昨日からU17女子W杯を戦う代表選手達の選考合宿がはじまっております。会場は先日復活を遂げたばかり、福島県のJヴィレッジです。
『Jヴィレッジで女子U‐17合宿』(NHK NEWS WEB)
今回召集されているのは総勢25選手ですが、11月に開催されるU17女子W杯の登録メンバーは21選手。最終選考も兼ねた大事な合宿です。
GK
伊藤 有里彩 イトウ ユリア(前橋育英高)
福田 史織 フクダ シオリ(浦和レッズレディースユース)
大場 朱羽 オオバ シュウ(JFAアカデミー福島)
DF
根津 茉琴 ネヅ マコト(JFAアカデミー福島)
後藤 若葉 ゴトウ ワカバ(日テレ・メニーナ)
富岡 千宙 トミオカ チヒロ(JFAアカデミー福島)
大熊 環 オオクマ タマキ(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18)
長江 伊吹 ナガエ イブキ(藤枝順心高)
善積 わらい ヨシズミ ワライ(セレッソ大阪堺レディース)
MF
中江 萌 ナカエ モエ(アルビレックス新潟レディースU-18)
瀧澤 千聖 タキザワ チセ(十文字高)
伊藤 彩羅 イトウ サラ(日テレ・メニーナ)
石田 千尋 イシダ チヒロ(JFAアカデミー福島)
森田 美紗希 モリタ ミサキ(岡山県作陽高)
西野 朱音 ニシノ アカネ(常盤木学園高)
中尾 萌々 ナカオ モモ(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18)
山本 柚月 ヤマモト ユヅキ(日テレ・メニーナ)
大西 若菜 オオニシ ワカナ(浦和レッズレディースユース)
FW
水野 蕗奈 ミズノ フキナ(追手門学院高)
神谷 千菜 カミヤ チイナ(聖カピタニオ高)
大澤 春花 オオサワ ハルカ(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18)
門脇 真依 カドワキ マイ(JFAアカデミー福島)
田中 智子 タナカ トモコ(セレッソ大阪堺レディース)
岩井 蘭 イワイ ラン(JFAアカデミー福島)
城和 怜奈 シロワ レイナ(JFAアカデミー福島)
今回招集されている25選手の高体連とクラブチームの登録選手数を比較してみると、高体連が7選手、クラブチームが18選手。クラブチームでプレーしている選手が多数を占めています。女子だけでなく男子も同じような傾向にあるわけですが、登録数はクラブチーム登録の選手のほうが圧倒的に少ないでしょうから、クラブチームにはよりレベルが高い選手が集まりやすい傾向にあると考えられます。
そしてもうひとつ、クラブチームには個の力がレベルアップしやすい環境、サッカー理解が深まりやすい環境があるのだと推測されます。この場合の「環境」というのは施設や練習環境のことではなく、専門的な指導者の質を示しています。
部活動でも専門の指導者を外部から招聘している高校が増えていますけど、それはほんの一握りの強豪校のみ。多くの部活動は教職員のコーチによって成り立っています。きちんとサッカーを勉強している教職員コーチもいらっしゃいますけど、専門的な指導ができないコーチが在籍している高校も珍しくありません。指導で選手の力を伸ばすには専門的な知識やコーチング技術等が必要不可欠ですから、そのような指導を望むレベルが高い選手が高校年代でクラブチームを選ぶのは必然です。
しかしながら、選手として一度は高校サッカーの舞台に立ちたいと思う子がいるのも事実。男子なら国立(今は改修中ですけど)、女子なら神戸ユニバという高校サッカーの聖地に憧れを抱く選手も数多くいると思います。
そんな子にお勧めしたいのが、クラブチーム体制の高体連登録チーム。JAPANサッカーカレッジ高等部(開志学園JSC高等部)、星槎国際湘南、FC琉球学院などはクラブチームと同じような体制を取りながら高体連登録でサッカーをプレーできる環境にあります。開志学園と星槎は男女、今春開学したばかりの琉球は男子のみの募集のようです。
『JAPANサカーカレッジ高等部(開志学園JSC高等部)』
『星槎国際湘南』
『FC琉球学院』
JAPANサッカーカレッジ高等部と星槎国際湘南からはすでにプロ選手やなでしこリーグで活躍する選手、各年代別代表選手が育てられています。これらの学校はクラブチームで専門的な指導を受けたいけど高校サッカーにも魅力を感じているという選手には最適な選択肢になると思います。
我が家の娘もまさにそういう感じでした。クラブチームで専門的な指導は受けたいけど、高校サッカーで選手権を経験してみたいという夢があって、最終的にJAPANサッカーカレッジ高等部でお世話になる事に決めました。
どう考えても普通の高校生活は送れませんから(笑)最初は親としても不安がありましたけど、入学から半年経った今思うのは「このチームで指導していただいて良かった」ということ。高校に進学させたというより、クラブチームでサッカーをするために新潟に行かせているという感覚です。
中学生で進路に悩んでいる選手がいたら、君たちにはこんな選択肢もあるんだということを知って欲しいです。