Deap Peace

イラストやデザイン、買ってみてよかったものや日常のちょっとした出来事をダラダラ書いていきます。

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「冷える」CPU用放熱グリスを探せ!×4

2013-09-30 21:39:09 | 【デジモノ】パソコン
東京はちょっと空気が汚い…ですが、空を見上げると夏とは違って雲がずっと高い場所にあったりしてて、それが秋を感じさせてくれますね♪

みなさんのところはいかがでしょう?

朝晩の冷え込みも激しくなってきてて風邪を引きやすかったりしますので、どうかみなさんも暖かくしてお過ごしくださいね


2013年のCPU用放熱グリーステストには工業枠から凄い刺客が参加!



…って言うことで昨年に行わせて頂きましたCPU用放熱グリーステストで一番冷えてたのがGELID Solutions社製「GC-Extreme」…って言う結果だったのですが、今年もまた新しくマシンを組もう…って思ってましたのでちょっとその前に今年もちょっとCPU用放熱グリースを使って色々とテストしてみたいと思いました♪

それの第一弾が先日行わせて頂きました実験で、まだあの時は「ところで、本当に金属由来の物質を含んでるグリースは通電性があるの…??」って言う疑問を実験で解決してて、実際にCPUに付けては実験してませんでした…が、今回はちゃんとCPUに使ってみながらデータを取ることが出来ましたのでそちらをご紹介してみたいなぁ…って思います

あれから1年が経って海外サイト様とかを見ながら色々と検討はしてた…のですがちょっとあんまり「こ…これはっっ!!」って言うモノもありませんでしたので、工業枠から面白そうなグリースを色々と買ってみて、その中でも熱伝導率が良さそうなモノを2本に絞ってPC用の放熱専門グリースと比較してみるコトにしました♪♪

工業用のグリースは元々熱伝導をメインに考えてるCPU用放熱グリースとは違って、基本は「長期潤滑と耐久性」がメインですので、もちろん熱伝導にとってはデメリットにしかならない樹脂系とかを良く含んでたりします(テフロンとか…)。

でもその代わり「容量あたりの単価が安い」…って言うのが最大の売りで、数グラムで数千円もしちゃうようなPC用とは違って色々な場所の潤滑にガシガシ使えたりします

今回実験に参加させてみましたグリースはどちらも工業用やモータースポーツ界ではその高い耐圧性や耐腐食性が認められてるモノになりますので、もしもコレで工業用のグリースがPC用よりも熱効率が良いようでしたら、自転車、バイク、家の中のあらゆる場所の潤滑に加えてPC用途も全部一本のグリースで補えてしまう…って言うまさに夢の様なグリースの一本化が出来ちゃうことになります…が、それを実際のテスト結果と一緒にご覧頂きたいとおもいます♪♪


今回のテストに使う素材

…って言うことで今回のテストに使います素材類をご紹介してみたいと思います♪♪

グリースの紹介部分には、ダイレクトショップや正規輸入代理店での販売価格と、1gあたりの価格も添えてみたいと思います

け…計算…あってる…かなぁ…確か1g当たりの価格を割り出すには、価格をグラム数で割れば良いのです…よ…ね…??ガクガクガク…orzorz


※この記事の写真も全部クリックで拡大出来ます

株式会社エーゼット製「シリコングリース」



・メーカー:株式会社エーゼット
・生産国:日本
・用途:ゴム・樹脂製品を含めた全パーツの潤滑
・容量:50g
・価格:1,580円
・価格を参照した販売店:エーゼットダイレクトショップ
・1g当たりの価格:31.6円

信頼のある日本製のシリコングリース…って言ったらエーゼットさんのシリコングリースで、お値段はちょっと高めですがゴム製パッキンとかOリングとか、その他樹脂製品が多用されてる製品の潤滑…って色々な用途で使えるのが良いですね♪♪

ホームセンターのDIY用グリースコーナーとかに置いてあります。

一般的にPCパーツショップで激安で売ってる中国製シリコングリースと違ってエーゼットさんのは粘度がすっごいありますので、液ダレしにくいのも特徴です


Gelid Solutions製「GELID GC-EXTREME」



・メーカー:GELID Solutions Ltd.
・生産国:米国
・用途:CPUの熱をヒートシンクに伝える
・容量:3.5g
・価格:1,254円
・価格を参照した販売店:Amazon
・1g当たりの価格:約358.2円

昨年の実験ではダントツで冷やしてくれたのがこのGELID GC-EXTREMEで、1g当たりの価格もダントツだったりします

秋葉原とかではPCパーツショップには大体在庫してあったりしてて、他には大手家電量販店さんの自作コーナーとかでも最近は取り扱うようになってきましたね♪♪

柔らかいので相当薄く伸ばすコトが出来る…のにしっかりと金属の隙間に食いついてたりしますので、その辺りが冷える秘訣なのかも…って思ってます


株式会社エーゼット製「モリブデングリース」



・メーカー:株式会社エーゼット
・生産国:日本
・用途:ギア・チェーン等、高トルクの掛かる金属の潤滑
・容量:100g
・価格:735円
・価格を参照した販売店:エーゼットダイレクトショップ
・1g当たりの価格:7.35円

自転車のメンテナンスに力を入れてらっしゃる方…とかにはお馴染みエーゼットさんのモリブデングリースです♪

ホームセンターのDIYショップとか、大きめの自転車屋さんとかには置いてあったりしますね♪

粘度が結構固めですが、高トルクがかかると柔らかくなる性質を持ってますので自転車のギアにちょっと挿しておくだけでもチェーンやギアをしっかり守ってくれるのが特徴ですね

そして1g当たりの価格が今回の中では一番安いのもお財布に優しくて良いと思います(笑)


Molyslip社製「Copaslip」



・メーカー:Molyslip Atlantic Ltd
・生産国:英国
・用途:全ての金属の潤滑・焼き付き防止、接点保護/潤滑
・容量:100g
・価格:2,100円
・価格を参照した販売店:HF.com International LTD.(正規輸入代理店)
・1g当たりの価格:21円

銅入りグリースとして英国のモータースポーツ界や工業用分野で有名なのがこのコパスリップ…で、耐水性を謳ってる通り普段乗りの自転車のギアとか外にあるネジとかに使うと長期間サビを防止してくれたりします

うちの普段乗りの自転車のギアにもつけてみたのですが、この風雨に晒された二ヶ月…でしたが今もしっかり潤滑してくれてますので、その性能はバツグンですね♪♪

私が購入しました正規輸入代理店のHF.com International LTD.さんから買うと、本当にちょっとだけですが今も復興を頑張ってる福島県の企業応援にもなったりします(送られてきた袋に福島県のPRが書いてありました♪)

キラキラした銅粉末がラメみたいに光っててキレイなグリースで、結構柔らかめ…ですのに金属にはしっかりと食いついてくれますので、今回のテストではちょっと期待してたりします


↓その他は昨年と全く同じパーツで、マザーボードはGigabyte社製「A55-DS2」




↓AMD最後の可変倍率LlanoコアCPU「AMD A8-3870k」と




Scythe社製「峰2」になります♪



AMDがFusion AシリーズをどんどんとBulldozerコアの改良型に移行させていく中で一番最後のK10コアとして頑張ってたのがこのA8-3870Kで、元々Bulldozerコアはコア当たりの性能は低くてもコア数でそれを相殺する…って言う手法が取れるモノだったのですが、サーバー用のOpteronやハイエンドデスクトップのFXシリーズみたいにはコアが増やせなかったAシリーズは出だしは本当に酷評ばっかり…で、しばらくは既存ベンチマーク上ではK10コア採用のAシリーズの方が断然高いスコアを出してたりしました

Richlandコアの採用とかで最近は良い評価も多いAシリーズですが、そんな最後のK10コア…って考えるとちょっとだけ実験の意気込みも変わってきちゃいますね♪♪


それでは実験を開始します!

それではちょっと今年は夏からズレちゃいましたが、グリースの実験を始めてみたいと思います♪♪

えぇと…今回も…ですが、室温が事務所のクーラーだけで調整してたりする関係…と、温度を測ってるのがアナログ温度計だったりしてて色々正確さに欠けてたりしますorzorz

の…ので、あくまでも参考程度にご覧いただけましたら…って思います


2013年10月4日追記

す…スミマセンちょっとだけ注意書きの追記…です

今回は工業用やモータースポーツ用に設計されてるグリースをサポート外の使い方で使ってますので、万が一通電した時に他パーツから出た火花がグリースに燃え移って火災になってしまってもメーカーさんには一切非がありませんので、工業用グリースをCPU用に使う場合にはショート…とか多分いらっしゃらないとは思いますがくわえタバコなどで火災の原因を作っちゃわないように十分注意して作業を行ってください…です


↓それではまずはマザーを開けて




↓CPUをセットします




株式会社エーゼット製「シリコングリース」

まずはこのデータを今回の基準にしたいと思います




↓純白でちょっと弾力性があります




↓ヒートシンク側はちょっと傷がありますが、性能には影響しません




↓室温は大体25度くらい…かなぁ…



び…ビミョーに25度を超えてそうな感じもしますが、企業が行ってるような精密調査ではありませんので気にしないことにします…スミマセンorzorz


アイドル開始:12度


アイドル終了(三分後):12度


フルロード開始:28度


フルロード終了(三分後):45度


昨年の記録では室温が大体26度でフルロード終了時の温度が43度…でしたので、ちょっと温度高めに出ちゃったかなぁ…とは思いますが、概ね昨年の記録をなぞるような形になりました♪


↓外しました(ヒートシンク側)




↓こちらがCPU側です



ちょっとポンプアウトが多めに出ちゃいましたが、ちゃんとグリースが残ってて均一に良く伸びてたのが分かりました♪


Gelid Solutions製「GELID GC-EXTREME」



次に昨年最高の記録を出してくれましたGC-EXTREMEを使ってみたいと思います♪♪


↓薄い灰色で柔らかめです




↓室温は…うーん…



エアコンの温度設定は25度にしてたのですが、もうちょっとコレは「大体25度」なんて言えないくらい室温が上がっちゃってましたorzorz

…の…ので、一応25.5度くらい…って読んでください…ですorz



アイドル開始:11度


アイドル終了(三分後):11度


フルロード開始:11度


フルロード終了(三分後):38度


あ…相変わらずシリコングリースと比較しちゃうとすっごい性能差ですよね(笑)

昨年のデータと比べてみると、室温が26度から25.5度…ってたった0.5度くらいしか違ってないのに、昨年のデータよりもアイドル時でさらに1度下げてきちゃう辺りにこの放熱用グリースのポテンシャルを感じさせてくれる結果になりました♪♪


↓外してみました(ヒートシンク側)




↓こちらがCPU側になります



ちょっと偏りが見られますが概ね均一に伸びてくれてて、しっかりと金属面に食いついてくれてるのが分かりました


株式会社エーゼット製「モリブデングリース」



…って言うことでココからは完全に工業枠になります(笑)

工業枠でもしも凄く良い数値が出れば、PC用の高い放熱用グリースは全部捨てて万能型の工業用グリースで全部がまかなえる計算になりますが、さて…いかがでしょう…??


↓ダークグリーンともダークブルーとも言えそうな黒さです



さ…流石高トルク部品に使われるグリースだけあって結構固めです


↓室温はやっぱり25.5度くらいです





アイドル開始:11度


アイドル終了(三分後):11度


フルロード開始:15度


フルロード終了(三分後):45度


さ…最初アイドル時で放熱専用グリースのGC-EXTREMEと並んじゃった時にもう「えぇええええ…ほ…本当に工業枠の方が性能が良いの…嘘…なんで私は3.5gで1,300円近くもの金額を払ってたの…ぉぉぁ…orz」って焦っちゃいましたが、フルロードになると急に性能が伸び悩んで結局シリコングリースと同じ温度にまで行っちゃいました…ちょっとだけ安心(?)しました(笑)

でもずっとCPUをフルロードさせてるケースはあんまり無かったりしますので、それを考えればシリコングリースを買うよりもちょっとだけ性能が上…って見てみると良いかもしれませんね♪♪

何よりも本来こちらは放熱用途じゃなくって金属の潤滑ですので、家の中の色々な金属部品にも使えるのを考えてみると価格的にも結構良いチョイスになりそうかも…ですね


↓外してみました(ヒートシンク側)




↓こちらがCPU側になります



結構固かった割にすっごいキレイに伸びてくれてて、しかも金属と金属の間に結構な厚みを持って残ってくれてるのが分かりました

多分この厚みを持って残ってる…って言うのがギアとかの潤滑では大活躍する理由なのかもしれませんね♪

…でもCPUの放熱…ではあんまり厚みがあるのはNGですので、その辺もこの結果に響いてるのかも…って思いました


Molyslip社製「Copaslip」



さ…さて…工業枠の大御所が最後になります

コレでPC用の放熱専用グリースが優れてるのか、汎用性のある工業枠グリースが優れてるのかの疑問に決着が付きそうな感じがします(そんな大げさなモノでもありませんが…笑)


↓色はラメ入りの黄金色…なのですが…



CPUのヒートスプレッダが白飛びしないように…ってちょっとだけ絞り値を上げて撮影してますせいで、結構汚らしいヴィジュアルになってしまいましたorzorz

グリース自体は結構柔らかめ…で、良く伸びそうな感じがします


↓室温は相変わらず25.5度くらいです



う…結局当初の25度には出来ませんでしたorzorz



アイドル開始:11度


アイドル終了(三分後):11度


フルロード開始:13度


フルロード終了(三分後):42度


わぉっ

こちらもアイドル状態ではGC-EXTREMEと同じ11度を完璧にキープしてくれてて、フルロードでも42度…って実はこの温度はProlimatech社製Samuel 17付属グリースやDeepcool社製Z9の41度に迫る性能を出してるコトになります

そもそもこのグリースは本来モータースポーツや工業用製品用に作られてるグリースで、こういう電子機器の放熱用途は一切考えられてない…って言うのを前提に見てみるとこの数字はフツーにPC用の放熱用グリースに対抗出来るすっごいグリースだなぁ…ってビックリさせられちゃいました

熱伝導率の良い銅が入ってるのはこういう用途でもバッチリ活躍してくれました♪♪


↓外してみました(ヒートシンク側)




↓こちらがCPU側になります



すっごいキレイに均一に伸びてるのが見て取れて、しかも柔らかさのおかげですっごい薄く伸びてるのが分かりました♪

何よりも外した時のこのラメ入りの銅色が本当にキレイですね♪♪


昨年のデータと今年のデータをまとめました

…って言うことで私自身のために取ってたデータ…ですが、もしかしたらどなたかの参考になれるかも…??みたいな期待を込めて昨年のデータと今年のデータを合わせて表とグラフにしてみました



うーん…

こ…こうして一覧してみてみると、もうコパスリップとGC-EXTREMEだけ持っていれば後はいらないような気がしてきました


今回もCPU専用品の性能を見せ付けたGC-EXTREME、汎用性で圧倒した工業用のCopaslip!

…って言うことでいつもの全然まとまってないまとめ…ですorzorz

今回は前回と違って工業枠のグリースを参加させてみたのですが、正直なところココまでPC専用品を追い詰める性能を見せてくれるなんて思ってもみませんでした♪♪

特に工業枠の意地…みたいなのを見せてくれたコパスリップですが、例えばCPU用としてPCパーツショップにズラーって並んでる放熱用グリースと違ってコパスリップの場合にはPC用途で使わない時も家の自転車からドアから、ちょっとしたDIY用にまで金属が使われてる色々な部分の潤滑・防錆・焼き付き防止グリースとして使えますので、そういう汎用性では圧倒的に優れてる…って言えるかな…って思いました

コパスリップの場合にはもう過酷な状況下でも長期潤滑が認められてるようなモノですので、「付けたばかりの時は性能が良いけど、一年も使ってると枯渇してダメになっちゃう」って言う心配も無いですし、そういう安心感も工業用製品だけあるかなぁ…って思いました♪

…ので、ちょっと放熱性能が良いCPUクーラーを買ったので少しだけグリースにも凝ってみたいなぁ…って思ったら取り敢えずコパスリップの汎用性で攻めてみて、その上でオーバークロックとかでもう一段階上の冷却性能がほしい…って言うことになったら迷わずGC-EXTREMEで…みたいな流れでも十分かもしれませんね


ココから余談…です(2014年10月4日追記)

ココからはちょっとだけ記事に関係がありそうな余談…なのですが、実は今回こんなにコパスリップがPC専用品に迫る性能を見せてくれたおかげでちょっとだけ心配なコト…があったりしてて、それは「熟練の自作PCユーザーのみなさんなら万が一本来の用途外のグリースの使い方で火が出ちゃってもいつもの自己責任で終わりそうだけど、それ以外のユーザーさんが万が一この記事を参考にしたばっかりに思わぬ用途で火災とかにでもなっちゃったら…ヘタすると記事を書いた私が批判されるだけじゃなくってメーカーさんにも迷惑がかかっちゃうかも…コパスリップの場合には国を跨ぐからもしかしたら向こうの企業から訴訟とかにも…ぅ…超怖い…orzorz」って思って、じゃぁ記事書くなって言うコトなのですが一応念のためコパスリップ正規輸入代理店のHF.com International LTD.さんに「記事‥これって大丈夫です??」ってどーしようもない質問をさせて頂いたらわざわざ英国本社にお問い合わせ頂いて「PL法の兼ね合いも御座いますため、使用用途以外での使い方をされる場合には事故や火災に十分注意してください…という注意喚起を載せて頂けましたら弊社も助かります」って言う回答を頂けましたので、上の方の追記分として注意書きを追加させて頂きました

