天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

澤田ふじ子『高瀬川女舟唄』

2023-03-30 15:18:56 | 
  


高瀬川筋に住む人々の生活を書いたシリーズもの。高瀬川は、1611(慶長16)年、角倉了以が諸物資を円滑に運ぶため私費(7万5千両)を投じて開削した川。19年完成。森鷗外の『高瀬舟』で一躍有名になった川(運河)である。
シリーズもので
  2:いのちの螢
  3:銭とり橋
  4:笹山早春譜
  5:あんでらすの鐘
  6:仇討ちの客
  7:奈落の顔
  8:似非遍路
となっている。はじめはシリーズ化する意図がなかったようで、「高瀬川女舟唄〇番」とは謳っていない。たぶんこうであろうという順番であり、最新が何番かは知らない。

最近本は暇つぶしに読んでいて内容はさておき文章になじむことが一番。
澤田ふじ子を読むのは初めてで『仇討ちの客』をなんとなく読み、最後まで読み通すことができ嫌にならなかった。これがシリーズ6番目と知り、1番目を読む気になった。それを読むと2番目に何が書かれているか気になった。
ぐんぐん惹かれたわけではないが後を引く味がある。いわば、見合い結婚をした妻に次第に惚れ込んでいくような感じを『高瀬川女舟唄』に感じるようになった(小生は見合い結婚でないのでうまくいった場合の妻への惚れ込み方は想像するしかないが)。

主な登場人物は以下のとおり。
宗因(奈倉宗十郎)……居酒屋「尾張屋」の主。かつて尾張藩士。公金横領を疑われて脱藩。嫌疑を晴らすため僧形となり暮らすうちに侍に復帰するのが嫌になり、市井で町人と共に暮らす道を選ぶ。その一女がお鶴。剣の腕が立ち聡明にて周囲の人々からなにかと頼りにされている。
お鶴……宗因の娘。父の不遇のため、旅籠「柏屋」の惣佐衛門・伊勢夫婦の養女として育ち、息子の嫁となる。
お時……角倉会所(すみのくらかいしょ)の女船頭頭。宗因に思いを寄せていてしばしば尾張屋へ手伝いに来る。
児玉吉右衛門……角倉会所の頭取。会所で働く人々や、高瀬川筋の人々に常に気を配っている。
重兵衛……尾張屋の常連客。かつて幕府御大工頭・中井家の組頭をしていた。

定番の人物に毎回新しい人が加わって物語が展開する。仇討ち、恋愛、泥棒、刃傷沙汰、等々さまざまな事件が起こり、特に宗因が間に入って物事を適正に判断して処置してゆく。人情物である。人情物はそう好みではなかったがここまでこのシリーズにはまるとは思っていなかった。

気になるのは宗因とお時の成り行きである。中年男女の相思相愛であることは本人たちも周囲も知っているが宗因は相変わらず「お時どの」と他人行儀に呼ぶ。お時も「宗因さま」である。
作者にそれをテーマにして書く気がないのはわかっているがなんとも気になる。
そんなこともあってか今『高瀬川女舟唄』の情趣にはまっている。
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鷹4月号小川軽舟を読む

2023-03-28 15:15:33 | 俳句

「萌え絵」称される絵


小川軽舟鷹主宰が鷹鷹4月号に「萌え絵」と題して発表した12句。これを山野月読と合評する。山野が〇、天地が●。

寒がってゐる行列や秋葉原
 ●電気製品の街秋葉原。何かの新機種が発売されそれを待つ大勢の人を思いました。「秋葉原」と置いたことで道に人があふれている感じです。 
〇この「行列」がどのような「行列」かを示すヒントとして下五「秋葉原」が機能することが期待されているわけですね。「秋葉原」と言えば、昔はラジオセンターに代表されるイメージでしたが、今はアニメ系を含め、萌え系産業のメッカですから、その線で考えると句中の「行列」はアングラアイドルとかのサイン会、フィギュア系のイベントなどではないかと思います。 また、「寒がってゐる」のは本当は「行列」そのものではなく「行列」を成している一人ひとりですよね。それを「寒がってゐる行列」と表現するのは、「行列」を成している一人ひとりに「寒がってゐる」だけではない類似性があり、そのことによって「行列」をひとつの集団として捉え直しているからではないでしょうか。 だとすれば、その類似性とは、大きくはオタク・ファッションではないか。そして「寒がってゐる」なら、この「行列」は皆一様にミニスカート系のコスプレをした女の子の「行列」なんじゃないでしょうか。 
●月読さん、えらく秋葉原、詳しいですね。

