代車のガソリンの給油のタイミングが難しい。整備工は気の置けない友人のところに頼んでいるので、あんまり深くは考えていないところが多いのだが、しかし車を修理に出すと代車に乗らなくてはならない。ここの代車というのはたいていかなりのボロ車で、軽である。そうしていつも乗り出しの時にあまりガソリンが入っていない。一度ガソリンが入ってないぞ、と文句と言ったら、一リッターでいいからとりあえず入れて乗ってくれ、という事であった。以来そういうスタンスであることは理解はしているところではあるれど、さすがに一リッターを給油するわけにもいかず、満タンにはならない程度にそんたくして給油する。それでも修理がなかなか終わらなかったりすると、ガソリンはまた減ってしまう。不安になっていっそのこと満タンにしてやるか、などと思って実行すると、「出来たよ」と電話がかかってきたりする。できるだけ遠回りして車を取りに行くかとも考えるが、実にばかげたことでもあるし、諦めて取り換えに行くのである。
振り返って考えてみると、実にせこい事ではあると思う。そうなんだが、何とも言えない不条理感があって、いっそのこと代車は満タンルールのようなものにしてくれないかと思う。実際にそういうところは多いのではないかとも思うが、レンタカーのように貸し出し時に必ず満タンであるようなケースばかりとは限らないだろう。整備工場のようなところは、必ずしも満タン返しではないルールのところが、それなりにありそうだ。車を整備するのが重要なのであって、その期間顧客に乗る車が無いのだから貸し出しているに過ぎない。そうでなければ困るのだけれど、場合によっては代車が無くてもいい客もいるだろう。うちの事業所などは代車なんていらないよ、と言っているが、いつも修理の車は取りに来てもらっているので、結局事業所の駐車場には整備工の人が乗ってきた車が停まっている。事実上の代車であるが、誰も乗るものではない。鍵は事務所で預かっているのだが、たまに面白がって乗ってみようかとも思うが、まあ、別段用事もないので乗らないのであった。うっかり乗ってガソリンが足りないなどと気づいてしまうと、やっぱりちょっと面倒ではないか。
へえ、そんな制度があるんですね。まあ、ガソリンスタンドらしいですけど。