大きな災害や事件が起こると、それをモチーフとした文学が多数生まれます。
事実を描いたリポート等のノンフィクションではなく、創作文学です。
今までに一ジャンルとして確立しているものに、ペスト等の疫病文学や戦争文学、
その後、日本では東日本大震災をテーマにした小説等が多く出版されました。
昨年から、よく目にするのが新型コロナウイルスをモチーフにした作品、
ウイルスとワクチンを題材にしたノンフィクション本は書店でコーナーがあるほど、
数限りなく出ているといっても良いでしょう。
今月私が読んだのはコロナを題材にした小説、どちらもあくまでもフィクションです。
まずは、池井戸潤 著『民王 シベリアの陰謀』(KADOKAWA)
数年前に出版され映画化もされた『民王』続編、痛快政治エンターテイメントです。
この中の、新たなウイルス出現の原因に、地球温暖化による永久凍土溶解の影響が、
という近ごろ耳にする視点に、本当にあり得るかも…と思いました。
もう1冊は海堂尊 著『コロナ狂騒録』(宝島社)
『コロナ黙示録』に続くコロナ禍のニッポン“その後"、オリンピック開催までで、
累計1000万部突破『チーム・バチスタの栄光』シリーズ、書き下ろし最新作です。
今は新規感染者も減り、やっと社会は落ち着きを取り戻していますが、
この1年、コロナ(と政策)に振り回された私たちの生活を思い出しながら読みました。
だから…社会の一員としてきちんと政治にも参加すべく、期日前投票に行ってきました。
私は今まで投票を棄権したことはありません。
我が家のシンボルツリー、モミジバフウ(紅葉葉楓)が紅葉し始めました。
1本の木の中で、葉が緑から黄色、オレンジ、赤へと幾段階もの色が混在し、
鮮やかで色とりどりの錦のような見栄えが素敵です♪
今日から5日間の七十二候は
【第五十三候】 霜降 次候 「霎時施(こさめときどきふる)」
ときどき小雨が降る頃。「霎」をしぐれと読むことも。ひと雨ごとに気温が下がります。
昨日はまさにそんな一日でしたが、今日は青空も美しく暖かな良い日でした。