サッカーがある日常に感謝

震災からちょうど6年目の今日、いよいよ今シーズンのJ3リーグが開幕しました。我らが栃木SCは明日、開幕戦をホームのグリーンスタジアムで迎えます。対戦相手はFC琉球です。



非常に攻撃的なパスサッカーを展開する厄介な相手ですが、昨シーズンは序盤の取りこぼしが最後の最後で首位を明け渡す要因にもなりました。J2昇格のためには何としても勝ち点3が欲しい一戦です。

『魅力満載のJ3がいよいよ開幕！気になる優勝の本命は？U23チームは波乱を巻き起こせるか／コラム』（Goal.com）

YS横浜と福島のゲームで開幕した今シーズンのJ3。震災が起こった14時46分、福島は2点リードの状況でゲーム終盤を必死に戦っていました。私はその時をDAZN配信で観戦しながら迎えましたが、黙祷と同時に画面はクルクルタイムへ突入。肝心な時に止まるのね･･･。



福島はそのまま逃げ切り、震災から6年目を迎えた大事な節目と重なる開幕戦を勝利で飾りました。YS横浜には申し訳ないのですが、今日ばかりは福島の勝利を心から喜んでいます。この日のこの勝利は本当に感慨深いものがあります。

今日のテレビやラジオでは震災に関する特集が多く放送されています。地震と津波、そして原発事故により、我々は多くの人々を失い、多くのものを失い、広大な土地を失いました。徐々に被災地の復興が進んでいるとはいえ、失ったものの大きさを鑑みれば、被災地は6年経ってもなお、決して以前と同じ日々は取り戻せていないと思います。
私達が被災地のために出来ることは限られていますけれど、各々が無理をせずに出来る範囲で被災地の復興を支えられる活動があると思っていますし、私自身この6年間それを念頭において実践して来たつもりでいます。今後もその活動は地道に続けて行きたいです。

Jヴィレッジも再開に向けて本格的に動き始めたようですし、震災で消滅してしまった東京電力女子サッカー部マリーゼも復活の噂が出てくるようにもなりました。女子サッカー人気に陰りが見えてきた今、こういう話題は本当にありがたいです。

『忘れられた女子クラブとJヴィレッジの再開　東日本大震災から6年、元マリーゼGMの回想』（スポーツナビ）

あの日の状況を考えると、今こうして普通に生活し、当たり前の毎日を過ごせていることが何よりの幸せだと実感します。平穏な日々に感謝し、サッカーがある日常のありがたさを忘れず、今シーズンは穏やかな気持ちで栃木SCと共に歩んで行きたいと思います。