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「冷える」CPU用放熱グリスを探せ!

2012-07-29 06:27:21 | 【デジモノ】パソコン
と…東京は毎日すごい暑さですね

早くも私は夏バテでダウンしてしまってますが、みなさんはいかがでしょう…??

ま…まだこの暑さも続くみたい…ですので、どうかみなさんも熱中症に注意してお過ごしくださいね

みなさんにとって良い日曜日になりますようお祈りしています


夏が来た!「冷える」CPU用放熱グリスはどれ?

※このページの画像も全部クリックで拡大できます


夏が来て気温が上がって来ると私たちPCユーザーを毎年悩ましてくれるのが「CPUの熱処理問題」だったりします

オーバークロックをしてたりするとヒートシンクのチョイスやカスタムには特に気を使ったりしますが、その中でも結構見落とされがち…ですのがこのCPU用放熱グリス…ですorz

CPU用放熱グリスは一般的にはサーマルコンパウンド…とかサーマルグリース、放熱グリース…って言われてますが、自作パーツを扱ってるお店によってはCPU用グリース…でしたりCPUグリスでしたり色々な呼ばれ方をされてて、結果的には同じようなモノが出てきますのであんまり細かいコトは言いっこなしです

PCの自作ではCPU用放熱グリス(サーマルコンパウンド)はこんな役割を持ってて



基本的にはCPUのヒートスプレッダとヒートシンクの間に空気よりも熱を伝えやすい何かが入っていればOK…って言う分かりやすい仕組みになっています。

PCパーツショップでは色々な種類のモノが出てますが、空気よりも熱を伝えやすいモノを噛ませることが出来れば基本的に何でも大丈夫ですので、海外の方々だと歯磨き粉やジャム(?)…とかを試してる方もいて(…しかも結構良い結果を出してたりします)、夜中にCPU用放熱グリスを塗り替えようと思ったら替えが無かった…みたいな急を要するような場合には歯磨き粉やマヨネーズで間に合わせちゃっても意外と大丈夫…なの…かも…しれません


家にあったCPU用放熱グリス+αでテスト



…って言うことで実際にどれがどれくらい冷えるのかしら…って言うのを一応目に見える形で検証してみたかったので、家にあるグリスを使って色々テストしてみました♪♪

…い…一応…なのですが、このテストは全然正確な検証方法じゃなくて、あくまでも管理人が目分量で「大体これくらいかなぁ…」って言う結構アバウトな結果を得るために行ってますので、使われる環境とかでは全然違った結果になる可能性が大きかったりしますorzorz

…って言うのは


1.測定気温が一定では無い
グリスは気温に物凄く左右されますので、例えば室温10度と室温30度では全然違った結果になることがあります。
今回のテストは管理人個人の事務所で測定してますので、クーラーみたいな気温が前後しやすいモノで室温をコントロールしてる…のと、気温の計測が昔ながらのアナログな温度計…って言うどーしようもないくらいアバウトなモノに頼ってますので、その時点で全然正確ではありませんorz

2.CPUの温度はBIOS読み
本来、研究室などではCPUの温度はちゃんとした専用の温度計付きマザーボードを使ってテストする…のですが、今回のテストはBIOS読みになっています…ので、BIOSはあくまでも目分量程度でマザーボードメーカーによって測定基準が全然違う…って言う所からして全然正確ではありませんorz

3.グリスの厚み、量が目分量
研究室レベルだとグリスの量は必ず一定にして、ヒートシンクとヒートスプレッダにかかる圧も一定にして必ずグリスが一定の厚みになるようにします。
…でも今回のテストは管理人が普段使うくらいの量…って言うとてもアバウトなモノでテストをしてて、ヒートシンクは一応ネジが命いっぱい締められるくらい…にはしてますがそれも手作業のアバウトなモノ…ですので、全然正確ではありませんorz


…って、こんなにアバウトな感じでテキトーにテストしています…ので、この結果が全てじゃなくてネットのどこにでも落ちてる掃いて捨てても良い塵データの一つとしてご覧頂けたら嬉しい…です


テストに使うグリスを紹介してみます

…って言うコトでココから今回のテストに使うグリスをご紹介してみたいと思います♪♪

株式会社エーゼット製シリコングリース



・容量:50g
・購入店:東急ハンズ工具売り場
・主な用途:樹脂パーツを含めた全ての潤滑用途
・参考価格:2,100~2300円
・1g辺りの単価:約44円

「Made in JAPAN」を謳う高純度シリコングリースと言えば工具売り場ではお馴染みのエーゼットさんのシリコングリースですね♪♪

中国製のシリコングリスと違って日本製のシリコングリスは変な水増しをしてませんので、樹脂パーツ全般に安心して使えるのと食品を扱うような店内のキャリーカーとかの潤滑にも安心して使うコトが出来ますよ♪

今回はCPU用放熱グリスとして使ってみますが、PCパーツショップで売ってる中国製シリコングリスよりも粘度が高くてしっかり塗れました



DeepCool社製「Z9」



・容量:3g
・購入店:ドスパラ新宿店
・主な用途:CPU用放熱グリス
・参考価格:490円
・1g辺りの単価:約163円

中国は北京に本社を置くDeepCool社のCPU用放熱グリスがこのZ9で、CPU用としてはそこそこの容量なのにワンコインで買える価格が結構魅力だったりします♪


Prolimatech社製「Samuel 17付属グリス」



・容量:3~5g(?)
・購入店:同社製CPUクーラー「Samuel 17」付属
・主な用途:CPU用放熱グリス
・参考価格:付属品のため単価不明
・1g辺りの単価:付属品のため計算不可能

台湾に本社を置くProlimatech社のCPUクーラー付属グリスです

前回Fusion APUを使って組んだ時にSamuel 17を使ってたのですが、それの付属グリスが結構余ってましたので今回はそちらもテストに入れてみたいと思います

多分、Samuel 17の登場時期とかから見て同社製サーマルコンパウンド「PK-1」に近いモノ…だとは思いますが、いかがでしょう…?


