ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

探す人には見つからない

2016年02月29日 22時56分13秒 | Weblog
努力と才能というテーマは、ここでも度々書いてきたことであるが、ふと
今更のように両者の関係が、定職に就き収入を得ることと、宝くじで一発当てる
ことに喩えうるのではなかろうかと思うに至る。

若い身空には、かくも劇的な才能という要素に憧れを感じ、それが己にも
あるかも知れないと諸々試してみるものであるが、結局のところ才能も
努力も、能力を獲得するための手段のようなものなので、ある程度の年齢に
なったならば、才能発掘だけにかまけないで、地道な努力を視野に入れねばならぬ。

綺麗も汚いもなく、ある所には余るほどあるが、ない所には悲しいほどない。
全く同じ額面でも時間と場所によって価値が変わり、意外なところで必要とされる
場合もあれば、その逆もある。なければないで、工夫と知恵次第で何とかなる時も
あり、そこから新たな価値が生まれるということもある。
能力をお金と喩えたわけであるが、それなりに共通点もある。

そしてこの喩えで、重要と推したいのは、収入を得ながらでも宝くじは買え、
むしろ収入がそれなりにある方がたくさん宝くじを買える(チャンスがある)という
点である。努力をしながらでも才能の芽は十分に探すことが出来るどころか、
努力を精力的に行うことで才能発掘の確率は上昇するという話。

とは言え、ロボットのように物事を続けるだけというのは努力とは少し違う。
頭を使って、考えて、反省して、試みて、ようやく努力といえよう。

個人的には可能性の塊のような若い連中が、才能とかいう胡散臭いものに取りつかれて
その未来を台無しにされるのを見てはいられないので、才能などというものは
持っていたり拾ったりすればラッキーくらいの気持ちで捉えてほしいと願ってやまない。

とりあえず、才能がないことを何かが出来ないことの理由にはしない方がいい。
そういう人を見たら、『おまえは宝くじの賞金だけで人生やっていくつもりか?』と
問い質してあげて欲しい。
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耐性装備

2016年02月27日 22時52分33秒 | Weblog
あれから腹巻を購入した。紐が切れてすぐにずり落ちるジャージの下を
留める効果もあり、見た目がアレなのを除けば満足な結果であった。

それにしても、腹巻というとバカボンのパパや丹下段平のように風体の
冴えない印象が強いのであるが、現代のキャラにおける腹巻着用者たる
ゾロやジバニャンなどを見る限り、悪印象にも好印象にもなっていない
(絵的に寂しくならないためのパーツとしてしか機能していない)よう
にも見え、結局のところ良く分からない。

分からないといえば、その着用法もそうである。果たして上から着るもの
なのか、下から穿くものなのか。資料(丹下段平氏)を確認したところ
上下の別があることは分かった(折り返ししている方が下)が、それ
以上のことは意欲が湧かないことも手伝って、またしても分からないという
結末に終わる。
多分シャツの裾とかが逆に流れるのを防ぐために、上から着る方が良さそう
な予感はするが、正式な作法などについては分からない。

なお、室内に限っては、腹巻購入前にやっていた対処法である、バスタオルの
長辺側の角同士を適当なもので留め、片方の肩にかけて腹側に垂らすというのも
それなりに効果があった。(胴体に巻くだけだとどう頑張って留めてもずり落ちる)

Tシャツにジャージ、腹巻に半纏(時々肩にバスタオルを羽織る)という
出で立ちが我が部屋着である。足先の装備の頼りなさが目下の問題であるが、
そろそろ冬の寒さも和らいできているので、出来る限り来年に持ち越したい。
装備は軽装に越したことはない。洗濯が面倒だし。
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補強手段

2016年02月24日 23時24分27秒 | Weblog
その昔、『バイクと女の子が描ければ絵で食っていける』という言葉を聞いたが、
確かにバイクを自在に描けるようになったならば、結構なレベルのデッサン力が
身に付いているはずであろう、ということを今更になって理解するに至る。

バイクであるという点も重要で、自動車と違い構造(骨やパーツ)がむき出しに
近いために、破綻があるとすぐにそれが分かる。それに加え、ほとんどのバイクは
前後で車輪の幅と径が違い、前輪を支えるフロントフォークは垂直ではなく斜めに
なっている上に、ハンドルは複雑な曲線を描いているというように、絵を描く上で
曲者と言える要素がてんこ盛りであるとくれば、生半可な画力では悲惨な目に
遭うこと請け合いである。
そのうえ自重で少し凹んだタイヤやサスペンションの感じを出そうとしたり
しようものならば、その上更なる訓練や努力が要求されるであろう。

