先週末、30年以上前に同じ職場だった友人2人から連絡がありビックリ!
教員2年目で同じ年に異動した勤務先で、仲の良かった友人たちです。
その頃、携帯電話なんてなかったし、SNSもなかったのに良くぞ探して連絡してくれました。
「会いましょう!!」ということになり、30年ぶりの再会となりました。
約束の時間に約束の場所に行くのにちょっとドキドキ・・・
でも、会ってしまったら30年の時間を飛び越えて、土曜勤務の合間にランチに行った時に戻りました!
(まだ週休二日制ではありませんでした。)
あの頃私は24歳!もちろんまだ結婚していなかったし、ちょっと先輩のお2人といろいろ話したものです。
教育について(熱かった!)、人間関係について、家族について、…etc…
その職場に私は6年間いたのですが、その間に私は結婚し知らない地で住み始め、家事と仕事をこなし、
子どもが一人生まれ、2年後にもう一人生まれと、出産と乳幼児2人の子育て&仕事&家事に孤軍奮闘し、
嫁・妻・ママ・仕事、の役割を抱えた人生で最も大変で超頑張っていたころでした。
その頃、いろいろ話を聞いてくれて、アドバイスをくれた友人たちは本当に心強かった!
さあこれから仕事頑張ろう!という時に夫の仕事の都合で退職せねばならず、ベルギーへ行ったのでした。
人生で最も濃い時間を一緒に頑張ってきた同僚でした。
お2人とも定年となったそうですが、まだまだ現役と変わらずお仕事されていて楽しそう♪
また、こまめに会おう♪と4時間ものおしゃべりが終わりました。
飛び交うお喋りの合間にピザ、小籠包、パスタ、パンケーキなど食べた実感がないほど、話に熱中しました!
茜茶という小豆のお茶が美味しかった♪
あの頃のことを話していて、つい最近読んだ本を思い出しました。
『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ:著 斎藤真理子:翻訳 (筑摩書房)
韓国で100万部突破した異例の大ベストセラー小説の邦訳です。
1982年に誕生した女性の、誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児…
彼女の人生を克明に振り返る中で、女性の人生に立ちはだかるものが浮かびあがります。
女性が人生で出会う困難、差別を描き、絶大な共感から社会現象を巻き起こした話題作で、映画化されるそうです。
1982年生まれの主人公の経験は、キム・ジョンの20年前に日本で生まれた私の経験したことに近いです。
いくつか心に残った言葉を書き出しておきました。
「世の中はほんとうに大きく変化した。しかしその中のこまごまとした規則や約束や習慣は、大きく変わりはしない。
だから結果として、世間は変わらなかった。」
「『それで、あなたが失うものは何なの?』『え?』
失うもののことばかり考えるなって言うけど、私は今の若さも、健康も、職場や同僚も友だちっていう社会的ネットワークも、
今までの計画も、未来も、全部失うかもしれないんだよ。
だから失うもののことばっかり考えちゃうんだよ。だけど、あなたは何を失うの?」
「私が死ぬほど痛い思いをして赤ちゃんを産んで、私の生活も、仕事も、夢も捨てて、
自分の人生や私自身のことはほったらかして子どもを育てているのに。」
共感する部分もありました。
少子化が進んだ原因のひとつに、こういったこともあるかもしれません。
でも、外で失うものがなかった人は、
内では一番大切な二度と取り戻せない大切なものを失っているのではないでしょうか。
今期唯一観ているTVドラマ「私、定時で帰ります。」は来週いよいよ最終回。
女性として、吉高由里子演じる主人公結衣の決断が気になります!
我が子たち家族を見ていると、日本はとても変わった、良くなった、と思うのですが。。。