こ…こんな個人のどーしようもない記事のコトでわざわざ英国本社にまで問い合わせて頂けます辺りに、やっぱり正規輸入代理店で買って良かったなぁ…って思いました


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コメント (1)
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CPU用放熱グリスの嘘と本当

2013-09-06 02:13:50 | 【デジモノ】パソコン
東京は今回の台風ではそんなに被害はありませんでしたが、各地では本当に色々な被害が出てしまいましたね

特に埼玉の竜巻や、アレだけ下水のインフラが整ってますような大阪、名古屋みたいな都市部までが水浸しになっちゃってたり…恐ろしいですよねorz

被害に遭われた方々が一日も早く普通の日常を取り戻せますようにお祈りしています(泣)


CPU用放熱グリースの定説”金属ベースなので通電性がある”は真っ赤な「嘘」




…ってなにこの三面記事の見出しみたいなサブコラムは…ぅ…スミマセンorzorz

えぇと…実は自作PCとかを長く経験してたりすると何度も何度も人から聞いたり、雑誌で目にしたり、あるいはPCの専門サイトさんとかで目にする「定説」って言うのがあります

その中でも多分昔から自作PCを楽しんでらっしゃるユーザーさんなら一度は聞いたことがあると思います「金属含有のCPU用放熱グリースは間違って基板上に垂れるとショートの恐れがある」って言う定説を今日は思いっきり実験結果と一緒に否定していきたいと思います

昨年書かせていただきましたCPU用放熱グリースの実験とかでもそうでしたが、CPUとヒートシンクの間を埋めるグリースにはシリコンを基調として金属由来の成分を多く含んでるグリースが結構出てたりしてて、その中でもロングセラーで一番有名…ですのがArctic Silver社製「Arctic Silver 5」だと思います。

名前の通り銀を含有してますので長い間その熱伝導率だけじゃなくってPC業界的には「通電性のあるグリース」として扱われてきました

コレがただのアマチュア業界…だけじゃなくって私が働いてたようなプロの現場でも先輩方からは「いいかい?このグリースはちょっと特殊でね、高い熱伝導率があるが通電性もあるから間違っても他に垂れないようにしてほしい」なんて注意が出るくらいだったりしてて、私もずっとそういうグリースなのだとばっかり思ってました

でも前のPC用ケースファンを整備してた記事でも書かせていただきましたが、PC業界で「定説」って言われてるようなモノのうち、その大部分は実際に実験してみるとメーカーのコストカットを隠すためにばら撒かれたようなモノだったり、あんまりにも昔の製品を対象に使われてた定説がそのまま仕様変更しちゃってるような現在の製品でも言われてたり…みたいなのが結構あります

…で、今回このグリースを使ってみながら「ついで…だし、通電性がありそうなグリースの電気伝導性を調べてみたい」って思って実際に実験してみたら、良くPC業界で言われてる「金属ベースのグリースは誤って基板上に垂れてしまうと回路をショートさせるため、はみ出ないように塗ったほうが良い」って言うのは実は相当間違った認識なのが分かりましたので、実験してみた内容とかを写真と一緒にご紹介してみたいと思います


まずはPCで使えるグリースとその用途を見極めよう!

…って言うコトでココからは手持ちのグリースを整理整頓しながら、今回の実験で使えそうなグリースを選んでみたいと思います♪♪


※この記事の写真も全部クリックで拡大できます


↓有機系グリース



有機系のグリースの中でも特に粘り強くて、自転車のギアの他にもPCケースのネジ穴に入れてメンテナンス性向上とケースの隙間から起こる共振を防げたり…って結構万能なのがこのウレアグリースです♪

有機体の種類はなんと「尿素」…で、動物のおしっことかに含まれる成分なのですが、グリースで使われてる尿素は完全に合成のモノらしい…ですので一応安心です(?)


↓テフロン系グリース



樹脂系グリースの中でも特にベアリングやギアの潤滑用途に特化してるテフロン…ですが、その中でもプロユースに親しまれてるのがこのSynthetic Greaseだったりしてて、優れた絶縁性もありますのでケースファンのメンテナンスやPCケースの各場所のメンテナンス性向上に役に立ってくれますよ♪


↓シリコーン系グリース



自作PCパーツショップさんとかに置いてあるCPU用放熱グリースの殆どはこのシリコーン系グリースだったりしてて、放熱用途の他にも絶縁が必要な箇所の潤滑だったり、ゴムパーツやプラスチックパーツの潤滑にも使えますよ♪♪

ファンにゴムパッキンを付けてる場合などにはそこに挿しておくとバッキンが痛みにくかったりもします


↓…でもシリコーン系の中でも異端児なのがこちら…



こちらはサンハヤトさんの「コンタクトグリース GS-10」って言うモノ…で、主にオーディオプラグの酸化防止とか、自作ペリフェラル4pinコネクタとかに使えるのですが、主成分はシリコーンで、通電性がありそうな物質は「シリカ(ケイ素)」だけです。

他の金属を含んでるグリースの場合は金属そのものが自由電子を持ってますのでそれが移動することでの通電性確保…が売りなのですが、このグリースだけは自由電子を持たないシリカをバンド理論によって通電させますので他のグリースとはちょっと違った手法で通電させるみたいですね


↓そして金属系グリースです



写真上からエーゼットさんの「モリブデングリース」今回注文しましたMolySlip社製「Copaslip」、そして自作PC業界では定番のArctic Silver社製「Arctic Silver5」です。

それぞれ、モリブデン、銅、銀…ってどれも通電性が良さそうなグリースですね

特にArctic Silver 5は長い間自作PC業界では「通電性があるので垂れるとショートの原因になる!」って言われ続けてきたモノです。


↓今回はその中でも特に通電性が売りのコパスリップを追加しました♪



今回新しく金属含有率の高いグリースとして英国MolySlip社製「Copaslip」を追加させていただきました♪♪

このコパスリップは主に英国のモータースポーツ界でよく使われてるグリースらしくて、自転車のギアみたいに雨ざらしになる場所でもガッチリとギアに食いついて中々落ちにくく、加えて高い通電性や熱伝導率の特徴を持ってる胴を含んでますのでPC用途でも活躍してくれそう…って思って取り合えず買ってみました♪♪

通電性が良い…って言うコトは今回の結果で上手く結果が出れば自転車の整備用グリースとしてフツーに使えて、加えてCPU用の放熱グリースとしても、そしてオーディオプラグ用のコンタクトグリースとしても万能に使えそう…ってちょっと期待してます

今回お世話になりましたのがコパスリップの正規輸入代理店さんのHF.com International LTD.さんで、メールでの問い合わせにすっごく丁寧に答えてくださったので安心して注文することが出来ました♪♪


今回の導通テストで使うグリース

今回、このPC業界の定説を検証するために使うグリースたちはこんなラインナップにしてみました♪



写真一番左から、英国MolySlip社製「Copaslip」サンハヤト株式会社製「コンタクトグリース GS-10」米国Arctic Silver社製「Arctic Silver 5」、そして株式会社エーゼット社製「モリブデングリース」になります♪

通電性がありそうな物質はコパスリップが「銅」、コンタクトグリース GS-10が「シリカ(ケイ素)」、Arctic Silver 5が「銀」、モリブデングリースが「二硫化モリブデン」になります。

銅、銀、二硫化モリブデンについては自由電子での通電性を疑ってて、シリカ(ケイ素)に関してはバンド理論での通電性を疑っています

自由電子の移動による通電の場合は結構簡単に検証が出来そう…なのですが、バンド理論を使うサンハヤトさんのコンタクトグリースの場合には今回みたいな実験キットだともしかしたら通電性を示せる結果は出ないかも…ってちょっと心配になってますが、取り合えず実験してみるコトにしてみました♪

次から更に詳しくグリースの紹介をしてみますね


株式会社エーゼット社製「モリブデングリース」



細かい二硫化モリブデンを含んでるグリースで、ホームセンターやモータースポーツ専門店とかで手に入ります♪

色はダークグレーでちょっと固めですが、PCケースのネジ穴やその他家の金属と金属が高トルクで噛み合わさってる場所とかに使えます。

価格はメーカー直販で735円って結構使いでがあるのに安めですので結構オススメです

↓しかも安心の「Made in Japan」です




サンハヤト株式会社製「コンタクトグリース GS-10」



昔から電子パーツ関連に強いサンハヤトさんのコンタクトグリースで、シリコーンが主体のグリースですのでプラスチックやゴムがパーツに混じってるオーディオプラグとかには最適なグリースですね♪♪

色は乳白色で凄く柔らかくて、つけてから少し経つととろみのあるオイル状になって薄く伸ばすことが出来ますよ♪

価格はメーカー直販で326円…って容量から考えちゃうとちょっと高めですが、オーディオファンでしたら一本は持っておきたい必需品になってます


米国Arctic Silver社製「Arctic Silver 5」



自作PCユーザーさんの必需品…って言うくらい有名なCPU用放熱グリースで、熱伝導率が特に高い銀の他、酸化亜鉛とかも入ってるみたいですね♪

色はダークグレーでちょっと固めですが、CPUのヒートスプレッダに一度落とすとウェスで擦っても中々取れないくらいしっかりと食いついてくれますので、CPUとヒートシンクの隙間を埋めるには定番中の定番商品になってますね♪♪

価格は秋葉原で1,400円〜1,600円…って相当高いです


英国MolySlip社製「Copaslip」



英国のモータースポーツ界で「高トルクのギアからスパークプラグまで全部使える最高のグリース」って言ったらこのコパスリップ…って言うくらい有名なグリースらしくって、試しにうちのポタリング用自転車に塗ってみたらギアの変な音やチェーンの軋み音みたいなのが殆ど無くなりました…しかもここ数日の豪雨でも全く流れ落ちることが無くって、今のところ自転車用としては最高得点を付けて上げたいくらい良い仕事をしてくれてますよ♪♪

色はラメ入りの黄金色…で、見た目は今回一番豪華な感じです(笑)

固さはそんなになくってそこそこ滑らかな感じです…ので、多分ギアに使っても雨で流れちゃう可能性が…って心配してましたが、思いのほか金属にはしっかり食いついてくれてますのでCPUとヒートシンクの隙間にも結構良さそうな予感がしてます♪

価格は正規輸入代理店のHF.com International LTD.さんで2,100円…って価格だけ見ちゃうと一番高いのですが、3.5gで1,500円近くしちゃうArctic Silver 5に比べてこちらは100gで2,100円ですので、後は上手くPC用途で頑張ってくれれば相当安い感覚になりますね

↓正規品には代理店のちゃんとしたシールが張ってあります。




実験に使う機材はコレです!

…って言うコトでココから実験に入っていきますが、簡単に実験に使う道具をご紹介させていただきますね♪♪




↓余りモノの銅の針金に余ってる熱収縮チューブを通しました




↓後はELPAさんの「PP-04NH」小型ソケットと




↓同じくELPAさんの「GA-10H」スポット球を用意しました♪



豆電球での実験なんて本当に小学生以来ですのでちょっと面白くなってきちゃいますね♪♪


↓豆電球をソケットに装着して…




↓電池側に配線をくっつけます




↓それぞれの線を触れさせた時に電球が付くかを確認します。





うん、大丈夫そうですね


それでは実験を開始してみます

…って言うコトで機器の動作確認も出来ましたので、ココからちゃんと実験に入ってみたいと思います♪♪


↓まずは配線図はこんな感じにしました




↓豆電球側と電池側の配線を約1mm空けて、通電しないようにさせます。




↓この状態では勿論ですが、配線が切れちゃってますので絶対に豆電球は点灯しません。




↓まずは定番のArctic Silver 5を使います



定説が本当でしたら、この1mmの隙間をこのArctic Silver 5で埋めると通電して豆電球が点灯するはずですね


↓グリースはこんな感じで豪華に盛ります(笑)



定説通りなら完全にこの状態で通電してるはず…


↓ん…???




↓豆電球が点灯しません




↓プラス側の盛り方も




↓マイナス側の盛り方も完璧なはず…です




↓でも実際には点灯してません



…って言うコトは今まで「Arctic Silver 5は基板上に垂れると回路と回路を繋いでしまってショートさせる危険性がある」って言うアレは完全に「デマ」だった…って見て大丈夫だと思います


↓一実験終わるたびに配線をバラして必ずエレクトロニックパーツクリーナーでグリースを完全に落とします。




↓クリーンナップが完了しました




↓配線と配線の隙間も1mmでもう一度確保しました♪




↓勿論ですがこの状態では電球は点灯しません




↓次にコンタクトグリース GS-10の出番です



バンド理論を使った接点用グリースですのでもしかしたら上手くいかないかもしれませんが、取り合えずトライしてみます


↓こちらも豪華に盛ります(笑)




↓ん…や…やっぱり…




↓やっぱりダメでした




↓プラス側も




↓マイナス側も完全にブリッジしてます




↓でも点灯していません



…やっぱりバンド理論での接続の場合には自由電子を持った導体と導体が密着してるのが前提になってきちゃうのかも…ですねorzorz


↓取り合えずまたクリーンナップしました




↓隙間も約1mmです




↓電球も点灯しません




↓次にモリブデングリースでトライです




↓容量単価が安いので心置きなく盛ります(笑)




↓ん…も…モリブデンもダメ…??




↓全然点灯しません




↓プラス側も




↓マイナス側も完璧にブリッジしてます




↓でもダメそう…ですね



なん…でしょう…モリブデンの含有量が少ないから…??


↓それなら最後はこちらのコパスリップですね♪♪




↓配線の隙間も約1mmで完璧です




↓通電性のありそうな黄金色のグリースでブリッジさせます!




↓ん…んんn…???




↓プラス側も




↓マイナス側もこんなに盛ってますのに…




↓全然ダメです




お…おかしいですね…これだけ銅を大量に含んでるコパスリップでしたら間違いなく通電しちゃうと思ってたのですが…

あ、分かりました!多分通電してるのですが、抵抗が大きすぎて電球が点灯出来ないだけ…とか…??


↓それならテスターの出番です



まずは電池側の配線から出てる電圧を測ります…1.61V…結構出てますね(アルカリ電池の場合は規定は1.5Vです)


↓次にグリースでブリッジしてる先の豆電球側の電圧を測ります。



れ…0.00V…つまり…全く電気は来てないコトになりますねorzorz


↓次にブリッジしてる回路の抵抗値を見て本当に繋がってるかをチェックします。



ん…この回路は繋がってない(グリースで見た目的にはブリッジしてますが、電気回路的には断線してる状態)のが分かりました


金属含有のグリースでも基板上に漏れたって全然大丈夫!

…って言うコトで今回ココまで実験してみましたが、まさかコレだけ銅を沢山含有してるコパスリップですら通電しなかった…って言うのはちょっとビックリでした

金属を含んでるグリースでもココまで思いっきり盛っても通電しませんでしたので、コレならもうCPUにこの手のグリースを盛る時に「万が一基板上に垂れちゃったら大変…」ってビクビクする心配がなくなりました♪♪

今まで「シリコングリースならこの盛り方が一番熱効率が良いんだけど、金属含有のにしたからコレだとちょっと無理かなぁ…」って思ってらっしゃった方ももう心置きなく自分自身が一番熱伝導性が良いと思う盛り方で出来そうですね


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Prolimatechのスリムファン「Ultra Sleek Vortex 14」の軸音を無音にしよう!

2013-07-27 04:13:14 | 【デジモノ】パソコン
と…東京は急にまた暑さがぶり返してきちゃって暑い日が続いてますね

みなさんのところはいかがでしょう?

まだ暑い日は続きそうですので、みなさんもどうか水分補給を小まめにしてお出かけくださいね


異色の自作PC用パーツ「Ultra Sleek Vortex 14」が来た!

…って言うコトで一旦また自作PC関連の話題を振ってみたいと思います(笑)

やっぱり夏…って言ったら自作PCパーツも夏仕様にしてみたいかなぁ…って思っちゃったりするのが自作PCユーザーだったりしてて、例えばエアコン等で急激に電気使用量が上がる季節でもありますので、「省エネ」のお題目で省電力PCを作ってみたり、「電力効率を見直して高効率化」をお題目にケーブルやコンデンサ周りを見直してみたり、空冷の方は「もっと冷やしたい!」をお題目にCPUクーラー周りを見直してみたり…って季節柄色々と楽しい時期でもありますね♪♪

その中でも夏と言えばやっぱり見直しておきたい…ですのが「CPU冷却周り」だったりします

CPU用のサーマルグリースの塗り替えをしてみたり、CPUクーラーを洗浄してみたり…って色々とメニューがありますが、今回はPCパーツショップに立ち寄った時に面白そうな冷却用パーツを発見しましたので買ってきてみました♪♪


↓それがこのファンです



Prolimatechさんの「Ultra Sleek Vortex 14」って言う空冷用ファン…で、今は自作PCパーツとしての冷却ファンでは140mm…って割とフツーに売ってるのですが、スリムタイプ…って言う縛りを入れちゃうと途端に選択肢が少なくなってしまってて、殆どのスリムファンは120mmしか選択肢がありません

140mmのスリムファン…って言うだけでもちょっと変わった製品なのですが、さらにこのファンが変態的…ですのは風をかき回す羽の数が17枚…って言う異常な数で(通常は多くても15枚くらいです)、加えてスリムタイプなのにあえてスリーヴタイプのベアリングを使わずに信頼性の高いミニチュアボールベアリングで回してたりします(笑)

今まで色々な新製品のファンを試してきましたが、基本的に工業用製品から派生してるこの手のファンはもうある程度製品が成熟しきっちゃってる感じがあった…のですが…久しぶりに凄い新製品のファンと出会えた感じがあります(笑)


小型志向の自作PCユーザーの理想を形にした「Ultra Sleek Vortex 14」

…って言うコトで概要としては結構変態的なファンのUltra Sleek Vortex 14…なのですが、実用性は…って言うと実は今までどうしてこの手の製品が出なかったのかしら…ってちょっと疑問に思っちゃうくらい理想的だったりしてて、基本的にスリムPCやMini-ITXプラットフォームのミニPCを自作してるユーザーとしては

1.信頼性が高いベアリング

2.メンテナンス期間を長く取れる

3.ファンの大型化で低速で回すことで静穏化


がしたかった…のですが、今まではあんまりそういう製品は無くて困ってました

特にお店の限られたスペースに設置したり、お子さんのいるご家庭のリビングとかに設置するスリムタイプや小型PCだとあんまり甲高いファンの音がしてると不快ですし、だからと言って目的によってはそれなりのスペックが必要だったりして、静穏化するためにスペックを落とす…なんて言う本末転倒なコトはしたくないし…って言うジレンマがあったのですが、このファンがあればその辺を上手く折り合い付けられそうかなぁ…って思いました♪♪


早速分解して長寿命化 + 軸音無音化!

