ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「25年目の弦楽四重奏」、4人の演奏家のそれぞれの人生

2013-07-18 20:11:15 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

題名の弦楽4重奏は、ベートーベンが聴覚を失ったとされる晩年の作で、非常に高い技術力と緊張感の持続が要求される楽曲。

その楽曲を25年も弾き続けてきた4人のアンサンブルは見事なもので、観客を魅了してやまない。

で、この映画、題名はクラシック音楽っぽく、かつ弦楽4重奏のメンバーの話なので、これはもうクラシックファン向けの一大音楽映画だと勘違いしてしまいそうだが、実はこのメンバー4人のドロドロした人間関係を描くヒューマンドラマなのだ。

それもそうだろう、アカデミー賞ばりの名優ぞろいで、演技のオンパレードだから、むしろ、弦楽4重奏を借りたどろどろラブドラマだ。

もちろん、一方で、この楽団のリーダーが、パーキンソン病になり、楽器が弾けなくなる悲哀、ひいては死に向かう老人の話もない混ぜて見せてくれる。

中では、第二バイオリン奏者の悩みと、恋の話は、25年前の楽団結成時のエピソードに戻って、師弟、仲間の小さいソサエティの恋話に話が飛んで、25年もひきずるどろどろに向かう。この嫌味な役をフィリップ・シーモア・ホフマンは、見事に演じあげ、貫録を見せる。

当然役者らは、このむつかしい演奏にチャレンジするが、まあ専門家からみたら、ちょっと物足りないかも。


     
コメント
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