マキペディア(発行人・牧野紀之)

本当の百科事典を考える

ルンペン

2007年10月14日 | ラ行
     ルンペン

 (1) ルンペンと言うと、日本では「金のない人」のことを言うが
、ドイツ語の元来の意味は「不徳義漢」である。だからドイツ人に
向かってうっかり Ich bin ein Lump (私はルンペンです)などと
言ってはいけない(Lumpenは複数形)。

 このルンペンという語が日本に入ってきたのは、マルクス研究が
盛んになった当時〔1920年代?〕翻訳家などが生半可なドイツ語を
少し見当違いに振り回した所からきたものらしい。
 (関口存男「ドイツ語大講座」三修社、中巻 161頁)

 感想・マルクス主義では最下層のプロレタリアートを「ルンペン
プロレタリアート」と言います。

 国語辞典には、普通は、「浮浪者」とか「失業者」といった意味
が載っていると思います。
コメント
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