…って言うコトでココからはいつもの分解レポートみたいな形でお送りしてみたいと思います

もうこのボールベアリング式のファンはこちらの記事でThermaltake社の「TY-143」を分解して整備してたので、基本的な手順は一緒…のはず…ですが、スリムファン…って言うコトでもしかしたら何か一工夫あったりするのかも…って言うのもお伝えしてみたいと思います

どうして新品のファンを分解して整備しておくと良いか…って言うと、最近のファンは工業用とかでもそうらしいのですがコストの関係でグリースをあんまり付けずに出荷してるせいで、ボールベアリング式だと使ってるうちにグリースの枯渇でベアリングが焼き付いちゃったり、買ったばっかりなのにゴリゴリ…って言う軸音が酷かったりするから…で、これをちゃんとしたベアリング用のグリースを挿しておいてあげるコトで焼き付を防止したり軸音を無音にしたり、長寿命化が出来るから…だったりします

ちょっとした一手間で全然その後の使用感が変わってきますので、特にCPU周りにつけるファンであればあるほど気をつけておきたいところですね♪


※この記事の写真もクリックで原寸大に拡大できます


↓シールを見てみたら、製作元は台湾のProlimatechさんで、国内販売はScytheさんが担当してるみたいです。



…そしてMade in China…

コレはテコ入れの甲斐がありそうですね(笑)


↓そ…そしてPC用のファンとしては恐ろしいお値段…



こちらは秋葉原でいつもPCパーツを購入してるArkさんで購入したのですが、家庭用の卓上扇風機のお値段をとうとう超えてしまいました…家庭用の卓上扇風機ならリモコンが付いてきたり、風量調節ボタンがあったり、最近では停電や災害に備えて電池での駆動をサポートしてたり…って機能が本当に豊富なのですが、こちらはファン単体のお値段でそれを超えちゃってますね


↓箱の裏には色々な説明が付いてました



全部英語表記ですのがいかにも「輸入品です」って言う感じがして好きです(笑)


↓ポテンシャルを示すグラフ(?)も面白いですね♪




↓スペックシートが自作欲を沸かせてくれますね




↓…って…あら…??



後からつけたシールが…??


↓あらま…



洋服の値段タグとかでもそうなのですが、後からシールが貼り付けてあると剥がして元の値段が知りたくなっちゃうのは女のサガです(笑)

こちらは重量が誤表記でした…みたいで、後からちゃんとした重量が貼り付けてありました♪


↓付属品はシンプルですね



ファン本体にペリフェラル4pin変換ケーブル、そしてネジの3つのみが入ってます。


↓ファンから直に出てるコネクタは3pin対応のPWM対応4pinコネクタでした。



CPU負荷に応じて可変速でファンを回したい場合にはマザーのCPU用4pin端子に、OC(オーバークロック)とかをしてたり、あんまり冷却性能の高くないCPUクーラーを使ってたりしてて「もうとにかく全速力でしか回さないよ!」って言う場合にはペリフェラル変換で繋ぐのが良いと思います

その場合には付属品を使うのも一つの手ですが、どうせなら高効率化させて全速力で回したい…って言う方には多分こちらで書いてた記事が役に立つ…かも…です


↓こちらがファン本体です




↓17枚…って言う異常な羽の数がぶつからないように変わった羽の形状になってます




↓羽の表面はブラスト仕様のザラザラした感じになってます




↓それでは分解していきますね





まずはシールをカッターの刃を水平に入れて剥がしていきます。


↓基盤が見えました




↓はんだ付けは…あんまりキレイではありません




↓ストッパーはEリングじゃなくCリングでした



SANYOの工業用ファンとかはちゃんとしたEリングで留めてありますので、専用の工具とかで簡単に取り外しが出来るのですがこちらは樹脂製のCリングですのでちょっと大変です

コスト…の関係でしょうか…それともスリムタイプですので潤滑重視でこういうチョイスにしましたのか…ちょっと謎です


↓Cリングの切れ込みにデザインナイフを入れて、少し浮いたらピンセットで摘み出します



この時に、デザインナイフの先をあんまり強く当てすぎると中のシールドを変形させてしまいますので注意してください…です

Cリングを摘み出すと中のベアリングが勢い良く出てきますのでそちらにも注意してください


↓取り合えず分解出来ました




↓軸はこんな感じになってました




↓こちらがベアリングです



スリムタイプだから特殊なベアリングが使われてるかも…って思ってみたら、一般的な内径3mm、外径8mmのミニチュアボールベアリングが使われてました♪♪

これでしたらベアリングが万が一ヘタってきちゃったらIHCモノタロウさんから「NSK(日本精工株式会社)さんの693-H-ZZ」を取り寄せれば交換が可能です

このファン…は他のファンみたいにヘタって来てもポイポイと気軽に買い換えられるお値段ではありませんので、出来れば保守部品で延命をしていきたいですね

基本的に回転そのもののブレが起こらない限りは定期的なベアリング交換とグリースの補充で何年かは持ちますので、そういった意味でもこのファンがボールベアリング式を選んでくれてるのは嬉しかったかも…です


↓構造と解説はこんな感じです




↓グリースには今回も米国TRI-FLOW社製「Synthetic Grease」を使っていきます♪



東急ハンズとか秋葉原だとラジコン専門店とか、他にも通販で購入が出来るグリースで、メンテナンス期間が結構長く空いちゃっても金属表面にガッシリと食い込んだテフロングリースがずっと潤滑し続けてくれますので、PCのファン用には欠かせない存在ですね♪♪

…ちなみにこのチューブはもう数年前に買ったモノ…なのですが、経年劣化も全然無いので一本持っておくと本当に使い出がありますよ


↓まずはチューブの蓋を開けたら軸にそのまま差し込みます(笑)




↓チューブを引き出すと軸がこんな感じになります




↓次にビニール手袋を付けたら手の上で満遍なくベアリングにグリースを馴染ませて差し込みます。



どうしてビニール手袋が必要か…っていうと、Synthetic Greaseは耐水性に加えて耐薬剤性もありますので手に直接付いちゃうと石鹸等では落とせないから…だったりします

万が一素手での作業を前提としてらっしゃる場合には呉工業さんの「エレクトロニッククリーナー」を用意しておいてください

洋服に付いちゃった場合にもこのエレクトロニッククリーナーを一度吹きかけた後に酸素系漂白剤入りの洗剤に30分くらい漬けて、その後で洗濯機に入れるようにすると良く落ちますよ

…って言うくらいもう落ちにくい…ですので、ファンの回転程度でグリースが枯渇するコトはまずありません(笑)


↓次にベアリングを押し込んでいきます




↓その上から更にグリースを垂らします




↓その上からガイドを落としこみます




↓こういう状態になってればOKです




↓そこにさっきと同じようにグリースを馴染ませたベアリングを押し込みます。




↓最後にCリングを元に戻します




↓はみ出ちゃったグリースはエレクトロニッククリーナーでふき取ってください。




↓最後にダメ押しでグリースを落とします




↓最後に上から広めのテープで塞いで完成です



この塞ぐモノ…ですが、1年でまた分解して再整備を考えてらっしゃる方は私みたいにビニールテープでOK…で、2年くらいを目処に…って言う方はアルミテープで塞ぐようにしてください…です


ボールベアリングとは思えないほどの静かな軸音…

…って言うコトで今回はProlimatechさんのUltra Sleek Vortex 14を分解していきましたが、試運転してみるとまさかこれがボールベアリングファン…だなんて信じられないくらい静かな軸音で、最大でも1000RPM…って言うのが効いてる…のでしょうか…風切り音もそんなに耳障りではありませんので、後は実際のマシンに組み込んでみて色々と試していきたいと思いました♪♪

折角こんなに高いファンを買いましたのですから、手間を惜しまずにメンテナンスして長く使っていきたいですね


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PCのファン用超高効率電源ケーブルを自作しよう!×2
今度はファンの制御が完全に効くPWM用ペリフェラル変換コネクタの自作にトライしてみました♪
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PCのファン用超高効率電源ケーブルを自作しよう!×2

2013-04-18 03:40:12 | 【デジモノ】パソコン
ぅぅ…うちのお父さんの会社で急に人手が足りなくなっちゃった…とかで急遽関東の工場の整備で回ってしまってました…ぅぅ…ブログの記事を書くのも久しぶりになってしまいましたorz

スミマセン…です

昨年までの長いデフレの中でどんどんと職人さんがいなくなっちゃってて、国内の生産工場もどんどんと海外移転を視野に入れてた中でこんなに突然の景気上向きの予感…で、国内の生産工場に急に大量の発注が出てしまったらしい…のですが、職人さんはデジタルと違って一度いなくなっちゃうともう育てるのに本当に長い時間が必要ですので、誰も工場を整備できる人間がいない…とかでもう老若男女問わずにお父さんのコネで色々無理言って集まってもらったらしいのですが、それでも人数が足りませんため急遽私の方に白羽の矢が…

ぁぁ…でも茨城の工場に行った時に工場長さんが私を見て「あぁようやく若い子が入ったんだねぇ…いやぁこの工場も安泰だよ」って仰られてて、まさか今回だけのヘルプ要員です…なんて言えなくて笑ってその場を凌いでしまいましたが、「グローバル」なんて言葉に踊らされてる影でどんどんと崩れていく国内の職人事情にちょっと先行きが心配にもなってしまいましたorz


今回はPWMファンを最大限活かせる変換ケーブルを作ってみます!

…って言うコトで前置きが長くなりすぎちゃって本当にスミマセンでしたorzorz

えぇ…と…前回はPWMファン(可変速ファン)を可変させずに最大風力だけを引き出すケーブルを作ってみましたが、今回はバリエーション作りも兼ねて、電源は安定したペリフェラルピンから取らせてファンの制御はマザーやファンコントローラからさせられる変換ケーブルを作ってみたいと思います♪♪

前回のケーブルと今回の変換ケーブルがあれば取り合えずファンを全速力で回し続けたい場合には前回の変換ケーブルを、もしも可変速にさせたい場合には今回のケーブルを使えば大丈夫になりますよ

基本的な作成方法は前回と殆ど同じ…になります…のですが、何だかそれだけだとあんまり面白み…がない…ですのと、私は個人的にはあんまりファンを絞って使ったりする予定はありませんので、秋葉原のタイガー無線さんで見つけた面白そうなケーブルを使って変換ケーブルを自作していってみたいと思います(笑)


※この記事の写真も全部クリックで拡大できます


実際に作ってみます

それではココからいつもの写真を交えて私の汚らしいハンダ付け作業が始まります…ですorzorz


↓今回使うのはこちらの電線です



自動車のワイヤーハーネスとかに使われる矢崎自動車用電線で、左側の束が0.3sq、右側の束が1.25sqになります。

自動車用電線もパッと見は一般的なビニール皮膜のケーブルと同じような感じですが、一般用品と比べて皮膜が薄く出来てるのに結構頑丈で雑に扱っても持ちこたえてくれる良さがありますね

特に良く切れる刃物を当てても皮膜が切れにくかったりしてて、PCケース内でドライブを固定してるガイドのバリに擦っちゃったりする可能性が高い自作PC…って言う分野でもその特性は上手く活かせそうですね♪♪


↓使うコネクタ類は前回と同じような感じです



今回も全部コネクタは秋葉原の千石電商さんでそろえてて、左から

FAN用4pinピンヘッダー

FAN用4pinハウジングと、その下が

FAN用電源コンタクトピン

ペリフェラル電源メスコネクタとその下が

ペリフェラル電源メス用ピン

ペリフェラル電源オスコネクタとその下が

ペリフェラル電源オス用ピン

…に、なります


↓今回のピンヘッダは可変速ファンに対応した4pin仕様になってて




↓それぞれの接続方法はこんな感じになります




↓ハウジングも今回は4pinになります




↓ハウジングには1番ピン(GNDピン)を示す「1」と言う数字が刻印されています。




↓ペリフェラルコネクタ側は前回と全く同じです





一応ペリフェラル側もハンダで接続していっちゃいますが、ペリフェラルコネクタ用ピンはオープンバレルのギボシ端子になってますので、オープンバレル対応の圧着工具があればそちらでも接続できますよ♪♪


↓それではまずはそれぞれの長さにケーブルをカットします。



写真左から同じ長さの0.3sq線を2本(ファンの回転数情報と制御用に使います)、真ん中も同じ長さの1.25sqを2本(ピンヘッダからペリフェラルコネクタまでに使います)、そして右側も同じ長さの1.25sqを4本(ペリフェラルコネクタのオス側とメス側を繋げます)、合計で8本を切り出します。

前回も書かせていただきました…のですが、ファンの回転数情報と制御用のケーブルは気持ち長めに取っておくと後々の取り回しがしやすくなりますよ♪


↓切り出したケーブルの先端を少し剥いてください




↓そしたらフラックスを垂らして予備ハンダを盛ってください。




↓ピンヘッダのガイドをニッパーの先で切り取ります



わ…私も最初全然気がつきませんでしたが、実はこの写真を撮影する前に一つプロトタイプを作っててそっちをつなげてみた時にこのガイドが完全に4pin専用になっちゃっててTY-143を繋げられませんでしたため、今回は最初から削っておこう…って思いました


↓取り合えずこんな感じになったら接続作業を開始します




↓接続するピンだけ外に出してマスキングテープで留めます。




↓そしたらフラックスを垂らして…




↓予備ハンダを盛ります




↓まずは端っこの12V-(GND)から接続します



ぉぉぁ…ちょ…ちょっと1.25sqだと太すぎたかしら…


↓取り合えず熱収縮チューブを入れて完全に絶縁しますorz




↓次に12V+を接続します




↓そちらにも熱収縮チューブを入れて絶縁します




↓次にファンの回転数情報用線を接続します




↓そちらも熱収縮チューブで絶縁します




↓最後にファンの制御用線を接続します…




↓それも絶縁してください



うわぁ…も…もうカオス接続ですね

で…でも一応コレでピンヘッダ周りの接続は完了です


↓次にファン用コンタクトピンを出します。




↓こちらもマスキングテープで留めたら




↓フラックスを垂らして




↓予備ハンダを盛っておきます




↓そしてさっきの信号線を接続します




↓接続したコンタクトピンをバラしておきます。




↓取りあえず熱収縮チューブを通して…




↓ハウジングを接続します



ココまでで取りあえず信号線周りは完成しました


↓次にペリフェラルコネクタに接続するケーブルにも熱収縮チューブを通します。




↓次にメスピン側をマスキングテープで留めて…




↓フラックスを垂らして…




↓予備はんだを盛っておきます




↓12V+と12V-はピンヘッダーから来てる線の上に重ねるようにしてハンダ付けしていきます。




↓オスピン側も同じように処理していきます











オスピン側は特に重ねたりする接続がありませんのでちょっと楽(?)ですよね♪♪


↓次にメスピン側のハウジングを装着します。




↓オスピン側のハウジングをつける前に熱収縮チューブを通しておきます。




↓この状態になったら取り合えずテスターで導通を確認しておいてください




↓導通が大丈夫でしたらコンロやライターで熱収縮チューブを炙って縮ませてください。




↓後は前回と同じようにホットボンドで固めれば完成です♪♪




↓ホットボンドは熱収縮チューブに被さるようにして塗るのがポイントです♪



こうするコトで埃の進入を防ぐことが出来ますよ♪♪


3pinが出来れば4pinも楽々♪

…って言うコトで出張のせいで大分更新が開いてしまってすみません…が、今回は4pinの変換ケーブルを作ってみました♪♪

基本的な手順は3pinも4pinも全く同じですので、手順とピンアサインだけちゃんと掴めればいつでもどんな長さの変換ケーブルでも用意するコトが出来る柔軟性はやっぱり自作ならでは…の面白さですよね

実は秋葉原の千石電商さんにはこのコネクタの他にもSATA用電源ピンとかグラフィックスボード用の4ピンコネクタとかも置いてたりしますので、ペリフェラルコネクタが作れるようになれば後はそれらコネクタだけストックしておいたらPC内の色々な電源コネクタがペリフェラルから変換出来るようになりますよ


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PCのファン用超高効率電源ケーブルを自作しよう!

2013-03-26 15:01:05 | 【デジモノ】パソコン
ひぃぃぃ…ね…年度末は忙しすぎです

みなさんの会社は年度末はいかがでした…でしょう?

春になってきて朝晩の気温差も激しくなってきてますので、どうかみなさんもお体に気をつけてお過ごしくださいね♪♪


超高効率ペリフェラル4pinケーブルでファンを安定動作させよう!

