尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

国宝・正福寺地蔵堂を見に行く

2011年09月25日 00時35分55秒 | 東京関東散歩
 東京都東村山市にある国宝正福寺(しょうふくじ)の地蔵堂を見に行きました。ここは一年に3回、内部を公開します。8月8日、9月24日、11月3日と決まっていて、今回はその公開に合わせて見に行きました。東京にあるこの国宝建築物は東京の人でもほとんど知らないと思います。僕も前から気になっていたけど、なかなか行く機会がなく、今回が初めてです。駅からの案内板などはなく、事前に地図を調べて行かないとわかりません。

 大体国宝建築物というものは、京都、奈良に集中していて、東京には国立博物館蔵の美術品ならあるけど、震災、空襲を経験したので古い建築物はあまり残ってないわけです。(なお重要文化財は70件位あります。近代建築の東京駅や三井本館、日銀本店、ニコライ堂などは重文指定です。)東日本全体を見渡しても、国宝になってるのは、日光の東照宮と輪王寺、平泉の中尊寺金色堂、鎌倉の円覚寺舎利殿などの他、山形の羽黒山五重塔、松島の瑞巌寺、宮城県の大崎八幡宮、いわきの白水阿弥陀堂、それだけ。長野、山梨にはありますが、他の県にはありませんでした。最近、静岡の久能山東照宮と東京の赤坂迎賓館が指定されましたが。(迎賓館は近代建築物では現在ただ一つの国宝。)

 という超レアものなのに、都民であっても知らないでしょ?何故だ?しかし、国宝と言ってもマイナーなものがあるのは事実で仕方ないというか、日光、鎌倉、平泉クラスがそんなにあちこちにあるわけもないわけです。建築様式的または歴史的に価値ある神社やお寺が国宝に指定されても、ひっそりと住宅や田園の中にたたずんでいるというようなことは結構よくある風景です。ここも住宅地の近くにあり、見物客以外にも地元の方が参拝に訪れていました。

 正福寺は鎌倉時代創建の臨済宗の禅寺。地蔵堂は室町時代の1407年建立(こんりゅう)と判っていて、禅宗寺院様式の反り返った屋根が特徴です。しかし、そこが写真を撮るときは難しく、すぐにはみ出してしまうくらい飛び出している。晴れていてなかなか撮りづらかったですね。
 
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