おかげさまで無事退院。秋も深まりつつあるこの季節の澄んだ空気もあって、
スッキリ感もひとしお。
とりあえず一週間にも満たない、一般で言う所の入院に比べて軽いものであった
であろうが、とても良い経験になったと思う。
結局入院中にやろうと思っていたことは殆ど出来ず、気力を失い寝てばかり
であった。ようやくまともに動けるようになったのが、退院の前日くらいで、
めぼしい漫画を買っては読んでを繰り返していた。
入院中の思い出はボチボチ書いていくこととして、ひとまず今回は『病院食』
と『一番痛かったこと』について記そうと思う。
病院食と言えばあまり美味しくない、というのが半ば決まり文句のような存在で
あるが、入院した所でも多分に漏れず、味は良いとしても徐々に食欲を削がれて
いくような、そんな味であった。雰囲気としては量と塩分を落とした学校給食の
ような感じ。個人的には学校給食は毎度大変美味しく頂いていた口なので、
その系譜とも言うべき病院食に対し、不味いという感覚は無かった。
ただ、何度も出てくるにつれ、単純なその時の食欲ではなく、『また食べよう』
『もっと食べたい』という方向性の食欲が削がれていくことに気付く。
思うに、一味足りないのではないか。もっと具体的に言えばスパイスや薬味が
足りないのではないかと思い至る。強烈な薬味や香辛料は半分薬のような
ものだから、病院食に入れるには不適という事なのだろうか。
しかし、ほとんど入っていないのも、食を継続させる欲求を減退させてしまう
可能性があるのだから、それはそれで良くないのではと思ってやまない。
糖尿とか腎臓病でもおそらく問題なく、相当に胃腸が弱ってない限りは大丈夫な
はずであるから、スパイシーな感じは欲しかった。
ここ数年で何にでも胡椒を振る、ペッパージャンキーになっていたからという
可能性も低からずあるだろうが、ともかく香辛料は食欲増進の鍵だと実感した。
と言う訳で、次は今回手術やら色々やった中で一番痛かったことを三位くらいまで
書いていく。なお手術そのものは全身麻酔下で行われたので、感覚的には
いつの間にか終わっていたというレベルであった。
第一位:点滴の打ち込み失敗
手術前に点滴用の針を手の甲に打つのであるが、それの第一打が見事に外れ、
その上刺した状態でしばし探るような動きをされ、思わず声を上げる程であった。
見かねたのか、貫禄すら感じさせる年配の看護師の方が第二打を打ち、これは
感動を覚えるほどの見事な技前で、色々無事に済んだ。
第二位:採血の打ち込み失敗
術後の検査として、早朝に採血を行ったのであるが、腕からではなく足の甲から
採る手法で、第一打では上手く決まらなかったのか、あまり量が採れず、そこで
放った第二打。これが良くなかった。足の甲と足首の間くらいの位置に打ち込まれた
が、これがまだ夜も明けぬ時間にも関わらず思わず声を上げるほどの痛みで堂々の二位。
第三位:麻酔薬がじわじわ
全身麻酔はガス麻酔ではなく、点滴から麻酔薬を流すことで行った(と思う)が、
その麻酔薬が結構染みるもので、手の甲から手首、腕にわたって冷たく痺れるような
痛みが中々印象的であった。痛いなあ…と思って間もなく意識が途切れたので、
トラウマになる程でもなく、目が覚めた時には当然消えていたので三位。
結局手術した所の痛みはランク外となった。と言うのも、この痛みが子供のころから
慣れ親しんだ、いわゆる怪我の痛みと同じであったためと言うのが大きい。
反して、今回上位を占めたものは感覚的にはある意味新鮮な、新しい痛みが多く、
慣れが出来ていないために殊更にダメージが大きく感じられたのではないかと思われる。
打ち込みの失敗は正直何とかして欲しいが、多分世の中の看護師の人達はこうして
技を磨いていくのであろうから、我が苦悶の声を糧とし精進することを願うばかり。
もしくは医療機器が進歩して、ほぼ無痛で負担も軽微な点滴手法が開発されるか。
