9999G

RPGの武器屋などで値段が無駄に細かい数字になっているものが
あるが、あれは一体何なのか。しかもそういうゲームに限ってゲーム
バランス的に厳密な金銭の調整や管理がなされている訳では無かったり
するから、見掛け倒しと言うか伊達でやっている感が否めない。

裏設定的にその地域の物品税とかテナント料みたいな料金が上乗せされて
結果として数字が細かくなるというのであれば良いが、それならばそれで
工房とか製造所から直接買い付けた際にはスッキリした数字、かつ店で
買うよりも安いとかにして欲しい。
そもそもゲームにおける物の値段はほぼゲーム的な都合によって付けられ、
現実世界の物価設定の仕組みとは根本的に原理が違うのであるが、
なればこそゲーム的な都合＝買い物の楽しみに対して、大雑把な値段設定
にしておいた方が目的がよりよく見えると言うか、ノイズが少ないと思って
やまない。
とりあえず数を入れるのは四桁までは上二桁まで、五桁以降から上三桁まで
可とかにしたほうが良い。ゲーム的な所持金上限が四桁までとかならば良いが、
そうでもないのに9999Gとかそういう値段設定をしているゲームを見ると、
すごく残念な気持ちになる。何と言うか、店の人がつけたとは思えず、
ゲームマスター的な存在が色濃く見えてくるので実に良くない。実に冷める。
ともかく、RPGにおける情緒やセンスが微塵も感じられない。
"吹っ掛けている"感を出すのであればもっときりの良い数字にする方が良いし、
本当にどうしても買わせたくないのであれば所持金上限を大きく超えた値を
提示すれば良いのである。

値段の下の桁にやたらと9を並べたがると言えばトイザらスであるが、
あれは額面を実際の価値よりも安く思わせるためにやっている、現実世界なれば
こその手法であって、ゲームの世界でやることではない。少なくともでかい
額面をぶちかまして売る気は無いと意思表示する人間のやることではない。
そもそもゲーム内の買い物は現実とは逆に、掘れば沸くような無尽の経済力を
もって、ちょっと高いかもと思うものであっても豪快に買ってやることが
醍醐味でもあるから、やはりどうしても9999Gのセンスの無さは擁護できない。

休むのであるから

間近に迫りつつも連休の予定をまるで考えていない社畜の鑑。
とりあえずの目標としては普段洗濯できない大物の洗濯、
いよいよ動作が怪しくなってきたスマホの機種変更、普段使っている
肩掛け鞄に飽きてきたので適当なリュックを見繕う、の三点。
プラモも作りたいが、努力目標という事で。
その気になれば二日くらいで完遂出来そうなミッションであるが、
気負って壮大な目標を掲げてせっかくの休みに休めないなどという、
本末転倒な事態に陥らないためにも、休みの日にはそれはもう緩すぎる
ほどの目標を立てておくのが一番良いのである。

スマホを買い替えるとなると結構お金も使いそうなので、満足度は
それなりに高いはずである。日帰り程度の距離感でどこか海を見に行くとか
そういった外出も悪くない。何かと汲々としてきた時には海をぼんやり
眺めるに限る。何年か前に海を見てきたが、そこで得た貯金もそろそろ
尽きそうな感じなので、この機会に補充しておくのも良かろう。

しかし繰り返しになるが、あまり詰め込み過ぎない方が休日を有意義に
過ごせると信じてやまないので、皮算用もここいら辺にして日々の
仕事とか仕事といったアレなアレコレを忘れるのに専心することとする。

休むために働く

世間は早くも連休モードなのか、今週からまた観光客と思しき人の
数が増えた。学校とかでも新学期が始まって、必要なアレコレは存外
早い時期に済んでしまうので、連休終わってからが本番といった具合に
今くらいの時期はちょっとした休みのような、緩い空気が流れていた
記憶がある。今の学生も同じなのかは分からないが、心なしか学生も
連休に向けての消化試合的な空気を漂わせている。

サラリーマンの身空には当然そんなボーナスタイムは存在しないどころか、
休みたくば日々の作業の密度を上げよと言わんばかりの、ツケの前払いタイム。
何を言っているのか分からなくなってきたが、適切な言葉がそれくらいしか
浮かばないので仕方がない。
そんな具合で連休分の雨も今のうちにまとめて降らせてはくれまいか。

捗りはするが

迂闊にも休日の天気予報の確認を忘れていて、雨の日に洗濯機を
回す羽目に陥る。明日までに一着でも乾けば十分ではあるが、
色々とやらかした感が大きい。

しかし雨の日は雨の日でゲームが捗る。捗り過ぎてこんな時間。
ゲームのプレイ時間は感覚的に若い頃とあまり変わらず、一人暮らしの
恩恵もあって平気で8時間とかに達するが、肉体的、精神的な疲労は
年齢相応に蓄積しているようで、プレイを終えると一気に来る。
大して上手くもない、どころか下の上程度の腕前でもあるから、
年齢的な衰えというものはゲームに関してはそれほど感じていなかったが、
こうして長時間プレイしているとさすがに否定できない程のものが来る。