萌え絵の壁聳え仰ぎぬ冬晴に 
●萌え絵(もええ)を知らなくてWikipediaを調べました。それによると、 萌え絵は、日本の漫画やアニメ、ゲームなどに特有の絵のこと。「見る者に『萌え』を感じさせる絵」などと説明される。描写対象となるのは、おおよそ10代の少女であり、特徴としては、顔の大きさに対して眼が大きい・鼻がほとんど描かれていない・口が小さいこと、顔は平面だが体つきが肉感的であることが挙げられる、 のだそうです。知ってました? 
〇「萌え絵」という言葉は知りませんでした。説明を訊けば、それが何を示しているのかは理解しました。前句繋がりになりますが、秋葉原であれば、そうした「萌え絵」がビルの壁等に大きく描かれているのも珍しくはないですから、景としては目に浮かびますし、原色系の色遣いの「萌え絵」は「冬晴」の空に映えるでしょう。
 ●あの絵は冬晴に映えるのでしょうが、小生はこの句の中七に動詞二つは要らないと感じました。「壁聳えたり」と簡潔にすべきではないかと。こう表現することで仰ぐは言えていると思います。
〇確かに、「聳え仰ぎぬ」の動詞ふたつは情報過多かも知れませんね。しかし、本句は、「壁」までを含めた上七の句ですよね。「壁聳えたり」とすると、上四若しくは中五になってしまいます。作者は「聳えてをりぬ」とかにする緩さを嫌ったのでしょうか。
●ああ、そうか。「聳えてをりぬ」は考えていい措辞でしょう。

寒疣の少女は我を客と見ず 
●作者が客として入った店は何を売る店なのか。少女の肌が鳥肌になっているのは露出箇所が多いせいか。何の店なんでしょうかねえ。 
〇そもそも「寒疣の少女」が店側の人なのか、客側の人なのかによって、「我を客と見ず」ことによって何が起きたのかが異なってきそうです。前者であれば、例えば何かの営業目的での訪問者と間違われたとか、後者であれば店員と間違われたとか。いずれにしても、「寒疣の少女」はコスプレ的かどうかはともかくミニスカートを履いていそうですね。 
●少女が店側の人なのか、客側の人なのかは考えましたが、この句はいまいち少女の生態がはっきりしません。スカートが短い感じはしますが……。
〇いずれにしても、きっとスーツ姿であろう作者を「客と見ず」ですから、そうしたサラリーマン風の格好の客は滅多に来ないような店なんだなとは思います。 

萌え絵もて窓目潰しの街寒し 
●萌え絵のもう1句より出来がいいと思いました。「窓目潰しの街寒し」は作者の主張です。物をきちんと見せていて浮ついていません。 
〇作者はこのビルの外にいて、これを見ているのだと思いますが、「窓目潰し」だとわかるということは、ビルの一面のすべてを「潰し」ているのではなく、一部の窓は見えていて、「萌え絵」看板の下にも「窓」があるはずだと認識したのでしょうね。句の良し悪しは別にして、先の「冬晴」の句の方が私には感覚的に理解しやすいです。
●句としての精度の問題です。前の句は小生の指摘したように推敲不足を感じます。

砕氷船太陽低くあかあかと 
〇「砕氷船」と言えば、国内なら網走とか知床とかでしょうか。夕景でしょうが、「氷」と「太陽」はインパクトのある配合ですね。 
●「太陽低くあかあかと」は冬の海なら見る機会は多いでしょう。上五に置いた「砕氷船」が効いています。