昔のバイクは上で書いたようにハンドル形状が複雑なものが多い反面、カウルは
シンプルなものが多いが、今のバイクはその逆である。いずれにしても、半端な
空間把握能力では返り討ちを食らうのは明らかであろう。

同様に複雑な立体の形状と構造的な辻褄が合わないとすぐに破綻するモチーフとして
飛行機が挙げられるだろう。個人的な感覚ではあるが、いずれかでも達者に描ける人は
何を描かせても非常に上手い。

なので、デッサン力(だけ)を早く上げたいという人は、バイクを描きまくれば
良いのではないかと提案してみる次第である。描いた後にバイク好きの人に見てもらうと、
問題点の指摘が好き嫌い抜きで行われるため、なお良いだろう。
確証も実績もないので責任は負いかねるが。

しかし、あくまでも上の方法は、ある程度以上の腕がついてはきたが要補強の部分があると
感じた人のためのものであろう。
デッサン力だけでは絵は描けても絵にならないので、石膏像を描いたり、人体を描いたり、
写真を撮ったりと、基礎的なところを総合的に上げていくのがまずは大事である。
始めて間もないような人は特に。

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基本スキル

2016年02月22日 23時20分27秒 | Weblog
絵描きにとって、最も基本的なスキルとは何だろうかと考えて、思い当たったのが
『観察』であった。入門者から熟練者まで、欠かすことが出来ず、しかも凡その
技術の土台になるその観察について、自省も兼ねて今一度分解してみる。

・形状、環境、構造を見る
 表面的な事実としての形象を把握する。周りにある色々なものをアタリとして
 利用してもよい。主観を介入させ得る場所には主観を突っ込むのもよい。

・質量、素材、感触を見る
 対象物が何でできているのか、重いのか、軽いのか等、目で得られる以外の
 情報を把握する。損壊しない限りは触ったり、味わってみるのもよい。

・個性、特徴を見る
 対象物がなぜその対象物たり得るのか、その個性についてを把握、考察する。
 固有の行動(癖や仕草など)か、固有の表面的な差異(傷や歪み)か、等々、
 表現においてはスパイス的な存在であるが、ここを把握しておくと観察の
 達成度が上がるように思える。

・成り立ち、意味、関わりを見る
 把握した形状が、どうしてその形になるに至ったのかを、手を尽くして調べる。
 ウェブ等を利用して外堀から埋めるのも良いし、主観そのままに妄想を巡ら
 せるのもよい。
 対象物が別の姿になっている場合を想定するのも、把握のための一助となろう。

絵の技術が、描けば描くほどに高い山だと気付かされるように、観察についても、
やればやるほど深く広いものだと、まだちょっとばかり浸かった程度の身空が
言ってみるが、ひとまず簡単には極めたなどとは言えないほど、奥の深い
世界であり、片時も蔑ろには出来ない要素であると改めて気付かされた次第である。
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安かろう悪かろう

2016年02月20日 23時15分32秒 | Weblog
はたと気が付けば、フィギュアの値段も倍近くになっている。
それに比してか反してか、欲しくなるような出来のものが増え、出費が
そろそろ不安になりつつある。
その不安を助長するのが、変わらぬ日々の給料とマイナス金利という後ろ盾の
頼りなさで、どうせ買うならばと金の相場や貸金庫の値段を調べたりも
したが、小心者の身空にかような大きな買い物が出来るのかという根本的な
問題にぶち当たり、そもそもまとまった量の金を買う元手もないので、
立ち消えに終わる。

それとは全く話は変わり、ここの所の寒さのせいか、元々寒さに弱い腹(胃腸)が
さらに寒さに弱くなり、腹巻の購入を検討するようになる。
現在はタオルなどを巻いて凌いでいるが、事ある毎にずり落ちてしまい、
中途半端に出っ張った腹は何のためにあるのかと、恨み言を吐きたくなるような
状態のため、精神衛生上、ちゃんとしたものを買うべきだとの結論に至る。

長年愛用しているジャージの紐も切れ、最近は何かと"留める"ものの重要性に
気付かされることが多い。面倒がって安全ピンや洗濯ばさみでその場を凌いだ
ところで、結局何かあるたびに外れて、その度に苛立ちが噴出しそうになるので、
留めるものに関しては目的に特化した、専用のものを速やかに求めて使用するのが
一番である。

