今日も一期一会

「本が好き♪図書館ブログ」のタイトル変更
本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

「本が好き♪図書館ブログ」からタイトル変更

19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

節分の日に

2019-02-03 | いろいろ
都内で友人とお芝居と器を楽しみました。

まずは、新橋演舞場での「二月競春名作喜劇公演」
新派130年、松竹新喜劇70年、合わせて200年達成記念で、新派、新喜劇 珠玉の名作が豪華二本立てです。
一、華の太夫道中
 原題は、劇作家 北條秀司 氏の『太夫さん』、初演は昭和30年(1955)、
以降半世紀以上にわたり、劇団新派が大切に上演し続けて来た作品だそうです。
女将おえい役の波乃久里子さん、そして新派作品初出演の藤原紀香さんが目を引きました。

二、おばあちゃんの子守唄
 初演は昭和29年、原題は『船場の子守歌』、舘直志(二代目渋谷天外)氏の作品で、
新派の水谷八重子さんがおばあさん役。
曽我廼家寛太郎さん演じる駄菓子屋主人に爆笑しながらも、人情味溢れる親子の情愛にほろりとしました。
 
幕間には、出演者の皆さまが舞台に登場して下さり、
「今日は節分ですね。」と大入り袋入りの豆を升からたくさん撒いて下さいました。
遠い席だったので受け取れずに残念、と思っていたら係りの方が観客全員にお渡しくださり、
感激しました!
いただいた豆を福茶にして、今ブログを書きながら美味しくいただいています♪

その後、東京ドームへ移動し「テーブルウェア・フェスティバル2019~暮らしを彩る器展~」
同じく食器好きの友人と、毎年の恒例となった楽しいお出かけです。
今回は、400年の長い伝統を持ちながら革新を続ける「波佐見焼」の、
個性豊かな“カジュアルリッチ”の世界を紹介する展示が特別に行われていました。
私が好きな創業100周年を迎えた「大倉陶園」のテーブルセッティング
 
フランスのレイノー社による“JEAN COCTEAU ジャン・コクトー” 詩人コクトーのデザイン

かつて日本各地の焼き物は地方色が豊かで、一目で○○焼、とわかったものですが、
現代は土の感じや、色・デザイン等が様々になり、似たようなものが多いように感じました。
それは海外の老舗ブランドでも同じですが、私は昔の様式を保っているものを目で追ってしまいます。
ドーム内を散々歩き回って疲れたので、途中、佐賀県嬉野市の「喫茶うれしの」でティータイム♪
 
日常使いの、大きめの鍋用レンゲと、小さめの一人用有田焼急須が我が家の仲間入り♪
今年も見るもの、触れるものいっぱいで楽しかったです。

月村了衛 著 『東京輪舞(ロンド)』

2019-02-02 | 図書館
今年も年間100冊読了が目標ですが、今月の読書は以下の9冊、いいスタートがきれました。
直木賞や本屋大賞のノミネート作を中心に読みました。
holyの本棚 - 2019年01月 (9作品)
熱帯
熱帯
森見登美彦

読了日:01月13日

東京輪舞
東京輪舞
月村了衛

読了日:01月27日

ひと
ひと
小野寺史宜

読了日:01月28日

powered by Booklog

ブログで今まで多くの作品を紹介してきましたが、今日紹介するのは

月村了衛 著 『東京輪舞(ロンド)』 小学館

昭和・平成の日本裏面史を「貫通」する公安警察小説、521ページの大長編です。
かつて田中角栄邸を警備していた主人公の警察官は公安へと異動し、
ロッキード、東芝COCOM、ソ連崩壊、地下鉄サリン、長官狙撃……
これら時代を賑わす数々の事件と関わっていくことになります。
大きな事件の裏側では、公安や各国諜報機関が暗躍し、
警察内の様々な思惑、腐敗、外部からの圧力などが複雑に絡み合って、正義や真実は歪められ、
表面上は解決とされていても裏には多くの闇があることを知り失望さえ感じました。
私があまり読まないハードボイルド系の作品ですが、最後まで面白く読めました。

図書館だより 「Library News 2月号」

2019-02-01 | 司書室より
1月は早くも過ぎ去り今日から2月、図書館だより「LibraryNews2月号」を発行しました。
こちらです → Yahoo版 Google版
3年生は受験生徒以外は全員登校し授業、卒業試験は再来週から、下旬の1週間のみ全コース自宅研修です。

今月号の特集はブログですでに記事にしました「第160回芥川賞・直木賞発表!!
芥川龍之介賞の
・上田岳弘(うえだ たかひろ)氏の『ニムロッド』(群像12月号)
・町屋良平(まちや りょうへい)氏の『1R1分34秒』(新潮11月号)
直木三十五賞の
・真藤順丈(しんどう じゅんじょう)氏の『宝島』(講談社)
を紹介しました。
私は今、直木賞受賞作『宝島』を読んでいる最中、第2次世界大戦後の沖縄が舞台です。
500ページを超える硬質な長編ですが、修学旅行で沖縄へ行く生徒たちに是非読んでもらいたいです。

「今月の作家」として、平塚らいてう(ひらつか らいちょう)氏(冒頭画像)を取り上げました。
女性解放運動の先駆者として知られる作家で、
『青鞜』発刊の辞「元始女性は太陽であった。真正の人であった。」はあまりにも有名です。
先月末のニュースで、戦後にらいてうが書いた肉筆日記がデジタル化され、
14日からNPO法人「平塚らいてうの会」のホームページで公開されるようになったと知りました。
戦前の女性の地位向上のための活動だけではなく、戦後、国際的な平和運動に加わり、
湯川秀樹らとともに原水爆禁止を求めて活動、国際民婦連の副会長、世界平和アピール7人委員会など、
世界平和のため多くの活動されました。
本名は明と書いて「はる」さんだそうで、ちょっぴり嬉しい私です。
Eテレの「旅するフランス語」に登場の女優の黒木華さんも「はる」さんなのですよね。