臨死体験中は、肉体から意識が外れた状態である。つまり意識が体外離脱した状態で、意識が現実の空間や次元の異なる空間を知覚するという経験であると言えよう。
肉体の五感経由ではない、”意識”による直接的な知覚経験ということだ。
なぜならば、臨死体験中は脳機能・心肺機能は停止している、すなわち五感の機能は停止している状態であるからだ。
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「臨死体験 9つの証拠」頁21~
時間や空間の変化を感じる
「初めて体外離脱をしたとき、私は(ダイビング中だったために)ダイバーズウオッチをしていた。そこで目印になるものの間を進むのに何秒かかるか、秒針を見るという方法で、自分の移動距離を測定してみた。全く非科学的な結果だった。・・時間の流れが変化していたのだ。通り過ぎる地面はまっすぐな動きではなかったし、距離の進み具合も不規則だった。距離は常に変化していて、いつまでも近づかないかと思うと、突然目前に迫ったりした。
しかし私のダイバーズウオッチは変化することなく動いていた。推測だが異なる時間の流れにいたのではないだろうか。そこでは時間と空間が規則的に進む現世とは違って、時計は全く役に立たない。
もうひとつ、体外離脱はとても長く。間違いなく一時間以上は続いていたように感じられたが。だが、ダイビングのパートナーに意識を失っていた時間を尋ねたら、5分か10分ほどだったそうだ。これも臨死体験中は時間の測定にダイバーズウオッチは使えないと考えた理由のひとつだ。
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「地上の時間ではほんの少しの間に、向こうではとてもたくさんのことを経験したようだった。魂が行った場所と、この地上とでは、時の流れが違っていた。」
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「地上の時と空間は完全に動きを止めた。その間もあちら側の「時と空間」は完全に動いていて、どうみてもそれは現実だった。」
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「そう、その中にいるあいだは、地上と同じような時間の感覚はなかった。別の言い方をするなら、過去、現在、未来といった連続した流れが感じられなかった。光の中にいたときは、過去も現在も未来もすべて同時に経験していた。」
このように、「空間や時間の感覚が変化しましたか?」という質問に、半数以上の60.5%が「はい」と答えている。「時間が早く感じられましたか?」という質問には、33.9%が「すべてが同時に起こっているように感じられた」と回答している。
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●時間・空間は相対的
もともと時間とは物事の変化率のことであるが、その変化を感じるのは人間の観察・意識以外にはない。つまり時間とは「意識」によって認識されているものである。
現実世界では一定の時間が進むように見えるのは、ただ単に時計の秒針や、原子時計の単調な刻みのことであり、
それだけを見ていれば・・その単調さを観察することになり、それが一定のリズムであるかのような錯覚に陥るのだ。
また、物事のテンポ、スピード、変化率は(つまり時間)は・・物理学的には「エネルギー」の違いでも起きて来るものであり、必ずしも一定の時間刻みで起きるわけではない。
また、時間や空間は絶対、一定ではなく相対的に伸び縮みするというのが「相対性理論」の結論である。
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●時間・空間は、意識の知覚現象である
時間は我々と無関係に均一に刻まれているわけではなく、それは完全に我々の「意識」の産物ということだ。
臨死体験中は、肉体感覚が外れているため、直接・・意識によって知覚するということになり、日常の慣れた物質感覚を外れた状況になる。
通常の時間空間の知覚・感覚、つまり偽物の感覚は、本来の意識による直接感覚に置き換わるということだろうか。
時間・空間は、我々とは別個に、圧倒的な現実感で実在している・・わけではない。
圧倒的な現実感で実在しているのは・・”意識”のほうであり、
時間・空間はその”意識”の展開する、二次的知覚現象であると言えるのである。
言い換えれば、世界は勝手に変わるわけではない。
意識が変わるからこそ、その意識の経験する世界が変わるのだ。
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時間・空間とは、この世界あるいは宇宙、または向こうの世界、様々な次元世界の展開する事象・現象のことであり、意識的な知覚現象である。
本日も拙い記事をご覧いただきまして、誠に有難うございました。