ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

9年間

2015-04-01 | ほとほと日記
今日は仕事はお休みでした。

ふつうは第一営業日を休むことはないのですが、業務都合でこうなりました。
そして今日は、新年度の始まりの日でもあります。
有料老人ホームは24時間365日営業のサービス業なので、新年度…と言っても現場にはほとんどその実感はありません。
ただ、4月になると、ホームの開設当時のことを自然と思い出します。


9年前の4月1日に、私たちオープニングスタッフは食堂ホールで初顔合わせをしました。
まだ未開封の段ボールがたくさん置いてあるような、混沌とした現場でした。
施設のオープンが4月11日です。
果して間に合うのか?と思いながらも突貫工事で準備をしました。

会社に入って初めの3か月は、私はデイサービスに配属していました。
ホームに異動する際、そこの所長さんから「ホームは3年で介護スタッフが全て入れ替わるんだゾ」と盛んに脅されました。
入ってみると、確かに介護スタッフの、特に中年女性には個性的な方が多く、驚くような壮絶なバトルも目にしました。
それらも今となっては全て良い思い出ですが…。

開設時に46歳だった私は、今、55歳。
来月には56歳になります。
何とか65歳の定年まで勤めたいと思っています。
定年まで、あと約9年です。

過去の9年間にも、色々なことがありました。
楽しいことよりも、辛いこと、厳しいことのほうがずっと多かった気がします。
これから、体力も記憶力も視聴覚も低下していく中、更なる困難が待ち受けていることでしょう。


今日は、いつものように洗濯をして買い物をして、スポーツクラブに行きました。
昼食を摂った後、ハイボール缶を飲むと、酔ってしまって蒲団に横になりました。
そして、2時間くらい眠りました。

このところの私には、休日の午睡は「安穏の象徴」になりつつあります。

起きてみると、右肩が少し痛みます。
おととい整形外科で「五十肩です」と言われて処方されたシップを貼ろうと思いました。
しかし、左手一本で右の肩甲骨にシップを貼るのは、思いのほか大変でした。

これからの独り暮らしの中で、「思いのほか大変なこと」がもっと増えていくのだろうなア…と思いました。