…って言うコトで今回から3回分はちょっとだけXperia Zの記事をお休みさせて頂きまして、また自作PC関係の記事を書かせていただきたいと思います

実は先日うちのお客様と自作PCのお話でちょっと盛り上がってた…のですが、そのお客様の使ってらっしゃるケースは結構沢山ファンが付けられるタイプらしくて、でもそれを全部動かそうとするとマザー上のファンコネクタだけじゃ足りない…って仰られてたので「ペリフェラル4pin変換ケーブルを買うか自作する手段がありますよ♪」って御案内させて頂いたら「え!?あのケーブルって自作出きるの!?」って仰られて、その反応に私もちょっとビックリしちゃったので今日はファンコネクタをペリフェラル4pin変換してATX電源から直接電気を持って来させるための作成方法とかを書いてみたいと思います♪♪

デスクトップPCの場合、ケース内の全てのケーブルは自作可能だったりしてて、このケーブルの自作が出来ると例えば夜中とかに組んでて「あ、このケーブル買い忘れちゃった…」とか、「ケース内をスッキリさせたいから短いケーブルが欲しい!」って言う時にその場で自分が欲しいケーブルを自分が一番好きな素材や長さで直ぐに作れちゃうのがメリットですね


今回の目的はこんな感じにします!

フツーはPC内の変換ケーブルを作る場合…って、本当に必要に駆られて作るシーンが多い…ですので、今回みたいに単純にケーブル作成だけが目的になっちゃってる場合には何かそれっぽい謳い文句があった方がやる気が出そう…って言うコトで、今回はこんな目的でケーブルを作ってみるコトにしました

ファンを安定動作させるためペリフェラル4pin変換

PWM(可変速回転ファン)を最大回転数で安定させる

埃が入りにくい構造

ケーブルを雑に扱っても大丈夫な構造

電気抵抗を限りなくゼロに近づける

…って、大体こんな感じの内容にしてみました

実はPCで使われてるケーブルの中でも前回作ってたみたいな電源ケーブルとかアナログケーブルの場合には効果が目に見えて出てくることも多くて、逆にデジタルケーブルの場合には高効率化させた結果、その通信規格の範囲外に出ちゃって認識しない…なんていうコトがありますのでちょっとだけ注意が必要だったりしますorz

…って言うのはこの前「超高効率化させたUSBケーブルを作ってみたい!」って思って2sqの銀メッキテフロンケーブル+アルミシールド材を使ってUSBケーブルを作ってみた…のですが、あまりに高効率化しすぎちゃって本来粗悪ケーブルを想定してポートから出されてる高めの電圧がダイレクトに機器に伝わって機器が壊れそうになってしまったり…って言うコトがありましたので、USBやeSATAみたいなデジタル通信用のケーブルではあんまり高効率化させすぎちゃうと逆に良い結果にはならなさそう…ですorzorz

今回作ってみたファン用電源ケーブルもやっぱり「電源」って言うアナログな要素があるモノだから…でしょうか…フツーはPWM(可変速ファン)の場合、純粋なペリフェラル電源変換をしても(マザー側へのファン回転情報は一切無しで)電源を入れてから少しの間はトロトロ回って、しばらくするとフル回転で回る…って言うのがお馴染みだったのですが、この変換ケーブルを超高効率化させるともう電源を入れてから直ぐにフル回転で回ってくれますのでオーバークロックをしてるユーザーさんにとってはすっごい頼もしい回り方になると思います♪♪


早速作ってみました!

…って言うコトでココからは製作の一部始終を写真と一緒にご紹介してみたいと思います♪


※この記事の写真も全部クリックで拡大できます


今回テストに使うのはThermalright社の「TY-143」です




前回徹底的に軸音を無音化させてたので、軸音は殆どしなくなってます




↓ファンから出てるのは3pinと互換性を持たせた4pinです



…で、PWMファンの場合にはこの4pinが結構厄介だったりしてて…

↓一般的なPCパーツショップで売られてるペリフェラル4pin変換はこんな感じのが多くって…



ファンコネクタを差し込む部分にガードが付いてるコトが多いため、4pinのコネクタをそのままでは差し込めなくなってるのですねorz

ガードを破壊するか、変換ケーブルの種類が豊富な秋葉原のパーツショップとかで探す…とかしないとこの4pinを差し込めません


↓そこで自作です





ファンの各種コネクタは秋葉原の千石電商さんで販売してて、今回のケースで計算してみると…


ペリフェラルコネクタ・オスピン:30円

ペリフェラルコネクタ用ハウジング・オス:50円

ペリフェラルコネクタ・メスピン:30円

ペリフェラルコネクタ用ハウジング・メス:50円

ファン用電源ピンヘッダー・3pin:30円

ファン用コンタクトピン:30円

ファン用3pinハウジング:30円


…で、コネクタ類だけで一式250円で揃っちゃいますので、後はテキトーなケーブルを揃えれば自作用の素材は全部揃います…が、最悪コネクタ類だけがあれば100円ショップに売ってるコンセント延長ケーブルとかを何本か買ってきてケーブルだけ取り出して使う…って言う荒業も出来たりしますよ(笑)


↓今回使うコネクタ・ピン一式です




↓ファン用3pinピンヘッダーと




↓ファン用3pinハウジングとコンタクトピンと




↓ペリフェラルコネクタ用メスハウジングとピンと




↓ペリフェラルコネクタ用オスハウジングとピンになります♪




↓まずはファン用ピンヘッダーを取り出します




↓ピンヘッダーはこんな接続の仕方をします



ガイドを下にした時に、一番左端から12V-、12V+、ファンの回転情報…って言う感じになってて、基本的に4pinの場合もこの順序は変わらずに、ガイドを下にして左端から12V-、12V+、ファンの回転情報、制御信号用って言う並び方になります♪

…で、一応ココでは分かりやすいように「12V+、12V-」…って呼んでしまいましたが、正確には「12V+とGND(Ground)」になります

もっと厳密に言っちゃうと実はファンの中には12Vじゃなくて5Vで動作できるファンもありますので、必ずしも12Vを繋がないといけないか…って言うとそうじゃないところもあったりしますorz


↓ペリフェラルコネクタ側(メス側)はこんな感じの接続をします



メスピン側にはファンからのケーブルも接続しなくちゃいけないので使えるケーブルの太さには限界がありますが、私が試してみた結果だと12V側は3.5sqのHKIVケーブル2本で限界で、MLFCみたいにシースの厚みがあるケーブルだと2sqくらいまでが限界になります


↓ペリフェラルコネクタ側(オス側)はこんな感じの接続をします



メス側はファンからのケーブルも加わってすっごい賑やかな接続になってましたが、オス側は結構寂しい感じになってます(笑)

…人間のご家庭でもこういう構図を良く目にしますね

丁度この接続の説明をお客様にしてた時に腐女のお客様がいらっしゃって、「オス側とオス側は接続出来ないのかしら??」って仰られてて、どっちの話題にも興味がある私にとって難しい選択を迫られてしまいました


↓今回使うケーブルは3種類です



まずは写真左から、ファン用ピンヘッダからペリフェラルコネクタに接続させるためのケーブルとしてテフロン銀メッキ線1.25sqと、ピンヘッダからマザー側にファンの回転情報を送るためのケーブルとしてテフロン銀メッキ線0.3sqを用意してみました♪


↓テフロン銀メッキ線は本当にキレイですよね





秋葉原のタイガー無線の店長さん曰く、アクセサリ用に買っていかれる方も結構いらっしゃるとか…確かにキレイですので0.3sqあたりのケーブルにビーズとか通したら美しそうですね♪♪


↓そしてペリフェラルコネクタ同士を繋ぐのが2.0sqのテフロン銀メッキ線です♪




↓それでは今回の作業で使っていく日本製工具を紹介してみたいと思います♪




↓まずはケーブルをカットするために新潟県に本社を置く株式会社ツノダさんの「ケーブルカッター」です



こちらのケーブルカッターは前回電源ケーブルを作った時にも使いましたが、ツノダさんの工具は日本製ならではの信頼性や扱いやすさと価格的なリーズナブルさがあって本当に大好きです♪

↓安心の日本製です



どうしても価格的に海外製の工具って高いこともあって高級そうな感じがしますが、実際に使ってみると「灯台元暗し」じゃないですが日本製工具は信頼性や扱いやすさ、安全性が全部バランスよく考えられてて、何よりも日本人の手に一番馴染む設計になってますので、本当に「道具」として選ぶのならやっぱり日本製工具しかないわ…っていっつも思ってたりします


↓細かい先端の調整には大阪府に本社を置くフジ矢さんの「プロテックニッパ」を使っていきます



秋葉原の工具売り場の店員さん(…見た目は店員…って言うよりも明らかに電気工事士の格好をしてます)も「電気工事の現場でオススメなニッパーと言えばフジ矢のニッパーですよ」って仰ってましたが、そのフジ矢さんのラインナップの中でも特に精密で確実な仕事をするために生まれたブランドニッパーがこの「プロテックシリーズ」らしくって、鋼材の硬度を最適化させてるおかげで先端が鋭利になってるにも関わらずその先端でも物凄い切れ味を出してる…って言う精密加工には理想的な造りになってますよ


↓刃の部分にはマイクロミラーブレード加工がされてます♪



高級和包丁を合わせたみたいな美しい仕上げになってますね


↓こちらも安心の日本製です




↓他にハンダセットはいつもの大洋電気産業株式会社さんのハンダ付け工具一式を使っていきます♪




↓まずはそれぞれのケーブルをカットします



ペリフェラルコネクタ用に2sqの銀めっきテフロン線を4本、ファン用ピンヘッダからの電源供給用に1.25sqを2本、ピンヘッダから3pinハウジングへのケーブルに0.3sqを1本切り取ります。

基本的に長さはみなさんが使う予定のケースに合わせて調整して頂いて構わない…のですが、ちょっと大き目のケースに入れる予定の場合にはピンヘッダからハウジングに伸びるケーブルを気持ち長めに取ってあげると結構使いやすくなりますよ♪♪


↓先端を切りそろえてください




↓色つきの熱収縮チューブとかで判別がつきやすいようにします。




↓それではまずはピンヘッダ周りを接続していきますね♪




↓まずはニッパーで先端の被覆をむきます



プロテックニッパーは切れ味が凄まじいので絶対に力を入れないようにして、軽く刃を当てたらクルクルと二回転くらいさせるともう被覆が剥けてますよ


↓まずはピンヘッダをテキトーに固定して…




↓そこにフラックスを塗ります






↓そしたらそこに予備はんだを盛っておきます




↓次にケーブルの先端にもフラックスを垂らして…




↓こっちにも予備はんだを盛っておきます




↓ハンダゴテでケーブルを熱しておいたら、上から一気に押し当てて接続します。




↓熱収縮チューブを被せたら次の線を接続します



…ちょっと面倒な作業工程ですが、こうしておかないとピン同士が結構密接してますので、電気を入れた瞬間にスパークしちゃったりして大変ですので、絶縁はしっかりするようにしてください…です


↓最後にハウジングに伸びるケーブルを接続します。




↓取り合えずコレでピンヘッダの接続は完了です




↓次にこの先のハウジングを処理していきます




↓ハウジングに入れるピンを出してきたら…




↓マスキングテープで固定してフラックスを垂らして…




↓さっきと同じように予備はんだを盛っておきます。




↓ケーブルにも同じようにフラックスを垂らして予備はんだを盛っておきます。




↓そしたらケーブルを熱した状態で上から押し当てて接続します。




↓ピンを取り出します




↓最後にハウジングに入れたらピンヘッダからハウジング周りは一旦完了です♪♪




↓次にペリフェラルコネクタに接続する部分にフラックスを垂らして…




↓予備はんだを盛っておきます




↓次にペリフェラルコネクタに使うケーブルを用意したら…




↓先端の被覆を剥いておきます




↓ピンヘッダからペリフェラルコネクタまでのケーブルをまとめて熱収縮チューブに入れておきます。




↓あらかじめ電源ケーブル全部にさっきと同じようにフラックスを垂らして




↓予備はんだを盛っておきます




↓ペリフェラルコネクタ用ピン(メス側)を取り出してきて…




↓マスキングテープで固定したら…




↓フラックスを垂らして…




↓予備はんだを盛っておきます




↓まずはピンヘッダからのケーブルを接続してしまいます。




↓上から熱した電源ケーブルを上から押し当てるようにして接続します。




↓残りのケーブルも接続します




↓そしたらピンを取り出します。




↓取り合えずメスピン用のハウジングを取り付けてください。




↓次にオスピン側を取り出します




↓同じようにフラックスを垂らして予備はんだを盛っておきます。




↓こちら側も同じようにフラックスを垂らして予備はんだを盛ります。




↓流れ作業で一気に接続してしまってください




↓こちらもピンを取り出してから…




↓熱収縮チューブを通してから…




↓ハウジングを取り付けます




↓オスピン、メスピンがちゃんと揃って出てるかを確認します。






↓大丈夫そうでしたら熱収縮チューブを火であぶって縮めてください♪



…で、一応この段階で格好的には完成…なのですが、はんだは経年劣化でクラックが起きてきちゃう可能性が結構高かったりしてる上に乱暴には扱えないデリケートな接続方法ですので、これを固定してしまいたいと思います♪♪


↓ハンダ作業の強い味方、ホットボンドです(笑)



ハンダ付けをメインの接続方法としてる方は絶対に持ってる…って言うくらい頼もしい道具で、ガンタイプの本体も秋葉原で1,200円もあれば買えてしまいますので結構オススメです


↓ホットボンドで隙間が無いくらい練りこみます



ポイントは熱収縮チューブに少しかぶるくらいにたっぷりと付けるコト…で、こうすると埃が入りにくい上に雑に扱っても負担は全部チューブ本体とハウジングにしかいきませんので頑丈になりますよ♪


↓ピンヘッダ周りにもしっかりと練りこみます




↓反対側のハウジングにも同じように練りこみます。




↓最後にファン用ハウジングにも練りこんだら完了です




↓次にテスターの計測を「抵抗値」にセットしたら、全部のピンで抵抗値がゼロになってるのを確認します。









ここでもしも抵抗が生まれてるようならどこかのピン同士が干渉しあってるか、あるいはピンがちゃんと接続されてないコトになります


↓次に実機を出してきます




↓まずはATX電源側のメスピンの12V+と12V-にテスターを当てて




↓計測項目を「DC電圧」にしたらスイッチオンです



12.1V…ジャンク電源としては結構まともな数値が出ました(笑)


↓次に市販品の電源変換ケーブルを取り付けてみます




↓12.1Vで数値はATX側と一緒です




↓次にさっき作ったケーブルを出します




↓スイッチオン!





12.1V…市販品と同じ電圧が出てますね

ただし…ちょっと写真だけでは伝わりにくい…のですが、市販品のケーブルだとスイッチを入れてから電圧が12.1Vに上がるまでは5.1V辺りからスタートして徐々にこの12.1Vになっていくような感じ…でしたのですが、今回作ったケーブルだと突然10V辺りから開始して直ぐに12.1Vになりますので、電圧の立ち上がり方は高効率化の効果がちゃんと出てるような感じがしました♪♪


↓最後に実際にTY-143を接続します





ぉぉぉぉっっ

市販のペリフェラル変換では見られなかった「スイッチオンと同時にファンがMAXスピードで回転」って言う現象が上手く出てくれました♪♪


↓細かく電圧を見てみると、12.12Vでピッタリとマークし続けてます。




↓最後に…オーバースペックテストで作ってみた分岐ケーブルです(笑)



ファン用ハウジングへのケーブルを除いて、全線3.5sqのHKIVにアルミシールド済み…で、更に組んだ上からアルミシールドの二重シールド加工をしてみたオーバースペック検証用ケーブル…で、家庭用のコンセント…100V15Aでもオーバースペックな3.5sqのHKIVケーブルに12Vを通す…って言う資源の無駄遣いも良いところのケーブルです


↓スイッチおn…



あ、さっきよりももっと立ち上がりがスムーズになりました…もうスイッチ入れた瞬間からこの12.12V固定です

ファンがトロトロ回ってる隙も無くって、スイッチ押した瞬間からすっごい風切り音です(笑)

た…多分、もうココまでオーバースペックになっちゃうとこのケーブル内で発生する電気抵抗が限りなくゼロに近くなってしまいますので、ATX電源に直接ファンを繋いでるような状態になる…の…かも…??


自作PCには自作ケーブルが楽しい!

…って言うことでいつもの全然まとまってないまとめ…ですが、自作PCで各パーツを自分でチョイスして入れていかれる楽しさ…に加えて各種ケーブルの自作でもっと「自作PC」って言う感じが出てくるような気がしました♪♪

人とはちょっと違ったPCの構成を考えるのもすっごい楽しいし、それが自作の面白さの一つでしたが、本体内のケーブルが全部自作だったりしたら…もうそのPCは完全に「自分だけの自分PC」って呼べそうな感じがしますよね♪♪


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PC内のCPU・ケースファンを分解して整備しよう!

2013-02-07 00:09:32 | 【デジモノ】パソコン
な…何だかすっごいタイムリーな感じ…なのですが、先日のニュースで気象庁のスーパーコンピュータが故障した…って言うのが流れてたのですが、その原因が「冷却装置の故障」…って言うコトで、今日はちょっとPCの冷却パーツでも重要なファンを徹底的に分解して整備してみたいと思います♪♪

…でも実際にあのニュースは半信半疑なところもあって、実は先月から流れ続けてる中国からの汚染物質の報告を隠蔽するために「故障」なんて言うコトにしちゃったのかも…とか、色々裏を読んじゃったりもするのですが、いずれにしてもHDDやSSDみたいな記録媒体はいくらでもRAIDみたいな形で保険をかけるコトが出来るのですが、ファンみたいなパーツは中々そういうコトが出来ませんので出来るだけ整備して安全性を高めて起きたいですね


「高速回転モデルだから軸音が大きい」や「ボールベアリングだから軸音が大きい」は真っ赤な「嘘」!

