ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「最愛の大地」、ボスニア・ヘルツェゴビナの紛争下の恋

2013-08-16 18:16:15 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

アンジェリーナジョリー監督の名と、「最愛の大地」という題名で、メロドラマを想像すれば、まったくの期待外れ

戦争中の女性虐待が一方のテーマであり、敵味方に分かれた男女の愛は、肉体関係はいざ知らず、心の格闘はひきさかれんばかり。

1992年、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争。それは宗教戦争だ。

セルビア人とムスリム人(イスラム)。

なじみのない俳優、ボスニア・ヘルツェゴビナというなじみのない国の話。淡々と描かれる。ナチス張りの襲撃、男は皆殺し、女は身ぐるみはがれ、若い女性は性の奴隷に。

惨憺たる悲惨さの連続に、眠さすら覚える。

後半は、戦前に知り合った敵味方の男女のいびつな愛の物語で、話としては興味がわくが、これとて性描写が多く、民族が対決するそもそも論も提示される。

もちろん、両者のゲリラ戦も随所に描かれ、戦闘シーンも迫力がある。

アンジェリナ自身ボスニア・ヘルツェゴビナの紛争にかかわり、そこで見聞きしたことを基にこの映画を作った。

その意欲はかうが、日本人が見るには、ちょっと消化不足に陥る。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする