今年も年間100冊読了が目標ですが、今月の読書は以下の9冊、いいスタートがきれました。
直木賞や本屋大賞のノミネート作を中心に読みました。
ブログで今まで多くの作品を紹介してきましたが、今日紹介するのは
月村了衛 著 『東京輪舞(ロンド)』 小学館
昭和・平成の日本裏面史を「貫通」する公安警察小説、521ページの大長編です。
かつて田中角栄邸を警備していた主人公の警察官は公安へと異動し、
ロッキード、東芝COCOM、ソ連崩壊、地下鉄サリン、長官狙撃……
これら時代を賑わす数々の事件と関わっていくことになります。
大きな事件の裏側では、公安や各国諜報機関が暗躍し、
警察内の様々な思惑、腐敗、外部からの圧力などが複雑に絡み合って、正義や真実は歪められ、
表面上は解決とされていても裏には多くの闇があることを知り失望さえ感じました。
私があまり読まないハードボイルド系の作品ですが、最後まで面白く読めました。