…って言うコトでどこかの新聞記事の見出しみたいなサブタイトルで始めさせていただきましたが…って何コレこのサブタイトル…ぅ…スミマセンorzorz

えぇ…と…私たちはPCパーツ屋さんでファンを購入する時に必ず「風量」や「静音」って言う何らかの目的を持って商品を選びます。

多分「軸音」を気にされる方はS-FBD(流体軸受け)モデルを購入したり低速モデルを購入したり「寿命」を気にされる方はボールベアリングモデルを購入したりされる…と思います。

そんな時に良く言われてるのは「風量は欲しいけど、高速回転モデルは軸音が大きいからねぇ」…とか、「ボールベアリングは寿命は長いけど軸音が大きいからねぇ」…なんて言う言葉。

私たちはフツーに常識だと思ってたコト…なのですが、丁度今年の頭に実家に帰った時に機械屋さんのうちのお父さんにそれを言ってみたらバカにされて「グリスを挿し直せ。メーカーがコストカットのために一番最初にグリスを減らす。コレが工場の機械でも問題になってる」…って言われて、工場の機械でも職人さんが取り付けをするような場合にはまずは納品された機械を一度自社で分解してグリスを挿しなおさないと使い物にならない…みたいにして言ってました

…で、それを聞いて実際に色々とグリスを挿しなおしてみたらもう「あの軸音はどこへ…」って言うくらい軸音の静かなファンが出来上がりましたので、今日は整備の手順とかを色々と写真つきで公開してみたいと思います♪♪

今回はそれを実感するために、スリーブ式、ボールベアリング式共に高回転モデルをチョイスしてみました


※この記事の写真も全部クリックで拡大できます


新方式スリーブベアリング採用Scythe「隼140」を分解!




…って言うコトでまずは飛び切り軸音が煩いと評判(?)のScythe社製「隼140」を分解してみたいと思います(笑)

実は前の記事でコレの前モデルに当たります「風丸2」は分解してご紹介させて頂いてました…のですが、新方式に変わった…って言うコトで更に軸音が煩くなったみたいですので、今回は徹底的にこちらの軸音ゼロ化をしてみたいと思います


↓今回整備するのはこのモデル最高速の1600rpmタイプです♪




↓付属品はいつもの通りですね



ファン本体に変換ケーブル、ケース取り付け用ねじが入ってます。


↓羽にスリットが入りました



例えばZAWARDさんの「ZGF120」みたいに羽にゴルフボールみたいなディンプルを付けたりしてるのがありましたが、Scytheさんのはスリットが刻まれる形になってますね♪

…実際にはどんな効果があるのかが分かりませんが、羽に凹凸加工が施してあるファンは種類が少なめですので結構面白いと思いました♪


↓ケーブルは噛みこみチューブで巻かれてます



ちょっと高級感があって良いですね


↓さて、風丸2の時には真ん中のシールを剥がせばキャップが見えましたが…





キャップが…キャップが無い…です…S-FBDじゃなくスリーブ式の場合、ココ以外で中にアクセスする方法が無いのですが…一体…


↓勉強代のため捨てる覚悟で電気ドリルで掘りました(笑)




↓こんな状態になるまで掘りました



おかしい…です…キャップだけ接着されてる気配じゃなくって、もうこの上の部分は一体成型になってるみたいで、もしも組み上げた後に成型してるとしたらコストが掛かりすぎな上、精度の高いマシンや人員が必要ですので絶対にそれは有り得ない…ですし…一体この軸はどこで止まってるのでしょう…

どうせもうこのファンは使い物になりませんので、取りあえず力いっぱい羽の部分を引きちぎって構造を理解してみたいと思いました…そしたら…


↓あ…簡単に抜けました(笑)




↓ドリルで削っちゃった部分に何か重要な止め具が存在してるのだと思ってたら、軸付近には何も止め具はありませんorz




↓止めてたのはこの軸の先部分だけでした





なる…ほど…これだけ軸の先端を大きく取ることで、今までの軸止めの役割をしてる…のですね…

これなら部品点数も減らせてコストカットにもなりますし、作業員は仕上がってきたパーツを嵌め込むだけで作業完了ですのでスピードも増しますし…なるほど…


↓軸受け部分は今まで通りのブラシレスタイプですね





1,580円の勉強代でしたが、PCでは数万円の勉強代になっちゃうコトもよくありますので、このくらいで済めばまだ良かった方…かなぁ…って思いますorz


↓それでは新品を分解してみますね




↓さっきまでのコトからこの羽部分を引き抜くと簡単に取れます。



…でもちょっとだけ注意が必要で、↓こんな感じで引き抜きます




↓そうすると簡単に引き抜けます




↓うわぁ…ちょっとグリスが少なめです





…しかもこのグリスの色と粘度から見てみて、中国製の万能グリースの類だと思いますが軸が超高速で回転する上にテンションを支えてるのが軸と軸受けだけ…って言う過酷な状況でこんなグリスを使っちゃったらもう…多分、一日6時間くらいの使用頻度で3ヶ月くらい、24時間回しっぱなしで1ヶ月くらいで軸音が酷くなってきちゃうと思います

どなたかコレを長期間使ってらっしゃる方で1ヶ月〜2ヶ月くらいで軸音が酷くなってきた…みたいなご経験をしてらっしゃる方がいましたら、それは間違いなくこのグリスのせい…ですorz


↓それではこのファンに使う道具をご紹介しますね



右からAnexさんの日本製ステンレスピンセットTRI-FLOW社製Synthetic Grease(テフロングリス)、後は爪楊枝です(笑)


↓樹脂パーツ以外はTRI-FLOW社製Synthetic Greaseがあればバッチリです



…このSynthetic Greaseは実はベアリング用としては最高のグリースで、金属への食いつきが凄いのでハサミとかカッターとかに付いちゃうと刃先が潤滑されすぎてモノが切れなくなってしまう程(例えばOLFAの黒刃みたいな間違っちゃうと肉まで切れてしまうような切れ味のモノがナマクラになります)…で、水や石鹸では絶対に落ちないほど対薬剤性があります。

…ですのでグリスは通常の状態では他のグリスに比べてちょっと硬め…なのですが、ココに軸回転みたいなトルクが加わるとさっきまで硬かったグリスがオイル並みに柔らかくなる…って言う不思議な特徴を持ってますので、ベアリングとかに使うと回り始めの一番パーツに負荷が掛かりやすい時には金属にガッチリ食い込んだグリスのクッションでパーツを保護して、ある程度トルクが均一に加わって回転が安定してきた頃にはオイルみたいな柔らかさになって回転の邪魔をしない…って言う理想的な形になります

東京都内だと東急ハンズや秋葉原とかのラジコン店とかには良く整備用品として売られてますね


↓今回活躍するのがこの爪楊枝です(笑)



…って言うのは、今回のこの構造だとグリースを入れられるのが軸受けの穴しかありませんので、細くて周りのパーツを痛める危険性がなくてどこででも調達できて…が全部揃ってるのが爪楊枝だったから…って言うのが大きな理由です


↓まずはパーツを無水エタノールやパーツクリーナーで洗浄します。










↓Synthetic Greaseのキャップを開けて、爪楊枝の先で少し掬ってください。




↓それを軸穴にどんどん押し込んでいきます



軸穴が小さいため、ちょっと取ったら入れて、ちょっと取ったら入れて…みたいな地道な作業になりますorz

爪楊枝を少し回転させるようにして入れていくと入りやすいですね♪♪

私は暇なので軸受けx爪楊枝のやおいカップリングを妄想しながら楽しく作業を続けてました(アッー)

「軸受けと爪楊枝と軸の三角関係も萌えるわ…」とかn(以下略


↓取り合えず軸受けさんがこうなったら完了です




↓ダメ押しで軸にもグリースを塗っておきます。




↓後は両方をちょっとテンション掛け気味に押し込めば完成です♪



一応、コレだけではグリースの偏りが出ちゃいますので、テスト環境に一度繋げて10分くらいを目安に回し続けてくださいね

もしもコレが新品ではなく、もう軸音がし出してるモノなら無音になった軸音にビックリされると思いますよ♪♪


ボールベアリング式の新商品、Thermalright社製「TY-143」を分解!



…って言うコトで次は一番軸音を無音化し辛い…って言われてるボールベアリング式のファンを分解して無音化させてみたいと思います

実は今年の頭に秋葉原のPCパーツショップ「Ark」さんでこのファンを見つけた時にはちょっとビックリしちゃって、ファンが私の大好きなオレンジ色をベースに作られてる…ってもうそれだけで買っちゃったのですが、スペックを見てみると結構な高速回転モデル…でしかも軸音では最大音量を誇るボールベアリング式…って言うコトで、ダメ元で分解してグリースを挿してみたら意外なくらい効果が出ましたので、今回はこちらの徹底的な整備方法を書いてみたいと思います♪♪

一般的にはスリーブベアリング式や流体軸受けとは違ってボールベアリングは中で数個の金属球がゴリゴリ回転するので、物理的に音が出ちゃうのは仕方が無い…のですが、コレもやっぱりグリースで色々変わってくるのですよね♪♪

軸音の無音化ポイントとしては、「金属にガッチリと食い込む樹脂ベースグリースで金属球が壁の金属と当たらないようにす」って言うのを目指せばこのゴリゴリ音を無くすことが出来て、更に定期的にメンテナンスするコトで寿命は倍以上に伸ばすことが出来ます


↓内容物はファン本体だけ…って言う潔いパッケージです(笑)




↓羽は大好きなビビッドオレンジです



冷却関連のパーツは色が付いてるものは大体クールな青色系が多い…ですので、こういう赤ベースですのはちょっと珍しいですよね♪♪


↓シリアルナンバーはホログラムシールに印字されてます




↓サイドには風の向きが彫られてます




↓まずはホログラムシールを上にして…




↓それを剥がします



シールがアルミシールとかじゃなくって、フツーの紙シールですのであんまりキレイには剥がれない…ですので、無水エタノールやパーツクリーナーを染み込ませながら爪とかで剥がしていってください


↓この状態から中にアクセスできます




↓まずはこの止め具を外します




↓留め具を外すのに使えるのがこのピンセットです



ピンセットを閉じたままこのクワガタの歯みたいになってる留め具の真ん中に入れて、ゆっくりとピンセットを開いていきます。

この時に注意しなくちゃいけないのが、ピンセットをあまりベアリングに接触させすぎるとベアリングのシールドを歪ませてしまいますので、シールドから少し浮かし気味に開いていくのがポイントです


↓留め具が外れると中のパーツが飛び出てきますので注意してください




↓TY-143はこんな部品で出来ています




↓まずはプロペラ部分と




↓その上からM3ワッシャー(小型)




↓ミニチュアボールベアリング




↓基盤と…




↓その上からコイルばねと




↓さっきと同じミニチュアボールベアリングと




↓最後にそれを留め具で留めてます




↓それを具体的な図にしてみました




↓それではまずは軸を上にして




↓上からキャップを開けたSynthetic Greaseを押し込みます。




↓引き抜くと軸にグリースが付いてる状態になります。




↓まずはそこにM3ワッシャー(小型)を入れます




↓グリスがべっとりと付いてますが、Synthetic Greaseの場合コレで大丈夫です♪




↓ワッシャーの上から同じようにグリースを押し込みます。




↓こんな状態にしてください




↓ビニール手袋を付けたら、指の上でベアリングをグリスまみれにして軸に入れます。



もしも素手で作業する場合には必ずパーツクリーナーや無水エタノールでふき取ってから手を洗うようにしてください

…で、何でシールドされてるはずのベアリングにもグリスをつけなくちゃいけないのか…って言うと、実はこのシールド…って言うのは「完全密封されてるわけじゃない」…ので、結構オイルが入る隙間があって、回転しだすと周りのグリスやオイルが中に吸い込まれる仕組みになってたりするから…だったりします


↓取り合えず全部を奥まで押し込んでください




↓もう一度上からグリースチューブを押し込みます




↓こんな状態になったら軸付近は完成です




↓上からカバーをかけてください




↓ピンセットを使って穴にグリースを入れます




↓コイルばねを入れます




↓もう一度グリースを入れます




↓さっきと同じように、グリースまみれにしたベアリングを入れます。




↓最後に留め具を入れて、留め具を締めて固定します。




↓最後にダメ押しでグリースを入れます




↓最後に周りを電子パーツクリーナーで洗浄したら、幅が広めのテープで塞いで完成です♪♪




↓こんな感じで大丈夫です



…私は1年間でグリース交換をする予定ですので今回はテープでしたが、交換期間が2年以上になる方はアルミテープを使ってください

グリースやベアリング交換をもうする予定が無い方はホットボンドで埋めたりしてください


実際にこの状態でテスト回転をさせるともう「あれ…コレってスリーブベアリングだったけ??」って言うくらい静か…ですが、物理的な特性上スリーブベアリング式とは違って完全には無音化出来ませんので、ちょっとだけ「サーーー」って言う音が出てしまいますorzorz


ボールベアリング式ファンはパーツ交換でもっと長寿命に出来る!

…って言うコトでココまで色々見てみましたが、長寿命が売りのボールベアリング式ファン…は実はパーツ交換でもっと寿命を延ばすことが出来ます♪

ちょっとだけそのパーツをご紹介してみますね




トラスコ中山株式会社製「B26-0036 M3 平ワッシャー小型」



色々な平ワッシャーが出てますが、ホームセンターや東急ハンズではこのM3用の小型平ワッシャーがどうしても無くって、Amazonで注文したら1100枚入り…のしかありませんでしたorz

MP3用の小型平ワッシャーはボールベアリング式だけじゃなくって、旧型のスリーブベアリング式のファンにも使えますのでファンの分解・整備には必需品の交換パーツだったりしますが…1100枚もの数をこの後どれだけ使ったら無くなるのかが見えていませんorz


汎用コイルばね



ホームセンターや東急ハンズのベアリングコーナーとかで売ってる線径0.8mm、外径8mmの汎用コイルばねです♪

このままでは長すぎて使えませんので、ちょっと短めに切ってM3のノーマル平ワッシャーを噛ませたりして使います。


八幡ねじ製「真中ニッケルメッキ平ワッシャー」



国内メーカーでネジと言ったら八幡ねじ…って言うほど有名な八幡ねじさんの真中製小型平ワッシャーです♪

本当ならEリングが欲しかったのですが、丁度M2.6のEリングが売り切れてましたのでこちらのワッシャーを買ってきてしまいましたorz

万が一留め具が壊れちゃった時にはこの小型ワッシャーに切り目を入れて代用します。


NSK(日本精工)製「693 ZZ」



ミネベアさんと並んで日本国内で一流ベアリングメーカーの名前を連ねてるのが日本精工さんで、そちらのミニチュアボールベアリングシリーズの中でも手に入りやすい「693 ZZ」はTY-143他、8cmファンとかにも使えますので持っておいて損は無い交換用パーツですね♪♪

私は自転車で行ける新宿の東急ハンズでいっつも買ってる…のですが、東急ハンズが地元にあって、交換するのが2個以内なら東急ハンズで買った方が安くて、10個とか大量に交換する場合にはちょっと高すぎ(一個378円)…ですので、IHC MonotarOさんの通販だと一個197円にプラス送料525円ですので絶対にそちらの方がお得です


↓東急ハンズでは693 ZZの刻印になってます




↓コレに交換するだけでベアリングは日本製になりますね♪♪




ファンの分解・整備が出来るともっと自作は楽しくなる!

…って言うコトでいつもの無理矢理すぎるまとめ…ですが、ファンの分解・整備が出来るようになったコトで自分自身が一番良いと思ったグリースに換えたり、ベアリングもどこのかが分からないモノだったのを信頼性の高い日本製に換えたり…みたいに、自分の思うままにカスタムするコトが出来ますので、既製品を選ぶだけの自作よりももっと楽しさが広がりました♪♪

「買ってみたけど軸音が酷い…」なんて言う場合にはよっぽど物理的な設計ミスだったりしない限りはグリースを入れることで殆どの場合はトラブルが解消されますので、ぜひぜひオススメです


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電源ケーブルの自作で「1秒以内のBIOS起動」にトライ!

2013-01-30 05:05:20 | 【デジモノ】パソコン
ひぃぃ…し…仕事が忙しすぎて全然ブログが更新できませんでした…ぅぅ…スミマセンorzorz

1月は実は結構長くお休みを取ってしまいましたので、多分開けてもうちじゃないと売ってないモノは少ないですのでしばらくはお客様も呆れて別のお店に行っちゃってる…でしょうし、多分暇な日が続いちゃうかなぁ…なんて思ってたのですが、本当にありがたいコトに2013年開店初日から沢山のお客様に迎えて頂いたりして嬉しい反面、「も…もうちょっと暇でも良いんじゃないかしら」…なんて弱音を吐いてたりしますorzorz

忙しいとついつい一人一人のお客様への配慮が欠けちゃったりしがち…ですので、その点だけはちゃんとしないと…って言うのが最近の目標だったりします


電源スイッチを押した瞬間にBIOSが起動してくる快感…自作ケーブルを作ろう!


※この記事の画像も全部クリックで拡大できます


…って言うコトで今回は今までPC関連のどーしようもない記事をちょこちょこ上げさせていただいてました…のですが、今回はさらに輪をかけてどーしようもない話題だったりしますorz

みなさんのPCは電源スイッチを押してからBIOS(or UEFI)が起動してくるまではどれくらい時間がかかる…でしょうか?

