ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

白々しくも

2007年10月27日 21時33分09秒 | 絵関係
今日電車の隣の席で中年男性が油絵(の具)について話を
していたので、つい立ち聞き。

『高い絵具は発色が違うと言いますねえ。その、カドミウム系ですか?』
「ああ、CとかDとかEのやつですね」
『そう言えば、ホワイトは何を使ってますか?』
「大体ジンクホワイトを使いますな、チタニウムは隠ぺい力が…」

ここまで聞いて、目的の駅についたので下車。

この話から解るのは、彼らが使っている油絵具はホルベイン専門家用油絵具
である(少なくともクサカベやマツダスーパーではない)事と、
通っている絵画教室の質がちょっと不安な事の二つ。

色々な会社が出している専門家用油絵具には、顔料の価値に準じて
AからHのような等級が定められており、値段もそれに準じて上がります。
ここでの顔料の価値は、色の価値=発色や耐久性の事ではなく、
単純に製造にかかるコストを指しています。ゆえに高いから良いとは
必ずしも言えないのです。そうでなくても色には好みがあるので、
値段で選ぶと痛い目を見ること請け合いです。

そもそも油絵具は顔料の純度を重視してるらしいので、絵具毎に
著しくフィーリングが異なります。
光学的に同じ色でも、混ぜた時の感覚が違っていたり、下の色を隠す力が
違っていたり、とにかく使ってみないと解らない。しかもメーカーによって
さらに微妙に違っているので、全くどうしようもない。

ぼくも予備校生の時、金が無いにも関わらず、博打感覚で絵具を試していました。
当然外れも多く、そういったものは友人に売り払ってしのいだものです。

また、ジンクホワイトはほぼ半透明なので、利きが弱く使いづらいです。
下地に使うと云々というのもあるそうですが、それは試してないので解りません。
ともかく、まだチタニウムホワイト使う方が良いと個人的には思っております。
本当はシルバーホワイトやセラミックホワイトを薦めるべきなのですが…。

まあ、絵の描き方なんて人それぞれでいいのでしょうけど。

で、今回の絵ですが、被り物絵ラストの『ネコミミフード』です。
何となくネコミミフードというと、白いものばかりのような気がしたので
黒くしてみました。
やはり某ゲームの白いアレが根っこにあるからなのでしょうか。

なお、次回からのテーマはまだ考えていません。
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