ウェブ検索でちょいと調べれば、想像以上に便利なものがすぐに見つかり、
その勢いで通販から即購入→数日後には手元に、ということが普通にできる世の中
になっているので、その恩恵に与らない手はない。
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ゲームで悟る諸行無常(カオスルート)

2016年02月17日 23時10分11秒 | Weblog
少し前から『真女神転生4FINAL』をやっていたのだが、セーブ中に3DSを
机に置いた拍子にブラックアウトし、そのままデータがお陀仏した。
件のゲームは前作よりも全般的に改善され遊びやすくなってはいるものの、
心なしか重く感じられるところも散見され、とりわけセーブに妙に時間が
かかるようになっている。(とは言っても10秒もかからないが)

もしかしたらNew3DS推奨だったのかも知れないが、ともあれ、普通に
ものを机に置く程度の衝撃で彼は逝った。
検証のために再現を試みたが、やってみると確かに衝撃に弱い。
本体のせいか、ソフトのせいかは分からないが、ひとまずゲームを立ち上げて
いない時には落ちなかった。

まず初めに思ったのは『ファ…ミコンかよ(Fワードをこらえた勢いで)!』
次が『衝撃属性弱点か(多分全属性が弱点)?』であったが、4~5時間程度とは
言え久々にゲームデータを失ったショックに、しばらくプレイはしたくなくなる。

世界樹の迷宮とかは、セーブの際にバックアップを同時に取るようにしていた
(結局そのお世話になることはなかったが)のに、なぜこのタイトルにはそれが
ないのか、そもそも救済措置は何もないのかと怒りのようなものがこみ上げる。
女神転生というタイトルだけに、神も仏もなく、鬼や悪魔ばかりだとでも言うのか。

結構な歴史があるのに、落ちた時に緊急セーブする機能が未だに実装されない
Photoshopなどの例もあるが、ともあれ何かあった時のための措置は入れておいて
欲しいと願ってやまない。それが無理ならば2秒以内にセーブを完了させる
(データ破損の原因の多くがセーブを未然に停止させることによる)か、
滅多なことでは落ちないようにする(Photoshopはものすごく落ちにくい)か、
クラッシュしたデータを復元できる機能を搭載するようにして欲しい。

今回の件で、昔のゲームはこうだったのだと、最近のゲーム体験で久しく忘れていた
トラウマにも近い感覚を呼び戻された心地であった。
今にして考えてみれば、ゲームのセーブデータがいともあっさり消えるというのは、
他人に自分のアルバムを戯れに燃やされるようなもので、実にとんでもないことである。

記憶や体験は、心の中に色褪せずに確かにここに在り… そんなのは綺麗事だと
吐き捨てたくなるほどに、セーブデータとか昔の写真のような"モノ"は大事と
思う次第である。
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新幹線か飛行機か

2016年02月15日 22時19分09秒 | Weblog
モチーフを見ずに、想像だけでものを描こうとする際に、恐らく考え方が二種類あって、
それは『福笑い的なパーツの組み合わせ』か『頭の中に生んだ立体を描写』では
なかろうかと考える。それらは相反するものではなく、適宜混ざり合いもするし、
どちらかが正しいということもない。単純に手段や方法論の問題である。

ただ、わざわざ分類した以上、そこには利点や不利点が互いに存在する。
前者は習得や教えるのが楽で簡単に高完成度のものが得られ、タッチを合わせやすい。
半面、複雑なものや突拍子もないもの、ライブラリ的な積み重ねの乏しいジャンルでは
表現が劣ってしまう。

後者はどのようなモチーフであっても、モノとして破綻していなければ描くことが出来、
(腕が上がれば)回転させたりポーズを取らせることも自在である。
ただし、習得に時間がかかり、教えるのも難しく、習得レベルによる出来栄えの差も
激しい。

漫画やアニメの絵を模写して上手くなった類の人は前者が多い傾向があり、乗り物や
ロボ系、クリーチャー系が好きで描くのが上手くなった類の人は後者が多い傾向が
あるように思える。

繰り返しになるが、どちらかが正しいという訳ではない。
記号の組み合わせでデッサンがひどいことになっていても、強烈な魅力が何かしら
付加されていれば問題ないし、ロボしか描けなくても需要は山程あるし、間違いなく
尊敬される。適宜使い分けて器用に立ち回れる絵描きになるのもよいだろう。