多分スイッチを押してからしばらく黒い画面が続いて、速くて2秒、遅いと5秒以上かかってBIOSが立ち上がってくる…って言うのが一般的な時間だと思います

メーカー製のPC等ではこのBIOSのPOST画面を隠して、ユーザーが電源スイッチを押した後に見られるのはもうOSが起動してきてる画面…なんて言うコトがありますが、実際にはPOST画面が隠されてるだけでそこに至るまでの時間は自作PCとあんまり変化はありません。

今までのPC環境ではココがネックになってて、例えばどんなに速くBIOSを抜けられるマザーボードにしても、どんなに安定した高級電源を入れても、このPOST画面までの時間は短縮できずにいましたorz

↓図にするとこんな感じですね



…で、実は私も本当は別の目的で「電源ケーブルを変えると音が変わる!」…って言うオーディオの鉄板みたいに言われてるコトが本当かどうかを試すために電源ケーブルを作ってみたのですが、それが思わぬ副産物で「BIOS起動までがほぼ0秒に短縮される」…って言う現象を見つけるコトが出来ましたので、今回は自作電源ケーブルを作った時の写真と一緒に色々記事を書いてみたいなぁ…って思いました♪♪

↓自作電源ケーブルを使うコトで、上の図がこうなります♪



「自作PC」…って言っても最近は殆どが既存パーツを差し込むだけの「差し込みPC」みたいになっちゃってて、好きなパーツを選択できる…って言うくらいしか自作っぽさがなくなっちゃってましたが、まだまだ本来の意味での自作の余地…みたいなモノがあったコトが本当に嬉しかったです

ケース用のファンとかもケーブルを交換したら少し回転率が上がったり高効率化で寿命が長くなったりするのかしら…って考えるだけでも本当にワクワクしちゃいますね♪♪

上級者の方々はさらに電解コンデンサを自分が好きなメーカーのモノに交換したりしてて、そちらもメチャクチャ自作っぽくって良いですよね


自作電源ケーブルを作ろう!

…って言うコトでココから写真と一緒に色々書かせていただきますね♪


↓まずは素材を揃えます



素材は全部秋葉原で手に入るモノを使ってて、PCパーツとは全然関係が無さそうな電子工作専門店さんで手に入れました

まず、コネクタですがPC側のプラグはアメリカの規格品で「IEC60320-C13」って言う形式のプラグが千石電商さんで250円で販売されてて、コンセント側のプラグはPanasonicさんの「WH4415BP」って言うモノで、こちらも100円前後で売ってます。

次にケーブルですが、今回はちょっとオーバースペックにしたいなぁ…って思いましたので、工場用機器の動力ケーブルとして使われてますKIV線の14sq…って言う巨大なケーブルをオヤイデさんで買いました♪

価格は1m辺りで800円くらい…でした…でしょうか…そんなに高いモノじゃなかった気がします(うろ覚えでスミマセンorz)

通常、一般家庭で使われてる100vくらいの電圧で10Aくらいまでの電流くらいでしたら2sqもあれば十分…らしいのですが、どうせやっつけるなら大きいほうが良いかなぁ…って思って今回はKIV14sqにしたのですが、このKIV線はさらにグレードの高いHKIV…って言う耐熱温度が更に高い難燃導線もあって、この後に実はHKIV14sq(59400Wまで対応)とか、屋内配線最強のMLFCの14sq(80400Wまで対応)とか、もっと巨大にしたら速くなるかも…ってKIVの22sq(69000Wまで対応)とかも使ってみたのですが、BIOSの起動には全然変化が出ませんでしたので、多分その中でも一番安いKIV線で十二分だと思います

今回使いますKIVの14sqは600V、88Aまで対応してる…らしいですので、ワット数的には52800Wまで大丈夫ですね♪♪

一般的に電線は太ければ太いほど電気抵抗が減るらしいですので、太くてダメ…って言うコトはないみたいです…が、今回のこのプラグの接点だと22sqがギリギリの限界で、14sqくらいが丁度良い太さでした


↓まずは市販の電源ケーブルです




↓PC用は2pin + アース1pinの構成ですね




↓パッと見は太いケーブルですが、切ってみるとこの通り…




↓中の導線はこんなにヒョロっとしたモノでした



このケーブルはキャブタイヤコード…って言って、何本かの細い線がゴムで一本に束ねられてる線で、ケーブルが熱を持っちゃったりしても燃えにくかったりするのが良い点…なのですが、一本一本の導線が細くても全体的な仕上げ外寸が太くなっちゃうのがダメな点…だったりしますorz

それにしましても…こんな細いケーブルで私たちのPCが動かされてた…って言うコトの方がちょっとビックリですね


↓今回使う工具を紹介してみます



今回はケーブル切断用に株式会社ツノダさんの「配線用ケーブルカッター」を使っていきます♪

ちょっと力を入れるだけで簡単に巨大ケーブルがカット出来るところが中々良かったです


↓もちろん安心の日本製です




↓刃の部分はケーブル用の変わった形になってますね♪




↓太いケーブルもちょっと力を入れると「スパッ」ってキレイに切れます♪



結局ハンダ付けしちゃったりして切断面がキレイでも誰も見ないのですが、こういう隠れた部分の美しさにこだわっちゃうのはやっぱり日本製工具ならでは…ですよね


↓こちらはお店で使ってる中国製のニッパー(300円)で切ったモノです…





切れ味の無いニッパーで無理やり押し切るので、無駄に力がメチャクチャいるのと切断面がグシャってなっちゃうのがやっぱり安物の印ですねorz


↓皮むきには今回もマルト長谷川工作所さんの「電工用薄刃ニッパー」を使っていきます♪




↓こちらも安心の日本製です




↓KEIBAシリーズのこの電工用薄刃ニッパーは刃の仕上がりが芸術的なレベルですよね♪♪





3.5sqくらいまでの電線を使う場合にはコレ一本で十分…って言うくらい使えるニッパーで、切れ味は文句なしの出来栄えですよ

今回みたいな分厚い皮膜のケーブルでも、ちょっと刃を当てて軽く2周くらいニッパーを回すだけで皮膜が取れちゃうくらい切れ味が良かったりします♪

先がすっごく細く出来てますので、加減さえ掴めれば細かい作業とかも出来る優れモノです


↓ハンダはいつもの太陽電機産業株式会社さんの「SE-0AG08」を使っていきます♪




↓フラックスはいつになったら無くなるのか分かりません板金用フラックスと…




↓こちらもお馴染みのハンダごてセットを使っていきます。



ハンダごてはこちらも太陽電機産業株式会社さんのKS-40Rを使っていきます。


↓その他、今回もホットボンドに太陽電機産業株式会社さんのHB-45を使っていきます。



ホットボンドは熱してる間はゲル状になってて、冷めると固化する便利道具で、狭い隙間の絶縁とかにも使えたりしますので、一本持っておくと色々使えて便利ですよ♪♪


↓…で、どうしてココまで工具に拘らなくっちゃいけないか…って言うと、




↓安い中国製ニッパーで切ってみると
※切断面がグロ画像に見える可能性がありますので、サムネイルにはモザイク処理をさせて頂きました…クリックすると実際の写真がご覧いただけます



すっごい力が必要で、私の力ではもう上から体重かけてどうにか…って言うくらいの硬さ…で、切り口もこんなに汚くなっちゃうのですが…


↓ちゃんとしたケーブルカッターで切ると
※切断面がグロ画像に見える可能性がありますので、サムネイルにはモザイク処理をさせて頂きました…クリックすると実際の写真がご覧いただけます



この太さのケーブルでもさっきの力の入れ方は何だったの…って言うくらいスパッとキレイに切れます

やっぱり作業してて疲れない…って言うのは本当に良いですよね♪♪


↓市販のPC用電源ケーブルとの比較です(笑)



白いケーブルと今回のKIV(赤色)と比較してみるとすっごい太さなのが分かりますね(笑)


…で、元々このKIVにしましてもHKIVにしましてもMLFCにしましても、通常は屋内配線とかに使うコトを想定されてますので、こんなのがちゃんと収まるプラグ…って言うのはどんな工業用プラグでも存在しません…ので、今回はプラグを少し破壊しながら使いますorz

↓…ですので、プラグを形成するためにパテが必要になります



パテはセメダイン株式会社さんの「金属用エポキシパテ」がアクセサリーとか作ったりする時に使ってるものが倉庫にありましたので、こちらを使ってしまいたいと思います


↓それでは製作に入ります




↓まずはIEC60320-C13プラグからバラしていきます♪




↓裏表全部のネジを外してしまいます





もうこのネジは使いませんので、捨ててしまって大丈夫ですよ


↓中はこんな感じになってます




↓接続は写真奥からLive、Earth、Neutralで…



このうち最悪、Liveだけでも結線されていれば交流の場合には電気が通ります

古い家屋とかでコンセントがダメになっちゃったので電気工事士の方に来ていただくと、中から一本しか線が来てなかったりしててショートの危険性を問われるコトがあるみたい…です…ってうちのお父さんが言ってました

今回はこのうち、LiveとNeutralに結線をします。


↓まずは中のネジも全部外してください




↓バラバラにします




↓今回結線するのはこちらのピンです



ピンの形はLiveとNeutralが同じ形で、Earthのピンだけ違う形ですので分かりやすいですね♪


↓次にコンセント側のプラグもネジを外します






↓こんな感じにしてください



この時には面倒でしたので破壊しませんでしたが、作業効率を上げたい方はテキトーなニッパーとかでこの金属部分ギリギリの所までプラスチックをバリバリと破壊してください


↓電源側のプラグをギリギリの位置で切断します。



ホビーのこぎりとかを使うと簡単に切れますよ


↓次にケーブルの皮膜を1cmくらい切ります




↓焦げても良い台の上にピンを乗せて




↓マスキングテープで留めたら結線部分にフラックスを垂らして






↓予備はんだを盛っておきます



す…スミマセン…何だか汚い半田付け写真が続きますので、テキトーに笑ってあげてくださいorzorz


↓ケーブルにもフラックスを染み込ませて




↓予備はんだを盛っておきます




↓最後にはんだごてで両方の予備はんだを溶かしながら接続します。



ぁぁ…本当に汚いハンダ付けですね


↓もう片方も同じように接続します




↓次に熱収縮チューブをテキトーに切って…




↓上から被せておきます






↓次にコンセント側のプラグも同じようにマットの上に置いて




↓上からマスキングテープで留めて




↓フラックスを塗ったら




↓予備はんだを盛っておきます




↓さっきと同じようにケーブルにもフラックスを塗って




↓こちらにも予備はんだを盛ります




↓後はさっきと同じ要領で接続します






↓これで接続作業は終わりです




↓さ…さて…ココからがスピード作業ですので、まずはホットボンドを暖めます…




↓ホットボンドが絶対に金属の内側に垂れないように盛ったら、直ぐに蓋をします。




↓コンセント側のプラグの蓋はケーブルの厚みで閉まりませんので、上からちょっと載せるくらいにします。




↓ケーブルが抜けないように、隙間からどんどんホットボンドを流し込みます





ちょ…ちょっと汚い感じですが、後でパテで形成しちゃいますのでココまでは何も気にしないでくださいorz

ホットボンドが完全に硬化するまで30分くらい放置してください


↓次にパテを出してきます




↓パテでプラグの形に作ります




↓手で形成してますのでデコボコです…






↓最後に鉄やすりで平面を出します






↓出来上がったケーブルを使う前にテスターで導通チェックします。



こちらのテスターは秋葉原の秋月電子通商さんで千円くらいで売ってたのを買ってきました


↓ダイヤルをACの200vまでにセットします




↓まずはコンセントの電圧から…




↓コンセント口は99.8V〜99.9Vでした。




↓次にケーブルを…



100.3V〜100.4V…んー…コンセント口で計測した時よりも何故か電圧がアップしてます…不思議…ですが、導通は大丈夫そうですね♪♪

…って言うコトで電源ケーブルが完成しました


自作ケーブルでもっと自作PCが楽しくなる!

…って言うコトで今回も無理やりなまとめ…ですが、実はこの自作電源ケーブルは中々面白くって、これだけ巨大なケーブルだと5mくらいでは全然電圧が落ちませんので、例えばPC用の電源だけはコンセントから直接取りたい…って言う時にコンセントからPCまでが結構離れてても全然大丈夫なくらい頼もしいモノだったりします♪♪

一応KIVの14sqでは1m、2m、4m…って3本作ってみましたが、どれも電源スイッチを押した瞬間にBIOSが起動してくる快適さに変わりはありませんでしたので、ご自宅の環境から最適な長さで作れるのは良いですね♪

そしてケーブルの許容電流も大きいですので、例えば1000wオーバーのATX電源をフルで使ったとしてもケーブルが熱を殆ど持たないところも、火災…って言うのを頭に入れたときにすっごい頼もしいポイントだったりしますね

…で、当初の目的でした「音質の変化」…ですが、音の引き締まり感がすっごい出ててちょっとビックリしてしまいました(笑)

電源ケーブルを変えると音が変わるって言うのも本当だったのですね…滲んでた音が全部聞こえる様になって、またサウンドカードを探すのもちょっと楽しみになってきちゃいました♪♪


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AMDの新Piledriverコア採用「FX-8350」が来た!×3

2013-01-17 17:32:59 | 【デジモノ】パソコン
と…東京は今週はすっごい雪でしたね

みなさんのところは大丈夫…でしたでしょうか?

東京でこんなに雪が降ったのは本当に何年ぶり…って言うくらい久しぶりの積雪でしたが、秋田・宮城・新潟県ご出身のお客様は「足が雪に埋まって歩けなくなったら本格的に危ないけど、まだまだこの位ならフツーですよ(笑)」とのコト…でした

と…東京でしか暮らしてません私には「もう無理」って言うくらいでしたが、やっぱりこういう時に経験の差が大きく出るわ…って思わされましたorz


OC(オーバークロック)で化けるプロセッサ「AMD FX-8350」!

…って言うコトで前回買ってきてたAMDの新Piledriverコア採用FX-8350ですが、今まで私はPhenom II X6 1090T…って言う6コアプロセッサを使ってて、1090TはAMDの中ではクロック当たりの処理能力がすっごい高くてOCするコトでその能力がもっと引き出されて、シングルタスクアプリからマルチタスクアプリから色々なシーンで活躍してくれる頼もしい存在でした♪♪

…でも一つだけ不満点もあったりしてて、それが「コア分の数のシングルタスクアプリを全部フル活動させると若干の遅延が起こる」…って言うコトでしたorz

具体的にはAviutlを3つ起動して、シングルタスク処理を1つ目で行わせて、それの連携処理をもう一つ目でシングルタスク処理させて、最後にマルチタスク(2コア占有)の処理を三つ目で行わせてる間にOperaでYoutubeのHD再生とローカルでウィルススキャン…みたいなコトをさせると、Youtubeがカクカク再生になっちゃったり…みたいにちょっと困ったコトもありました

Phenom IIからFXシリーズに変えてみてまず「あ!コレ進化してる!」って思ったのはその点で、FXシリーズはそういう個別のアプリがバラバラにコアを占有してる状態でもそれぞれの処理がカクつくコトがすっごい少ない…って言うのは、流石にサーバー向きCPUだけあるわ…って思わされました

…でもそんなサーバー向きCPUのFXシリーズにもやっぱり問題があって、それが色々なPC専門誌や専門サイトさんで槍玉に上がってる「クロック当たりの処理性能」…なのですねorz

Phenom IIはそういう面ではクロック当たりの処理性能は中々で、多分それを単純に改良したPhenom IIIとかをリリースしてたらこんなに叩かれるコトも無かった…のだと思いますが、FXシリーズは今のところそういうデスクトップ向きな使い方を想定してませんので、どうしてもクロック当たりの処理性能を測るコトになりがちなベンチマークテストとかではボロボロの結果が出ちゃってたりしますorz

…ってそんなFXシリーズですが、一応消費電力と保証を犠牲にする形で処理性能をあげるコトができて、それがOC(オーバークロック)…って言う方法になります

特にPiledriverコアは面白い側面が結構あって、定格付近ではそんなに処理性能に大きな変化はない…のですが、4.8GHz付近からまるで火事場の馬鹿力…みたいなすっごいスコアの伸ばし方をし始めますので、今回はOCのポイントとかを細かく追いながら見ていきたいと思います♪♪

…あ…あの…でも私も本当にまだまだ勉強中のコトが多すぎて、もっと経験や知識量の多い方々から見たらもうメチャクチャなコトを書いてるかも…ですので、何か間違ってる部分とかがありましたらビシビシ指摘してあげてください…ですorzorz


まずはUEFIの設定から見てみます

…って言うコトでまずはAsrock Fatal1ty 990FX ProfessionalのUEFI設定(UEFI Ver.1.90)から覗いてみたいと思います


※この記事の画像も全部クリックで拡大できます


↓まずはメイン画面から…うわぁ…



こ…この色彩感覚とか、全然デザインセンスが感じられないアイコンとか…CreativeのDAPとすっごいダブる感じがありますね(笑)



↓Bootアイコンが爆弾にしか見えないですし…



一番最初にこの画面を見たときには「あ!Creativeの画面だわ!」って思いっきり思ってしまいました(笑)

確かAsrockマザーのサウンド技術は一部Creativeと提携してるみたいですし、とうとうアイコンまでがCreativeっぽくなってくれましたので、Creativeファンにとっては喜んでよいのか悲しんで良いのかがビミョーなところです(笑)