あと、昔に比べて短気になった。
これは昔と違って次の日に仕事があるとか、余暇の時間はそれはそれで
貴重であるからなるべく無駄な時間を費やしたくないという気持ちも
あるので、微妙な所でもあるが、少しでもゲームの謎解きとかで詰まると
すぐに攻略サイトに答えを求めるようになった。
一応危惧される、対人において短気が発露してしまう件については、
努めてオフラインのゲームをプレイするようにしているからセーフ。
オンラインが当たり前の世になっても、未だにオンラインゲームの作法や、
ゲームプレイを通じてフレンドになるという感覚が身に付いていない。
あるいはそれこそが老いなのか。

何かと振り返る

気が付けばスーパーのお弁当コーナーに冷やし系の麺類がズラリと
並ぶような季節。そう言えば先週の休日にアイスも買って食べていた。
そんな具合に、普段通っているスーパーの陳列品で季節感をようやく
得ているような身空で、おそらく今年も流水麺の蕎麦のお世話になるで
あろうことは必至であるが、それにしても随分と値段が上がった。

食品もそうだが、近場のイオンに出向いてプラモやら本やらを思うさま
購入した時も、昔の1.5倍強くらいの出費があった。実際プラモなどは
ガンプラは例外として近年流行りの美プラでは5000円を優に超えるものばかり。
昔の感覚だと5000円のプラモデルなどは年に一回買ってもらえるかどうかの
高級品で、1/6のバイクとか1/12の車といった大型プラモが該当していた。

金銭感覚において昔と今とを混同するのは甚だ危険なことであるが、
相当昔のものがしつこく残っているのが何とも厄介である。
今ある事実に対して、むやみに思い出やら経験を引き出して対処しようとする。
それはつまり今やそれに近い過去において、自身の得た諸々の知識や意見に
自信が持てていないからではないのか。
今を知り、事実に根差し、大いにそこから得ていられれば、もう少しは
何かにつけて過去に立ち返ってしまうことを減らせるのだろうか。

疾走感

たまたまyoutubeで北斗の拳のアニメ版を倍速再生したら、妙に
笑えたという発見。荒唐無稽な展開にアクション多めで、登場人物は
軒並み大真面目。倍速にすることでアニメーションがヌルヌルになるので、
それらが化学変化を起こしたものと思われる。
見た時の印象が昔のアニメ『ギャグマンガ日和』を彷彿とさせたので、
テンポの良さと無駄にヌルヌル動く点は何か笑いの秘訣的なものなのかも
知れない。
と言うか、アニメ版ギャグマンガ日和が相当昔の作品という事に気付いて
愕然としている。もう少しすれば北斗の拳のように何年前の作品なのか
気にしなくなるのだろうが、ともかく変な笑いも出ず真顔になった所で
キリ良くきれいに落ちた、という事で。

無害の楽園

ようやく安定して暖かくなってきたせいか、部屋にも虫の姿が。
今の所懸念しているタバコシバンムシやGの字は現れていない。
無論、一部界隈を騒がせている南京虫も出ていない。と言うか
南京虫は季節関係なくヤバイ。正直コロナよりも恐ろしい。

さておき、では何が出たのかと言うと、ヒメマルカツオブシムシと
紙魚の二種類である。前者は乾物とか埃を食っているような手合い
なので脅威度はそこまででもなく、紙魚に関しても出るのがトイレ
限定でなぜか他の場所では見かけないのでこれもセーフ。

これからさらに暖かく、さらに湿気が出てくるようになるとさらに
色々湧いてくる可能性が増してくるので、このまま平和な状態が
維持されることを願うばかり。

種蒔いて水遣らず

例えばの話。煙草を吸っている人がいたとして、ある日突然
『それは健康に悪いから法律で禁止になりました』と言われたとする。
しかし習慣、ないしは趣味でやっていたことを突然やめられるのであろうか。
よしんばやめられたとして、その補填は保障されているのか。
周りはきっと『これで健康になれるね良かったね』というのであろうが、
趣味とともに失った幸福は一体どうなるのか。

長い目で見れば確かにああしておいて良かった、となるのかも知れないし、
結局法律を持ち出されたならば、一市民として従わない訳にはいかないので、
まあ結局かかる理不尽も世の常と諦めをつけて、せめて前向きにと他の道を
探るのが正解なのだろう。しかしそれでも少しばかり釈然としない思いはある。