Arctic Silver社製「Arctic Silver 5」



・容量:3.5g
・購入店:自作パーツショップ
・主な用途:CPU用放熱グリス
・参考価格:1400~1500円
・1g辺りの単価:約429円

アメリカはカリフォルニアに本社を置く「Made in USA」が売りのArctic Silver社の銀入りグリスです

自作PC界隈で「冷えるグリス」って言ったら定番中の定番なのがこのArctic Silver 5…で、今ではAinexさんが代理店をしてくれてるコトで入手も楽になりました♪


Arctic Cooling社製「MX-4」



・容量:4g
・購入店:自作パーツショップ
・主な用途:CPU用放熱グリス
・参考価格:1000~1300円
・1g辺りの単価:約325円

スイスのザンクト・ガレン州に本社を置くArctic Cooling社のMX-4…ですが、本社がスイス…ですので、製造もスイス…かと思ってたら数年前にアメリカのArctic Silver社から名指しで「中国製グリス販売業者」として挙げられてたコトもあったりしてて、未だに変な日本語解説が付いてる辺りも合わさって謎なメーカーだったりします(笑)



Arctic Silver 5に比べるとちょっと効率が悪いレビューが多い…のですが、AMDのCPUを使ってると1年くらい使った後にCPUとヒートシンクが完全に密着しちゃうArctic Silver 5に比べてMX-4はスムースに取り外しが出来ますので、その辺から最近は私はこちらばっかり使ってますorz


サンハヤト社製「SCH-G35」



・容量:3g
・購入店:マルツパーツ館秋葉原店
・主な用途:電子パーツ用放熱グリス
・参考価格:1480円(マルツパーツ館)
・1g辺りの単価:約493円

海外メーカーのサーマルコンパウンドはPCショップに行けば沢山ある…のですが、日本メーカーのは無いのかしら…って言うことで秋葉原で電子パーツや工具を中心に販売してるマルツパーツ館さんで「良いの無いですか?」って訊いてみたらこちらをオススメされました♪

で…電子工作とかしてらっしゃる方にはメチャクチャ有名なメーカーさんらしいのですが、私は全然そういう心得がありませんので初めて聞くメーカーさん…でしたorz

変な謳い文句がギラギラ輝いてるようなパッケージじゃなくて、素朴なデザインに手堅いデータシートに…って何だかそういう技術屋っぽい造りが日本のメーカーだなぁ…って思わせてくれました♪♪

後は注射器の先はただのキャップじゃなくて回転させるタイプになってますので空気が入りにくくなってる所も好印象でした


自作グラファイトグリス…





上のエーゼットさんの日本国産シリコングリスに同じように日本国産のグラファイト(黒鉛)含有粉末を調合した自作のグラファイトグリス…ですorz

調合はグラファイト含有粉末6割、シリコングリス4割の割合で配合してます

熱伝導率は119-165W·m-1·K-1って、銀の429 W·m-1·K-1やアルミの237 W·m-1·K-1にはちょっと劣りますが、鉄の80.4 W·m-1·K-1よりも高い熱伝導率を持ってるグラファイトを高い割合でシリコングリスに混ぜてみたらどうでしょう…って言うのを実験したくて今回みたいなトライアルにしましたorz

一緒に銀粉末も買ってこようかなぁ…って思ってたのですが、取り合えずこの結果を見てから次の調合を考えようと思ってますorz


今回、テストを行う共通パーツ

今回のテストに使う機材はこんな感じになってて、


CPUクーラーはScythe社製「峰2」


ドスパラ新宿店さんで投売りしてるのを一つ確保してきました(笑)

新品、未開封で全然カスタムもしてないモノを使いたいと思います


CPUにAMD社製Fusion APU「A8-3870K」


こちらは前に同じCPUで組んでたマシンのスペアパーツとして買ってあったモノを使いたいと思います♪

動作確認のために一度CPUグリスとしてArctic Cooling社製MX-4を塗って通電したモノになりますので、もう一度無水エタノールなどで洗浄してから使いますorz


マザーボードにGigabyte社製「GA-A55M-DS2」


こちらも前に同じマザーで組んでたマシンのスペアパーツとして買ってあったモノを使いたいと思います♪

こちらも一度動作確認のために一回組んで通電していますが、BIOSの温度検知も正常に動作してるのを確認済みです。

その他、ソフトウェア類

今回はBIOSの温度検知をそのままWindows上から読めるGigabyte社製マザー標準ソフトウェアと、CPUに負荷をかけるためにOCCTを使います。

OSはWindows 7 HomePremium 32bit版を使っていきます。


す…スミマセン…記事が膨れ上がりすぎてしまいましたので、実際のテストは次の記事から行ってます


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