↓Ver.1.90ではもうFX-8350に完全対応済みですね♪



メモリその他の認識も問題無さそうです。


OC Tweaker


こちらがOC(オーバークロック)したりDC(ダウンクロック)したりを司ってる場所です

初期設定はコアが8コア全部を認識させるようにしてる部分以外は全部オート設定になってますね。


Advanced


CPUに付いてる付加機能を使うかどうか…とか、チップセットの各種付属機能のON/OFFはこちらで行います。

その他、SSDを使ってらっしゃる方や電源スイッチ付きUSBキーボード…みたいな付加機能の付いてるデバイスの挙動もこちらから弄ります。


HardWare Monitor


CPUやマザーボードの温度、ファンの回転速度などを見る事が出来ます。

その他、あんまり充てにはなりませんが一応ファンコントローラ機能とかも付いてますね♪

※CPU温度が室温に比べて20度以上高く表示される方


ちょっとだけ注釈を入れてみます…と、このハードウェアモニターを見てみた時に室温よりも20度以上高く表示されてしまう方…がいらっしゃったとしたらちょっと注意が必要で、UEFIが立ち上がってる時には実はCPUはアイドル状態ではなく少し負荷が掛かってる状態のためCPUクーラーの性能にも寄って来ちゃいますが大体プラス20度くらいは許容値で(この写真の状態の時には室温は12度でしたので、32度くらいまでの表示なら許容範囲です)、それ以上の場合には以下の項目をもう一度チェックしてみてください…ですorz

1.CPUクーラー設置面のシールは剥がしたか?
たまにいらっしゃるのですが、CPUクーラーの取り付けに夢中になっちゃってこのCPUクーラーがCPUと密着する部分のシールを剥がし忘れてるケースがあります…って言うか私が昔コレをしちゃいましたorzorz

2.CPUクーラーが傾いたりしていないか?
バックプレート固定型…ではあんまり聞かないトラブルですが、マザーボード付属のガイドに引っ掛けるタイプのCPUクーラーの場合には片方はしっかり止まっててももう片方が浮いてる…なんて言うケースもありますので、もう一度チェックしてみてください

3.ケース内のエアフローは大丈夫か?
ケースに入れてる場合には良くあるトラブルで、CPUクーラーがちゃんとした性能のモノを使っててもケース前方から入ってくる空気と、ケース後方から出て行く空気のバランスが悪かったりすると全然CPUクーラーが本来の性能を発揮できませんため、もう一度風の流れていく方向や入り口出口のファンがちゃんと回っているか…などをチェックしてみてください。

例えば良くあるケース…ですと、サイドフローのCPUクーラーの風の流れがケース内の風の流れと真反対になっちゃってたりして、CPUの熱気がいつまででもケース内で停滞してしまう…って言うようなコトがありますorz


Boot


起動させる順番を弄ったりできます。

実はこのVer.1.90にはココにちょっとしたバグ(?)…があったりしてまして…例えばHDD1をSATAポート1へ、HDD2をSATAポート2へ接続してたとして、通常はこの設定項目でHDD2から起動させたりHDD1から起動させたり…って言うのができる…のですが、Ver.1.90では物理的にSATA1に差し込んでるHDDが毎回最優先になってしまいます…ので、もしもHDD2から起動させたい場合には物理的にHDD2をSATA1へ差し込むか毎回OS立ち上げの前にUEFIに入ってこの項目からHDD2を優先的に立ち上げるように変える…かしないといけなくなりますorz

一応症状はAsrockに報告してますが、まだ新しいBIOS更新はありませんのでしばらくこの対処方法で対策するしかありません…ですね


Security


UEFIにパスワードロックをして、管理者しかUEFIを弄れなくしたりできます。

ご家族でマシンを共有してらっしゃる場合には、他の方が間違ってUEFIを弄っ立ち上がらなくなっちゃったりするトラブルを防ぐことができます。


Exit


設定を反映させてUEFIを出るか設定を捨ててUEFIを出るか…とかを選べます。


初期設定のままベンチマークを走らせてみました!

…って言うコトでまずは定格(初期設定の状態)でベンチマークを走らせてみました♪♪

走らせてみたベンチマークはMAXSON社のCinebench R11.5です

Phenom II X6 1090Tを4.29GHzで回してた時にはCPUスコアは一応7.20…くらいで、少なくとも7は絶対に死守してましたので、同じくらいのクロックのFX-8350がどこまで粘れるかがちょっと楽しみだったりします♪

FX-8350はさらにPhenom IIよりも2コア多い換算になりますので、いっくらクロック当たりの効率が悪いって言ってもそんなに…


↓ぁぁぁ…





し…仕事サボってるコアがあるんじゃないの…って思いたくなっちゃうくらいの結果になりましたorz

確かに定格で使う限りはあの各種PC専門サイトさんで叩かれる理由も少しは分かっちゃった…ような気がしてしまいましたorz

…で…でも、FXシリーズには「OCしやすい」って言うメリットもちゃんとあったりしますので、今回はそこに望みを託してみたいと思います


OCして挙動が別物のCPUのようになったFX-8350

…って言うコトでFXシリーズの本気を見せていただくことにしたいと思います(笑)

今回のOCは

1.ケースに入れてない上、横から扇風機

2.CPUクーラーにDeep Cool社製Assassin

3.クーラーのファンは交換済み


って言う条件でOCしてますが、FXシリーズは思った以上にOCすると熱を持ちますので、標準CPUクーラーをお使いの方はCPUがダメになっちゃったりしますので、必ずCPUクーラーを交換したりして対策してください…ですorz


↓まずはMainからOC Tweakerに移行します。




↓項目をこんな感じで変えます









変える項目とちょっとだけ注釈を入れさせていただきます…と…

OC Mode:Manual
まずはOCするためにモードをマニュアルにして、殆どの部分を決め打ちしていきます。

Overclock Mode:Manual
OCする場合には下手にオート設定をしちゃうとシステムが不安定になる原因にもなりますので、必ずマニュアルにしてください。

CPU Frequency:200
AMDの殆どのCPUはココは200固定で構いません…が、例えばココが200だと「200xのクロックでしか設定できません」。

例えば5GHzの上は5.2GHzしか設定出来ません。もしも限界ギリギリでOCしていく時に5GHzだと余裕で動作できて5.2GHzでは負荷をかけるとマシンが落ちちゃう…としたら、最適値はこの5〜5.2GHzの間にあります。

そこを設定する時にこの200を201、202…みたいに微調整していきます。

…で、ココを微調整した場合にはメモリ設定もこちらに併せて変わってきちゃいますので、必ずそちらも再調整するようにしてくださいorz


PCIE Frequency:100
こちらはよっぽどGPUをクロックアップさせたい…みたいな特殊な理由がありません限りはマザーを焼いちゃったりする原因にもなりますので、100固定でお願いしますorz

Spread Spectrum:Disable
Spread Spectrumは定格やプラス200〜400MHzくらいまでのOCではそんなに悪さはしないのですが、限界値を求めたい時には返ってシステム不安定化の原因にもなりますので、必ずDisableにしてください。

CPU Active Core Control:All Cores
例えば使うソフトが8コアも使うような感じじゃなかったりしてて、とにかくクロックだけあれば6コアでも4コアでも良い…みたいな場合にはこちらからコアを減らしてクロックをひたすらあげていきます。

AMD Turbocore Technology:Disable
上のActive Core Controlとちょっと違うのは、上の方は完全にUEFIレベルでコアを殺しちゃってその代わり限界クロックを引き上げるモノ…で、こちらは8コアで動きつつもソフトが1コアしか使わないような場合にはTDPの範囲内で勝手に不必要なコアを殺して1コアだけクロックを上げてくれたりします。

AMD Application Power Management:Disable
こちらはTurbocoreが有効になってる場合には活躍してくれる機能の一つで、逆にTurbocoreを無効にしてOCしてる場合には必ずOFFにしておかないとOCの邪魔にしかなりませんorz

Multiplier/Voltage Change:Manual
こちらも今回は決め打ちしていってしまいますので、必ずManualにしてください。

CPU Frequency Multiplier:x25.0 5000MHz
CPUの倍率を調整します。この「x25」は上で設定してた「CPU Frequency:200」の200を何倍にするか…の式になります。FX-8350は実際にベンチマークを回す程度でしたら5GHzオーバーも全然OKなのですが、常用するためには5Hz付近で止めておくほうがベターかなぁ…って思いました

CPU Voltage:1.625v
わ…私も始めて1.6v以上…なんて言う電圧をCPUにかけてしまいましたが、うちのFX-8350は5GHz辺りから急にCPU電圧を必要としだすのが分かりましたので、最終的にこのくらいのメチャクチャな盛り方になってしまいましたorz

NB Frequency Multiplier:x14 2800MHz
こちらはHyperTransportの倍率で、こちらのクロックを上げれば上げるほどコア間のデータ転送がスムーズになります。

CPU NB Voltage:1.525v
FX-8350をよりOCする時にはココの項目がキーになります。

この項目はPLLへの電源供給…がメインで、実は最近のCPUは昔みたいにCPUに直接電圧が送られるのではなく、一旦マザー上のCPU専用電源管理チップに保存されて、そこからCPUに供給されます。

CPU電圧に危険な値を盛ってるのに全然ダメ…って言うケースの殆どはココの電圧を盛ってませんのが原因だったりします。

こちらはもしも4.5GHz辺りまでをターゲットにしてる場合には1.3〜1.4vくらいの値で調整して頂いて、4.8GHz辺りまでであれば1.4〜1.5v付近で調整、4.9GHzから上のクロックであれば1.5〜1.6v辺りで調整してください。


HT Bus Speed:2600MHz
こちらもHyperTransportの設定ですが、上のNB Frequency MultiplierがCPU内のコア間データ転送…でしたのに対してこちらは各デバイスを繋いでるルートの幅になります。HDDを沢山繋いでる方や3Dゲームとかを動画エンコード中にする方はこちらの方が顕著にスピード感を体感できると思います

HT Bus Width:16bit
各バスを繋ぐ場合に8bitで繋ぐか16bitで繋ぐか、Autoにして状況に応じて変えていくか…を選べます。よっぽどもうずっと動画エンコードで全コアが全力で使われてる…みたいな状況じゃない限りは8bitにしたりAutoにしておいたほうが電力的には良い…みたいですね

DRAM Frequency:1600
Asrock…だけ…なのかもしれませんが、意外とメモリ管理ってメチャクチャだったりしてて、1600のメモリを積んでるのに1333のスピードで動かされちゃってたり…みたいなケースもよくあったりします。逆に少なく見積もられるのは良いのですが、OCしてるとメモリが1600なのに勝手に1866とかに盛られちゃってて、それが原因でシステムが不安定に…とかがありますので、完全に決め打ちにしてしまってくださいorz


CPU Load-Line Calibration:100%
CPUの設計が良ければ良いほどアイドル時とかには最低の電圧しかCPUに与えなかったりする…のですが、OCしてる時にはそのちょっとした電圧降下がシステムが不安定になる原因になっちゃったりしますので、必ず100%にして勝手に電圧を落とさないようにさせてください。


…って、大まかにこんな感じの設定で今回は動かしてみたいと思います


↓OC Tweakerの設定が終わったら、次にAdvancedの設定に入ります。




↓CPU Configurationに入ってください



取り合えずCool ’n’Quietの設定はDisableにする…のはOCでは当たり前…として、今回はまだ冬場なのもあってCPU Thermal Throttoleを切ってしまいました

この機能はCPUが一定以上の温度になったら勝手にマシンをダウンさせるコトでCPUが壊れるのを防いでくれる機能…なのですが、冬場のうちは変なところで横槍が入らないように切ってしまいましたorz


↓で…ではトライ!





ぉぉぉぉっっ

は…8.55ポイント…って今までPhenom系では絶対に出ませんでしたスコアが出ました♪♪

しょ…正直に言っちゃうと、もう最初のあの定格のスコアから1GHz程度のクロックアップとHTの効率上げ…くらいじゃ7.6ポイントでもいければ取り合えずPhenom II X6 1090Tの4.29GHzで出てました7.2ポイントは十分上回るし、それで納得しよう…くらいで考えてたら、まさかこんなにスコアを伸ばしてくれてもう本当に感激です♪♪

実際の動作もすっごくて、元々Phenom IIとかでは実現できませんでした「起動してるソフトがどれも快適に動く」って言うFXシリーズのメリットに加えて唯一の弱点でもありましたクロック当たりの実行性能…もここまでクロックを上げてあげれば十二分な仕事をしてくれてて、パーフェクトな仕上がりになってると思いました

実はこの傾向は4.8GHz辺りのテスト運行からちょっとずつ見られてて↓





4.8GHzのクロックで8.36ポイント…ってこちらもPhenom IIのOCよりも高いスコアを叩きだしてくれてましたので、もしかしたらFXシリーズはちょっとでもクロックアップとHTの効率を上げるコトがより速く使うことのコツ…なのかも…って思ってみました


FX-8350は本気になると凄いCPU!

…って言うコトでココまでのまとめ…ですが、今回ココまで新しく買いましたFX-8350を色々とテストしてきましたが、買ってよかったかどうかと訊かれたら「断然買って良かった!」って言えるCPUに仕上がってると思いました♪♪

特にHTの高効率化とたった1GHz程度のクロックアップでこんなにも化けたCPUは本当に久しぶり…で、まだまだこれからのFXシリーズの展開が楽しみになってきてしまいました

実はOCで性能を一見すると向上させてるように思えても、結局行ってることは「安全のために設けられてる余白分を先取りしてる」…って言うだけのお話しですので、無い袖は振れぬ…ではありませんが、そこまでのポテンシャルが無ければこのスコアも出なかったんだろうなぁ…って考えてみると、まだまだFXシリーズは伸びる可能性があって、これからの展開が本当に楽しみになってきちゃいますね♪♪


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記事が膨れ上がりそうでしたので、こちらで一括ターミナルしてますorz
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AMDの新Piledriverコア採用「FX-8350」が来た!

2013-01-13 11:54:58 | 【デジモノ】パソコン
東京は今日もすっごい寒かった…ですね

みなさんのところはいかがでしょう?

まだまだインフルエンザやノロウィルスが流行ってるみたい…ですので、どうかみなさんもお体に気をつけてお過ごしくださいね♪♪


AMDの新Piledriverコア採用「FX-8350」が来た!



…って言うコトで2012年末に登場しましたAMD FXシリーズのフラッグシップモデル「FX-8350」を買ってきましたので、そちらのレビューや組み立て日記…みたいなのをいつものように写真と一緒にお伝えしてみたい…と思います

AMDは2011年の年末にBulldozerコアを採用したAMD FXシリーズをPhenom IIを置き換える形で投入してた…のですが、自作PCのファンからは結構冷たい視線で見られてた可哀想なCPUだったりしてましたorz

AMDがすっごいなぁ…っていっつも思うのは、他のCPUメーカーみたいに「今までのCPUのココをこういう風に改良したらもっと速度が上がる。ついでにこの機能も付ければもっと速度は上がる」って言う王道の改良方法でCPUを一新させるんじゃなくって、「この技術にしてみたら凄くない?」みたいな超冒険型の置き換えをしてて、その一番最初は初代Phenomで、次がFXでした(笑)

特にPhenomの時よりもこのFXの置き換え方法はメチャクチャ冒険してて、既存CPUのきの字も見られないくらい新しくなっちゃったのでベンチマーク結果はボロボロ、各レビューサイトでも可哀想なくらい散々な叩かれ方をしてましたorz

でもこの技術先行型…って言うのでしょうか…実際CPUを作るのって殆ど社運をかけるくらいの大事業のはず…ですのにあえて新技術のために冒険しちゃう…って言うところがついつい応援したくなっちゃうAMDの魅力なのかもしれないですね

自作PCのCPUも今はもう殆ど速度とかは一般的な使い方をしてる限りは頭打ちに近い状態になってきてますので、何かそれ以外のワンダーな側面が見れる…って言うのはAMDプラットフォームだからかなぁ…っていっつも思ってたりします♪♪

さ…さて…ちょっと前置きが長くなりすぎちゃいました(…いつもスミマセンorz)が、このFX-8350は2011年に登場したBulldozerコアの改良型でPiledriverというコアを採用してます。

Bulldozerとの大きな違いはTLB(Translation Lookaside Buffer)の改良でクロック当たりの実行性能を高めてる…って言うのが一番…で、基本的に今回の改良はその点がメイン…ですので、他の部分は意外とBulldozerと共通だったりします

でもこのクロック当たりの実行性能を一番必要としてるのが自作PC…って言うマーケットだと思いますので、今回の改良は私たち自作PCユーザーにとっては結構クリティカルな話題なのかもしれないですね♪♪

元々Bulldozerは同時にいくつもの処理が重なるサーバー分野では速度遅延が少ないところからも結構歓迎されてるみたい…なお話も聴きますので、そこにクロック当たりの処理性能が伸びてくれれば意外と面白い環境になるのかも…ってちょっと期待してます


早速組んでみました!

