気付きの科学 新世界版

ここで言う 「気づく」という意味は、空(くう)の状態から、在る状態に引き出す意識的行為・・すなわち創造のことです。

ハイパーインフレの入り口

2023-07-20 09:53:12 | 今起きていること

●電力の値上げ

秋以降、電力が値上げとなる予定だが、実質どの程度値上げとなるのだろうか?

先般、電力会社(T〇PCO)から値上げの通知ハガキが来たのでその内容を分析した。

色々と書かれているが、素人的には非常にわかりにくく書かれていて、これでは実際の電力料金がどうなるのかよくわからない。また記載内容だけでは、値上げはそれほどでもない感じで、大体十数パーセント?かと勘違いするようにも記載されていて、電力の知識が無い人にとっては、多分よくわからない。

●大幅(3~4割)値上げ

しかしながら、そのままの電気使用状態では、とんでもない金額が請求されることになるはずである。余計なお世話かもしれないけれど、今回の値上げの要点と大体の値上げ率を以下に提示する。

但し、このブログ主の居住地域は東京電力の管轄地域であるため、東電系の値上げの内容になる。

結論を言えば、電力料金値上げは1-2割程度ではなく、3~4割程度となる。

 

●燃料費調整額が曲者

使えば使うほど加算される従量料金だけの値上げではなく、「燃料費調整額」という、電力会社による”調整項目費用”の値上げが大きいということだ。

(この燃料費調整額については、値上げのお知らせのはがきにも、非常に小さく記載されていて、また5/31からはこの燃料費調整額の店頭提示を廃止しているようである。)

今まで月1万円の使用料金の場合、だまって1万3~4千円の請求になるだろう。商店、小規模経営で月10万円の電気料金の場合は、値上げ後13万~14万円の電気料金となるかもしれない。

ーーーーー

●電力値上げの内容(東電系)

①基本料金・・・・・変わらず
②従量料金・・・・・例)25円/kwh →30円/kwh(約2割UP)
③燃料費調整額・・・1.87円/kwh → 8.78円/kwh(4.7倍)

従って、1kwhあたりの値上げは、

(旧) 25円+1.87円  → (新) 30円+8.78円

1kwhあたり 26.87円 → 38.78 =1.44倍

結局1kwhあたり、ざっくり4割程度の値上げ・・となる。

・・・

●実際の計算例

電力料金は、①基本料金、②従量料金、③燃料費調整額が主要項目だ。

計算例では、電力プランは従量電灯B、月使用料は300kwhと仮定する。

以下は、一般家庭が毎月300kwhを消費する場合の、大体の1か月の電気料金である。

**********************

●値上げ前(従来料金)

①基本料金  ¥442円86銭

②従量料金  120Kwhまで   ¥25円04銭(値上げ前)
                          120~300kwhまで ¥31円64銭(値上げ前)

③燃料費調整 ¥1.87円/kwh

  大体以下の計算になる。

①基本料金・・・・・¥442

②従量料金・・・・・¥8,699

         (¥25.04×120kwh=¥3,004
         (¥31.64×180kwh=¥5,695

③燃料費調整額   ¥280
         (¥1.87×300kwh =¥561

①+②+③の合計= ¥9,702  300kwh使った月の電気料金

***********

値上げ後(2023年11月以降)

(2023年11月からは、すべての政府の補助金・値引きが無くなる。)

①基本料金・・・・・¥442(変わらず)

②従量料金・・・・・¥10,188

         (¥30.00×120kwh=¥3,600
         (¥36.60×180kwh=¥6,588

③燃料費調整額   ¥2,634
         (¥8.78×300kwh =¥2,634

①+②+③の合計= ¥13,264  300kwh使った月の電気料金

 

料金¥9702 vs 料金¥13,264 という計算になり、

新/旧 料金の比率は・・1.36倍になる。

つまり、今年2023年11月からの電気料金の本格値上げは、

1~2割の値上げどころではなく、3~4割の値上げとなるのである。

・・・・

 

●ハイパーインフレへの入り口

このような短期間の大幅な電力値上げは、かつて日本でも経験がないはずだ。

多くの人たちは、相変わらずまったくの他人事のようにほとんど気にしていないようだが、エネルギーが一気に3-4割上昇して何も問題が起きないわけはない。誰も騒がないから、何の問題もないのではない。その逆だ。

あらゆるものの価格が3-4割上昇しながら、収入が据え置きの場合はどうだろう?実に大勢の人達の生活が破綻することだろう。

赤信号みんなで渡れば怖くない・・・は、もう聞くことのない時代になったようである。また、政府が何とかしてくれるという期待の眼差しは、大変危険な状況になっていることは言うまでもない。2020年以降、あからさまにおかしな政策を続けてきた現行政府はいずれ崩壊する。

・・・

心ある人たちは、大きな変動を事前に予想しつつ、自らの生活を防衛創意・工夫してゆく必要があるのではないだろうか。

そう、・・まさに今がその時なのである。

 

本日も拙い記事をご覧いただきまして、誠に有難うございました

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