正直管一本でも相当に煩わしいと感じたので、無線が真の理想形だと思う。
スッキリ感もひとしお。
とりあえず一週間にも満たない、一般で言う所の入院に比べて軽いものであった
であろうが、とても良い経験になったと思う。
結局入院中にやろうと思っていたことは殆ど出来ず、気力を失い寝てばかり
であった。ようやくまともに動けるようになったのが、退院の前日くらいで、
めぼしい漫画を買っては読んでを繰り返していた。
入院中の思い出はボチボチ書いていくこととして、ひとまず今回は『病院食』
と『一番痛かったこと』について記そうと思う。
病院食と言えばあまり美味しくない、というのが半ば決まり文句のような存在で
あるが、入院した所でも多分に漏れず、味は良いとしても徐々に食欲を削がれて
いくような、そんな味であった。雰囲気としては量と塩分を落とした学校給食の
ような感じ。個人的には学校給食は毎度大変美味しく頂いていた口なので、
その系譜とも言うべき病院食に対し、不味いという感覚は無かった。
ただ、何度も出てくるにつれ、単純なその時の食欲ではなく、『また食べよう』
『もっと食べたい』という方向性の食欲が削がれていくことに気付く。
思うに、一味足りないのではないか。もっと具体的に言えばスパイスや薬味が
足りないのではないかと思い至る。強烈な薬味や香辛料は半分薬のような
ものだから、病院食に入れるには不適という事なのだろうか。
しかし、ほとんど入っていないのも、食を継続させる欲求を減退させてしまう
可能性があるのだから、それはそれで良くないのではと思ってやまない。
糖尿とか腎臓病でもおそらく問題なく、相当に胃腸が弱ってない限りは大丈夫な
はずであるから、スパイシーな感じは欲しかった。
ここ数年で何にでも胡椒を振る、ペッパージャンキーになっていたからという
可能性も低からずあるだろうが、ともかく香辛料は食欲増進の鍵だと実感した。
と言う訳で、次は今回手術やら色々やった中で一番痛かったことを三位くらいまで
書いていく。なお手術そのものは全身麻酔下で行われたので、感覚的には
いつの間にか終わっていたというレベルであった。
第一位:点滴の打ち込み失敗
手術前に点滴用の針を手の甲に打つのであるが、それの第一打が見事に外れ、
その上刺した状態でしばし探るような動きをされ、思わず声を上げる程であった。
見かねたのか、貫禄すら感じさせる年配の看護師の方が第二打を打ち、これは
感動を覚えるほどの見事な技前で、色々無事に済んだ。
第二位:採血の打ち込み失敗
術後の検査として、早朝に採血を行ったのであるが、腕からではなく足の甲から
採る手法で、第一打では上手く決まらなかったのか、あまり量が採れず、そこで
放った第二打。これが良くなかった。足の甲と足首の間くらいの位置に打ち込まれた
が、これがまだ夜も明けぬ時間にも関わらず思わず声を上げるほどの痛みで堂々の二位。
第三位:麻酔薬がじわじわ
全身麻酔はガス麻酔ではなく、点滴から麻酔薬を流すことで行った(と思う)が、
その麻酔薬が結構染みるもので、手の甲から手首、腕にわたって冷たく痺れるような
痛みが中々印象的であった。痛いなあ…と思って間もなく意識が途切れたので、
トラウマになる程でもなく、目が覚めた時には当然消えていたので三位。
結局手術した所の痛みはランク外となった。と言うのも、この痛みが子供のころから
慣れ親しんだ、いわゆる怪我の痛みと同じであったためと言うのが大きい。
反して、今回上位を占めたものは感覚的にはある意味新鮮な、新しい痛みが多く、
慣れが出来ていないために殊更にダメージが大きく感じられたのではないかと思われる。
打ち込みの失敗は正直何とかして欲しいが、多分世の中の看護師の人達はこうして
技を磨いていくのであろうから、我が苦悶の声を糧とし精進することを願うばかり。
もしくは医療機器が進歩して、ほぼ無痛で負担も軽微な点滴手法が開発されるか。
正直管一本でも相当に煩わしいと感じたので、無線が真の理想形だと思う。