詰まる所これらはあくまで手段であって、目的のための方法の一つに過ぎないことを、
心に留めておく必要があろう。そして、自分の手段や方法の質であったり中身を
知ることは、目的地(まで)で得るものを大きくする上で大事なことなのではなかろうか。
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世界の広がりは野望の船出

2016年02月13日 23時21分33秒 | Weblog
暖房の節約にと使用している、赤外線パネルヒーターであるが、足元を温めるにも
吹き込む外気の方が勝るために、やっぱり寒いという状態であった。
なので、ちょうど手元にあった浅い段ボール箱に設置し、その中に足を入れることによる
外気の遮断を図った所、思いのほかうまく行き、溜飲が下がる。
あとはウールなど、万が一があっても被害の出にくい布で覆いをしてやれば、小型の
こたつが出来上がる寸法であろうが、我が家のウール製の布(数年前に買ったひざ掛け)
は、ベッドの隙間で悲惨な姿を晒しており、断念する。
そろそろ寒さも峠を越してきたと感じる今日この頃なので、このまま冬を越せそうである。

話題は変わり、最近のフィギュアでは男性キャラの股間の造形までなされたものが
出てきており、著名な彫刻作品をアクションフィギュア化したのはその先駆けだったの
ではなかろうかと邪推する。
二次元では規制の対象である股間部分の表現が、どういう訳か立体作品においてはほぼ
フリーダムという、おかしな(有り難い)状態であることは以前にも書いたが、
これがついに女性キャラから男性キャラへとその版図を広げたということで、こういった
動きから、二次元方面の無用に厳しい規制に対して、一石を投じて欲しいと願ってやまない。

余談ながら、個人的にはこの手の股間の細部まで造形がなされているものに対し、
その再現度がイマイチなものに関して、殊更に残念な気持ちが強く沸く。
特に後ろの方の穴の位置であったり造形で、納得がいったものは結構少ない。

男性のソレに関しては、その造形表現の"出来栄え"や"解釈"により、そのものの品質に
大きな影響を及ぼすことになるであろう。
造形されたそれは現実世界のようにしまうこともできないので、いわゆるキャストオフ仕様
をするにしても一工夫要るであろう。磁石で着脱式(サイズは数種あり)にするとか。

いやまあ、そういう趣味はないので出ても買わないが。
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燎原の火

2016年02月10日 23時24分42秒 | Weblog
『真女神転生4FINAL』を購入するも、少し前に購入してまだクリアしていない
オーディンスフィアに思いが向いてしまい、外側のビニールすら開けていない状態。
最近のゲームは説明書が紙一枚ということが多くなったので、説明書を眺めつつ
色々と想像を掻き立てることもできなくなった。さりとてウェブに情報を求めれば
今度は見えすぎ、ということになり、結局ただ置いておくだけということになる。
…休日にはプレイするつもり。

話は変わり、一部で熱烈な人気を博している『おそ松さん』であるが、個人的には
変に小奇麗にまとまったアニメが多い昨今において、ナンセンス&お下劣という
スタイルが逆に新鮮に感じ、とても笑わせてもらっている。
というよりも、なぜ、あれがどうして一部の間で掛け算されていたりするのか、
それが不思議でならない。
火のない所に煙を立てるのが信条、というのは伝え聞いたことがあるが、あれは
漫画の中での誇張された表現ではなかったとでも言うのか。

件の作品に関してはある程度狙ったところもあるかも知れないが、最近は何かを
出せばすぐに炎上したり、掛け算の材料にされたりするような印象で、
まるで知らない世界にきたような、そんな戸惑いすら感じる今日この頃である。
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技は技

2016年02月08日 23時15分04秒 | 絵関係
しばらくぶりに覚書を貼ってみる。今回も現状こうではなかろうかという
試行錯誤の途中経過を描いているという言い訳付き。

アニメ塗りのように情報を洗練化して削ぎに削いでいく工程ではなく、その逆の
足せるだけ足していくという方針なので、一枚に時間をかけられる類の絵で
あったり、いわゆる厚塗り系の人以外には価値は薄いと思われる。

そして結局非力を補うための技をアレコレ編み出してみても、鍛えた力が
土台にないと大した効果がないので、ひたすらに精進あるのみ。
コメント (2)
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