印象吟とは課題吟の一種で「言葉」の代わりに図形や絵画、写真を見て、生け花や彫刻などの展示物を鑑賞して又、音楽を聴いてイメージや感想を膨らませ作句すること。
「印象吟句会 銀河」を島田駱舟氏が主宰していて、彼から毎月、作品を載せた小冊子が届く。
その4月号の課題が三つ。
課題1*****************************************
似て非なる閨本宅と妾宅は
母親の私のみ知る子の父親
課題2*****************************************
告解を聞き過ぎ神父ノイローゼ
苦悩の根探る分析医の苦悩
課題3 *****************************************
「豊かなグレーな世界」
教祖言うお布施の額はお気持ちで
お座敷に呼ばれごっつぁん横綱は
上記6句を作ってみた。
駱舟さんとは長い付き合い。まだ小生が勤め人であったころ会社まで訪ねてきて取材された。川柳の雑誌に俳人を取り上げたいとかで自由さと進取の気概が気に入った。それが彼との付き合いの発端。意気に感じ印象吟川柳なるものを書いて中央区の会場へ出向いたことがある。そこで全没になって、この流派のハードルの高さを知った。
以後、雑誌が来てもぱらぱら見るていどであったが最近来た課題を眺めていて入り込んでしまった。1時間没頭して課題をこなした。それ以上踏み込んでも川柳はわからないのでその程度でやめる、
できたので投句したところ駱舟さんが喜んでくれた。選に入るかどうかは知らぬが考える時間を楽しんだ。俳句も頭を使うが基本は物から離れない。けれど印象吟川柳は物がなくてもまったく自由。何をやってもいい。逆にそれが自由になれない要素でもあるが楽しい。何をやってもいいといっても人は自分の培ってきたものからなかなか離れられない。それも句を考えていておのずとわかる。
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印象吟川柳に関心のある方は以下にお問い合わせを。
印象吟句会 銀河
島田駱舟
松戸市本郷386-1-306
Trb3x-y@ezweb.ne.jp