とりあえず制度的な所だけ決めて、みんなはい頑張ってねとぶん投げて、
後のケアは知らんぷり、ないしは自己責任の名のもとに叩き切る。
細かい所が行き届いておらず、ゆえに角が残りまくってイガイガしたものを
いきなり渡されて、しかし考える時間も見本も手本も何も与えられず、うまく
使ってねと雑な期待だけを乗せられる。

こういった『やった感』を出すためのあれこれが地虫や野の草木のように
湧いて出るのはいかにも春らしい。そのあれやらこれがいずれ大樹になると信じて
運用していく他は無いが、地虫の如く冬には死に絶えるものでないと願いたい。

四天王の中でも以下略

またしても『ユニコーンオーバーロード』の話。多分今回が最後。
なお、ネタバレを多分に含みます。

作中でお約束めいて登場する四天王的な存在が居て、ストーリーの要所で
壁として立ちふさがる…のであるが、よくよく見てみると結構ポンコツで、
利敵行為、つまりこっちの利になるような事を結構している。
四天王1：普通に裏切って仲間になる（強い）
四天王2：私的な理由から主人公に追討の手が及ぶのを防いでいた
四天王3：スキルがチグハグで、部隊の歯車を狂わせることも多い
四天王4：後で裏切って仲間になる（強い）

中でも面白いと思うのが四天王3で、回避力が非常に高いのが売りなのに、
積極的に自分以外の狙われたユニットを庇いに行って被弾しまくるという有様。
その他にも個々のスキルは優秀な割に何かどれも微妙にかみ合っていない。
さらに最終戦で四天王（のコピー的な奴）揃い踏み、となった際にも
コイツのスキルが結構邪魔をして敵方の作戦が破綻しかけているという状態。
こういう所でキャラ付けをしてくる例はSRPGでは今まで見た事が無かった
ので、妙に印象に残る。決して弱い訳ではなく、むしろステータス画面を見ると
結構強敵だなこれは…となる相手なのであるが、いざ戦闘開始となると思った
程の事態にはならず、コイツもしかしてポンコツなのか…？と思わせてくる。

そんな具合に獅子身中の虫どころかこいつら実は味方だろというような体たらくで、
彼らの上司はさぞかし胃を傷めているだろうかと思いきや、全然そんなことは
なかった。そりゃ離反者続出するわと思う。
なお、件の四天王の残りはクリア後のおまけマップで雑に仲間になる。
何と言うか、アンコールしたらカーテンコールが始まったような気分で、
作り手側の『もうこれで全部！これ以上はもう何もないから！ここまで遊んで
くれてありがとうございました！』というような声が聞こえてきそうなものだった。
ここまでされると、逆にもうスッキリした気持ちで次のゲームに移れる。
スパイダーマンの時もそうだったが、これが最近の流行りなのか。

真空地帯

普段よく利用しているコンビニの店主と思しき人がここのところ
急速に老け込んでいて、何か心配になる。そのコンビニは前身である
街角の色々置いている店だった頃から知ってはいるものの、さりとて
個人的に仲が良いとかは無く、具体的に何かできる訳ではないが、
色々買って支えていきたいと思った。

先週から手に入れたいと思っていたものを探しに、近所の家電量販店に
赴く。先日書いたように時期的にさぞかし人が多かろうと思っていたが、
全くそれに反して人が居らず、不安になる。
今年度から新生活始めた人が、色々あって足りないと感じたものを
補充するのが四月始まって一回目の休日なのではないのか。
いくら最近の若い衆がなべて周到だとしても、本当に全く人がいない。
日曜に別の、近所では最も大きいと思われる家電量販店にも行ったが、
そちらはやや多いくらいの人出であったから、そちらに吸われたのか。
テレビや洗濯機、パソコンに冷暖房器具など、大物を買う時にもそうで
あるが、個人的にはちょっと急に電池や電球を切らした時に補充のために
駆け込むのが件の店であるという認識で、そういった品が当然無い訳はなく、
そこまで近隣の店と値段的な差がある訳でも無いから、まるで全く客が
いないという状況は、さすがにちょっと寒気めいたものを感じてやまない。

立地は少々微妙だが、自転車がメインの人にとっては大した問題ではない。
他の競合店が大体自転車で十数分の圏内で、ついでにどちらもそれより大きい
のが原因か。それともそもそもの問題として、何かのついでではなく、
単一目的として家電量販店に行くという生活スタイルが一般的ではないという
可能性もある。そして、現品を見て選ぶというスタイルが廃れつつあるという
のもあるかも知れない。個人的には色々な用途や機能のものが沢山並んでいる
店が好きで、同類のものとしてホームセンター、本屋、文具店、画材屋、
100均などが挙げられるが、しかしそれらの店の人出がひどく減っているという
風でもない。画材屋は近所に無いので分からないが、新学期の関係もあって
近所にあるこれらの店は大体普段より多めの人出があった。
なので、件の家電量販店にやたら人が少ないのはやはりちょっと謎だ。