カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

人は居なくても激しくシュールな戦い:競輪

2017-04-29 | net & 社会

 テレビで観たのだが、競輪デビューのある若手選手のレースの模様があった。最初は緊張してレースの組み立てに失敗。しかし実力があるのか、次は挽回してまずは一勝を挙げてめでたし。という感じだった。ところでなんか違和感があると思っていたのだが、関係者以外画面に人が居ないからだった。後にアナウンスがあったが、何とレースは無観客のミッドナイトなんだという。それでレースは、ネットなどで中継されるのだという。ほえ~。合理的でんな。
 競輪ファンの高齢化は深刻で、競輪から撤退する治自体もあると聞く(公営ギャンブルだから治自体の判断だ)。そういう中で生き残りをかけてそのような取り組みがなされているということなんだろう。それは別段悪いことでは無いし、確かにネット環境で夜に遊ぶ人にとっては、なかなか楽しい試みかもしれない。それに考えてみると、ボートやオートレースでは、夜の時間帯の開催は、騒音問題があるかもしれない。
 まあでも観ている分にはかなりの違和感である。こういうものって、やっぱりある程度観客って必要かもしれないとも感じる。夜に出歩く方が治安には悪そうだし、昼は高齢者や仕事の都合のつく人でなければ難しい。苦渋の選択ではあろうが、寂しいものは寂しい。そういう環境で落ち着いてレースができるという利点があるのか、もしくはやはり応援や野次があった方が走るにも力が入るのでは、などとも考えてしまう。どうなんでしょうね。
 ところで、公営ギャンブルは苦戦が続くという話はずいぶん前から聞いていた話だが、やはりこのような取り組みがいくらか功を奏してか、全体的な売り上げは僅かばかりか反転している、という話も聞くようになった。それは関係者や自治体にとっては喜ばしいことかもしれない。しかしながらギャンブル人口が増える背景には、不景気もあるというのもよく聞く話だ。所得は簡単に伸びないから、夢で伸ばしてみようということか。個人の勝手な考えだからそれでいいが、その選択の前に、ある程度は考えた方がいいとも思う訳だが…。水を注すとシラケるだけですけどね。人がいなくても熱いレース、頑張ってください。
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