…って言うコトでココからはいつもの写真を交えた組み立て日記…みたいな流れになりますorz


※この記事の写真も全部クリックで拡大できます


↓今回はマザーボードに大好きなAsrockの「Fatal1ty 990FX Professional」をチョイスしてみました♪♪



パッケージに思わず「こっち見るな」って言いたくなっちゃうほどガン見してる方の絵が…


↓裏面には機能や特徴がビッシリ書いてあります




↓奥が今回買ってきましたFX-8350で、手前がFX-8150です♪



パッケージは金属製のボックスに入ってて、ちょっとした記念品みたいですよね


↓並べてみました



CPUのパッケージそのものには全然変更点は無さそうですorz


↓物理8コアは初めてですのですっごいワクワクしてきました♪♪




↓パッケージサイドからCPUが直接覗けるのはAMDの恒例ですね♪




↓今回は電源も交換したいと思います



今回交換します電源はCorsair(コルセア)の「TX850V2JP」…って言う電源で、、2013年現在から見ちゃうともうトレンドに2周くらい遅れてる設計なのですが、うちの倉庫に眠ったままだとちょっと可哀想ですので今回はコレに思いっきり仕事してもらいたいと思いました♪♪

TXシリーズの中でもV2型番の電源はSeasonicのOEMらしい…のですが、低価格電源ですら80Plus GOLDが主流な中で今更Bronze…ですのでどこまでこのCPUを回せるかは分かりませんが、枯れてるからこその何かがあれば良いなぁ…とか…ちょっと期待してみましたorz


↓今回組み立てに使う工具達です



今回は主に日本の大阪が誇るドライバメーカー「VESSEL」さんの長軸ドライバNo.2をメインにして細かい所はノンスリップドライバNo.2も併用する形で使っていきます♪



VESSELブランドのこの長軸ドライバはPCメーカーに私がいた時からずっと使ってるモノで、メーカーにいた頃に先輩たちが会社でもコレを使ってお客様のPCを整備してたりしてるのに憧れて「と…取りあえず道具だけでも同じものを…」って揃えたのが始まりでした

軸が長いので硬くなっちゃったマザーボード上のビスを回す時には脇を締めながら安定した姿勢でドライバを回すコトが出来たり、細かい所を回す時には片手で軸の先を、片手でドライバの取っ手を持ちながらビミョーなさじ加減でビスを回すコトが出来たり…って本当に便利な一本だったりします♪♪



基本的にPCを弄るときには必ずグローブをしながら…って言うクセがずっと会社にいた頃からありますが、ビミョーなさじ加減でビスを回す時にはちょっとした滑りがそれを全部台無しにしちゃうコトも結構あったりしますorz

…っていう時にこのノンスリップドライバがあるとすっごい便利で、このドライバはグローブをしてても滑りにくく出来てますのでそういうビミョーなさじ加減が必要な時には本当に役に立ってくれますよ♪♪

あと…はこのドライバは貫通型ですので、ネジがなめそうになっちゃったら一度ネジに対して軸を垂直にして、上から何回かハンマーで根元部分を叩くとなめそうなネジ山にドライバの十字が喰らい付いてくれますので、なめるのを防止するコトができたり…ってこちらも一本あると本当に便利ですね♪♪


↓それではまずは電源から開けてみます




↓プラグイン式ではありませんので付属品はシンプルですね♪



説明書2冊、電源本体、電源ケーブル、インシュロック(結束帯)だけです。


↓このインシュロック付き…って言うのはちょっと面白いですね(笑)



一般的にプラグイン式にしてもオーソドックスなこういう直付けタイプにしても、自作PCをするような方でしたらこだわりのインシュロックセットくらいは必ず持ってる…って言うのを前提に電源は販売されてますので、あんまり付属してるのは見かけないのですがCorsairのはこういう所にもちゃんと気を配ってくれてる所は良いなぁ…って思いました♪♪


↓こちらが電源本体です



マットな質感に仕上がっててちょっとカッコいいですね♪


↓仕様表が張られてますので、分かりやすくて良いですね




↓今回は枯れた電源を使いますので、PCメーカーの人が裏技として行ってるコトをしてみたいと思います♪




↓こちらを使います(笑)



こちらは株式会社タカチ電機工業さんの「TFT-274015S」って言うトロイダルコアで、一般的にノイズフィルタで使われてるフェライトコアよりも薄型で、パッと見るとドーナッツ状になってるモノをトロイダルコア、太くて筒状になってるのをフェライトクランプ…って言うみたいですが、秋葉原とかを歩いてみるとその辺の住み分けは結構曖昧だったりしますねorz

秋葉原だとフェライトコアは海外製のモノなら200円くらいでそこそこの性能のモノが手に入るのですが、今回は奮発して日本製のちょっと高めのモノをチョイスしてみました

フェライトコアもトロイダルコアも基本的には電線を伝わってくるノイズを取って電流を正常化させるのが目的で使われてる…のですが、私がPCメーカーにいた頃にこのフェライトコアマニアの先輩がいて、その先輩はいっつもお昼から帰ってくると袋一杯に買い込んだフェライトコアを嬉しそうに眺めてました(笑)


↓まずは電源ケーブルから処理します



フェライトコアをつける時には基本的に電線の末端に付けるのが良い付け方とされてて、本当は始点、終点に2個付けるのが良いのですが今回はそれをしちゃうと電源ケーブルがメチャクチャ短くなってしまいましたので、出口に取り付けますorz



こんな感じでケーブルを筒の中に何回か通しながら巻いて付けます。

基本的には巻くのは1回でも効果がある…って言われてますが、ケーブル長が許す限り出来るだけ多く巻いた方が良いみたいですね

↓…って言うコトで今回は3回巻きました




↓次は内部側です




↓内部配線が集まってるココに…




↓パチンっとはめ込みます



…最近の設計の良い電源ならこんなコトしなくても多分相当安定してくれる…のだとは思いますが、枯れてるからこそ色々手を施せるのは面白かったです(笑)


↓次はマザーボードを開けてみます




↓ありました!いつもの楽しい日本語解説付きです(笑)



…最近Asrockマザーも全然変態的な要素がなくなっちゃって(AGPとPCI-Expressが両方付いてる…とか…)、じゃぁなんでAsrockなの…って言うと、多分もうコレを見るために買ってるんじゃないかな…とか思い始めてきましたorzorz


↓AsrockのAMD系マザーではフラッグシップモデルなだけに付属品も豪華ですね♪




↓アンプ用…でしょうか…外部オーディオ用ケーブルとか




↓SLI用ケーブルとか



この辺は他のエントリーモデルにはあんまり付いて無さそうでしたのでちょっとピックアップしてみました♪


↓取り合えず意味も無く説明書を読んでみます(笑)



「どやっ」って言うパッケージが凄く気になりますが…


↓相変わらず「チ」が書けません…




↓デュアルヱャンネルも健在ですね(笑)




↓「電源スイッチ」の罠が…



「電源スイッチ」ってちゃんと書けてると思いきや、下の「リセットスイッヱ」でこける罠が待ち構えてます…


↓OCトゥィーカー…



…字面のまま発音するのはちょっと難しいです…酔っ払いのおじさんが「トゥィ〜カ〜」って言ってるのを年末とかに新宿で見かけます…多分Asrockユーザーに違いありません…


↓こちらがマザー本体です




↓バックパネルのアクセスはメチャクチャ豊富ですね♪♪



PS/2ポートがあるだけでもすっごい嬉しいのに、加えてこのモデルはCMOSクリアスイッチが独立して付いてますので本当に便利ですね♪♪



例えばOCしてる時に過剰な設定で起動できない…とかは良いのですが、限界ギリギリで設定を煮詰めてると「BIOSには入れるけど設定画面の途中でフリーズする」…って言う現象に良く遭遇しますorz

でもそれだとBIOS側は「正常に起動できるのでこの設定はリセットしない」って判断してしまってマシンはその危険な設定のまま何度でも起動しようとしてしまいますので、そんな時にこのボタンを押すと簡単にCMOSクリアが出来る…って言うのはすっごい便利だなぁ…って思いました♪♪


↓そして限界ギリギリOCをサポートしてくれるのがこの独立スイッチです♪



こちらはうちみたいなまな板環境には本当に便利で、パワーボタンとリセットボタンが基板上についてくれてるおかげで、わずらわしいフロントパネル用配線をしない状態でもガシガシOC設定を煮詰めるコトができます

そしてもっと便利なのがこのスイッチ左側についてる「Dr.MOSパネル」…で、マザーに異常が出たときにはココにアルファベットと数字で異常個所と原因を知らせる表示が出ますので、ユーザーは余計な手間をかけずにピンポイントで原因を解決できる…って言うのは本当に便利だったりします♪

実は自作PCの経験が長い方はPCIやPCI-Expressに挿して使うこの手のアクセサリは結構持ってたりするのですが、どうしても拡張のためボード分がかさばっちゃったりしてて、その点で言うとこういう感じでボード上に付いててくれるといちいちそのボードをつけたり外したりする必要が無い…って言うのは凄く良いコトですね


↓デフォルトではVer.1.10のBIOSバージョンが載ってます。



…って言うのはこのマザーボードも買ってから大分倉庫で眠ってましたので、取り合えず起動したらまずBIOSのアップデートが最初ですねorz


↓BIOS保持のためのCR2032電池はShunwo Newpower Technology(中華人民共和国広東省深セン市)社のNEWSUNシリーズですね



今回は日本製の色々なオプション品で固めたかった…ですので、ちょっとだけこちらもこだわってみたいと思います♪


三菱電機製CR2032リチウムコイン電池です




↓安心のMade in JAPANロゴが輝いて見えます




↓VRM周りのヒートシンクは流石フラッグシップモデルの風格です♪



VRMからノースが置かれる位置にかけてヒートパイプで繋がれたヒートシンクになってて、フィンも薄型じゃなくって分厚いモノが使われてますので結構放熱性は期待できそうです

開けてすぐの時にはロゴの上にビニールが掛かってますが、これは放熱の邪魔になりますので必ず使う前にはがして下さい…ですorz


↓厚みが数ミリは確実にある肉厚フィンがカッコ良いです






↓サウス側も肉厚フィンが付いてます



今のプラットフォームならサウス側はそこまで冷却に気を使う必要がありませんので、一般的にはテキトーなヒートシンクが付いてればそれで大丈夫…なのですが、サウスも徹底的に冷やそうとするストイックな冷却スタイルはすっごい好印象でした♪♪


↓電源は12 + 2フェーズとジャストな数ですね



実はOCに焦点を絞るなら電源のフェーズ数よりも大電流を流せるモノを少なく置いたほうが効率が増してOCをするには良い点もありますので、8コアなら10くらいが本来は適正値…なのですが、12なら効率と安定性のバランスでは適正値だと思います。


↓ソリッドな個体コンデンサがキレイに並んでる光景は本当に美しいです♪♪




IEEE1394コントローラにはVIA Technologiesの「VT16315N」が使われてます♪



VIA Technologiesと言えば、ようやく今年の5月頃にはNano Quad Coreのボードが発売されるみたいでそちらもすっごい楽しみですね

一応国内でVIAのマザー…って言うよりも組み込み系のマザーを単体で販売してくださるショップさんを何社か見つけましたので、5月頃になりましたらちょっと問い合わせてみたいと思います


スーパーI/Oコントローラにはお馴染みNUVOTON社製「NCT6776F」が使われてます。




↓カ…カニぇェェ…



フラッグシップならカニはもう見たくありませんでした…が、サウンドコントローラにREALTEK社製「ALC892」が使われてます


Gigabit Ethernet ControllerにはBROADCOM社製「BCM57781」が使われてます。




CPUクロックタイミングコントローラ(PLL)にはIDT社製「9LPRS477CKL」が使われてます。



実は最近のCPUのOCはCPUのコア電圧も重要ですが、更に重要なポイントを占めてるのがこのPLLで、ある意味PLLを上手く調整できないとどれだけ危険な電圧をCPUに盛ってもダメだったりします


USB3.0コントローラにはAsrockマザーではお馴染みEtrontech社製「EJ168A」が使われてますね♪



こうしてみてみるとAsrockのマザーはやっぱり台湾のチップメーカーを積極的に使ってるのがわかって面白いですね♪♪


↓CPU、ケースファン周りです



CPUファンだけPWM対応4pin仕様で、他は3pinの一般的なピン配置になってます。


↓その他、検索しても会社名すら分からないMOS-FETも…




こちらもIDT社製「DBL411AGL」です。



こちらのDBL411AGLはそのすぐ近くに置かれてる「9LPRS477CKL」と一緒に使われる構成になってて、両方でCPUクロックのタイミングを調整してるみたいですね


電源フェーズコントローラにはCHiL Semiconductor社製「CHL8328」が使われてます。




す…スミマセン…一記事当たりの投稿制限に引っかかっちゃいましたので、こちらのページに続きます
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AMDの新Piledriverコア採用「FX-8350」が来た!×2

2013-01-13 11:53:35 | 【デジモノ】パソコン
す…スミマセン…この記事からの続きです


↓それではCPUをインストールしたいと思います♪♪



今回使いますCPUクーラーもバックパネル式でしたのでソケット周りのガイドは外してしまいました


↓AMDの缶を開けてみます



何でしょうこの感覚…小さい頃に時々おばあちゃんが買ってきてくれた缶入りのお菓子ボックスを開ける時…みたいな、何だかそんなワクワク感がありますね(笑)


↓ぉぉぉっっ




↓中はいつものCPUとそのお友達でした(笑)




↓いつものCPUクーラーが付いてきます



CPUクーラーはいつものAVC社製AMD用CPUクーラーが付属してきます。


↓相変わらずヒートパイプは2本しかありません




↓こちらがFX-8350です



で…でも結局AM3Plus用に作ってありますので、フォルムだけならPhenom IIやAthlon IIとかと全然変わらないですね


↓ロット番号はこんな感じです。




↓CPUを装着する時にはマザー上の▲とCPU上の△が重なるようにして入れます。




↓取り合えず装着完了です




今回はCPUクーラーにDEEP COOL社製「Assassin」を使ってみたいと思います♪




↓同封品はこんな感じですね



ヒートシンク本体と14cm、12cmファンそれぞれ1つずつ、後は説明書とそれぞれのソケットに対応したピンが入ってます。


↓相変わらず隙間という隙間にArctic Silver社製Arctic Silver5を詰めておきました



さ…作業が汚くって本当にスミマセンorz


↓Assassinのフィンは独特で、サイドだけがL字型に曲げられてます。




↓この幾何学模様もカッコいいですよね




↓ヒートパイプは8本です




↓CPUとの設置面はメッキのおかげで鏡みたいになってます♪




↓それではまずはバックパネルから組み立てます。



まずはバックパネルとゴムキャップを用意して…

↓ネジを入れてキャップで止めて、ネジを入れてキャップで止めて…を繰り返します。




↓取り合えずバックパネルが完成しました




↓ねじ山を痛めないようにシリコングリースを塗っておきます。



シリコングリースはいつも使ってるMade in JAPANが売りのエーゼット製シリコーングリースを使っています♪

エーゼットさんのシリコーングリースは中国製の無名メーカー品みたいな変な水増しをしてないので、シリコーングリースとしての性能をしっかりと発揮してくれるのが良いですね


↓こんな感じでねじ山を保護します




↓バックプレートを置いたその上からマザーを被せます。




↓その上からゴム足を挿します。




↓その上から土台を載せて、ネジ止めします。




↓土台の向きですが、台形の出っ張ってる部分がCPU側に向くようにしてください。




↓じ…実は写真を撮ってる時には気がつきませんでしたが、コレ…向きが思いっきり間違ってますorz



本当でしたらこのVRM側の土台の出っ張りもCPU側に向いてないといけない…ですのに、両方が同じ方向に向いちゃってますので、コレはダメな例ですorz


↓横から見てみて、マザーに対して土台が平行になってるかを確認します。




↓CPU用の放熱グリスは昨年の夏の実験結果からGELID Solutions社製「GC-Extreme」をチョイスしてみました♪




↓今回もグリスは点で置いていきます






↓次に残ったネジ穴にもシリコングリースを入れていきます。






↓上からテンションをかけながらグリグリと押し付けていきます。








↓最後にそのままテンションをかけた状態で、この止め具で止めます。




↓…ってココでようやくこの土台の向きが逆なのに気がつきましたorzorz




↓こちらが正常な位置です



あ…アホすぎですねorzorz


↓止め具で止め終わりました






↓横から見て、傾いたりしてないかをチェックします。



全然大丈夫そうですね


↓今回はメモリーにADATA製「XPG Gaming DDR3-1600メモリ」をチョイスしてみました♪




↓さりげなく模様が付いてるのがキレイですね




↓黒い基盤に黒いメモリで雰囲気は統一できました♪♪




↓ファンは家にありました風丸2の超寿命カスタム品を2つ追加して3つでドライブさせます



ファンの超寿命・静音化カスタムは前にご紹介させて頂いてました通りの方法で弄ってますので、基本的に軸音はしないのですが風切り音が凄いのでまな板環境では結構煩いですorz


↓ヒートシンクが大きすぎて工場みたいな風景になってしまいましたorz





ケースには入れませんのでスペース的な問題は一切ありません…のですが、これはさすがにちょっとやりすぎた感がすっごいしてますorz


次回はBIOSのOC設定と、牙をむいたFX-8350の本気を見てみます!

…って言うコトで一通り組みあがってBIOSのアップデートも終わって…が済みましたが、今回はアクセサリ関連にちょっとお金を使ってMade in JAPANなモノを揃えたり、枯れてる電源だからこそ昔使ってたような小手先のカスタムをしたり出来てちょっと面白い自作になりました

自己満足的要素が本当に多い自作PCならではの面白さがこういう所にあるのかもしれませんね♪♪

次回の記事ではBIOSの設定を煮詰めながら、スコアが低い…なんていろんな記事で叩かれてたFXシリーズの本気を見てみたいと思います

結論から言っちゃうとFXシリーズのCPUは定格クロックでは相変わらずベンチマークスコアは伸び悩んでた…のですが、ちょっとのOCで別のCPU…かと思っちゃうくらいスコアを劇的に伸ばすことが出来る良いCPUだった…って言うのがわかって本当に満足してます♪♪


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記事が膨れ上がりそうでしたので、こちらで一括ターミナルしてますorz
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