氷割る世界が嘘になる前に 
〇地球温暖化をモチーフとしているのですかね。前句の「砕氷船」がなければ、「氷割る世界」でカクテルを作るバーテンダーとかをイメージしたかも知れません。 
●地球温暖化ですか。思い付きませんでした。すると、「世界が嘘になる前に」というのは世界が消滅することを意識しているのでしょうか。小生は付いていけませんでした。
〇いわゆる主義主張ではないメッセージ性のある句として、洒落ていると思います。 

パイプ椅子開いては足し金屏風 
●金屏風の前が主賓席。講演会でも催すのか今観客の席をつくっている場面です。 
〇「金屏風」という豪華なイメージに「パイプ椅子」という大量生産的なモノを合わせた面白みでしょうか。 
●そんな理屈より人が動く忙しさ、できていく風景の楽しさを書き止めたかったのだと思います。
〇なるほど、そうか。「金屏風何とすばやくたたむこと 飯島晴子」的な面白さですね。 

鳩発たす今朝の世界や風光る 
●今月の作者の用語はいつもと違って、大げさというのか思いがあふれています。この「今朝の世界」もそうです。 
〇「鳩発たす」というのは、イベントとかのいわゆる放鳩のことですよね。「鳩発たす今朝の世界」と言われると、作者にとって関わりや思い入れの強いイベントなんだろうとは思いますね。例えば、娘さんの結婚式とかでしょうか。 
●「今朝の世界」は人を迷わせます。結婚式ならそう書けばいいのす。そうであるかどうかわかりませんが。

映画見て桜木町の春浅し 
●前の句のようにどこも気張っていません。 
〇確かに気張ってなくて、それがとてもいいですね。予定を組んで見に来た「映画」というより、ぷらっと入った「映画」館のような感じ。うまく説明できないのですが、これは「春深し」ではなく絶対に「春浅し」の雰囲気。 
●肩が凝らずにすっと立っているよさはありますがどこかで見たなあ、という印象も付きまといます。それが作者の心理に根差していて前の句の「今朝の世界」といった独自の踏み込みをしたくなるのは理解できます。

雛菊や明治の近き港町 
●「明治の近き」は明治の雰囲気がある、ということでしょう。 
〇この「近き」は、意味的には「近しい」ことを言っているのかなと思いますが、「近しい」の連体形は「近しき」ですよね。「明治」情緒の残っている「港町」なのかなと思いますが、横浜とか函館とかですかね。 
●まあそういった場所を詠んだのでしょう。
〇どうして「明治近しき」としなかったのですかね。
●それは個人個人の言葉に対する感覚に帰するでしょう。

しばらくは湯に立つパスタ桜草 
●上五中七はいいとして、桜草はどこにあるのでしょうか。窓辺にあってその手前に調理台やバーナーがあると読みました。 
〇「桜草」はキッチンか食卓なんかが考えられますが、措辞を踏まえると、キッチンの出窓とか、そこから見える庭先とかと読むべきでしょうね。まだ「パスタ」を茹でている途中なのですが、「桜草」から想像するのは、クリーム系ではなく、ペペロンチーノとかのオイル系の「パスタ」かな。

土筆どち見物人のやうに立つ 
〇面白い見立てですね。いくつもの大小様々な「土筆」が見えます。「土筆」を「見物人」として見立てると同時に、この「見物人」が見ているモノが「土筆」という面白さであって、それを可能にしている上五「土筆どち」という表現かと。 
●おもしろい比喩で決まった一物俳句です。しかし月読さんのいうように、「見物人」が見ているモノが「土筆」というのは変でしょう。土筆は立っているだけでしょう。
〇そうなのか。それはともかく、「土筆どち」という捉えに「土筆」への親しみが感じられていいですね。

コメント (5)
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霧馬山が霧島になる日

2023-03-27 12:36:12 | 大相撲

かっこいい師弟

春場所、逆転優勝した霧馬山が陸奥部屋所属であることをうかつにも知らなかった。きのう師匠の陸奥親方が弟子を称えている写真を見、さらに親方が「自分の四股名を継いでくれないか」との発言を聞き、最近大相撲界に久しく感じなかった希望を見た。
霧島、かっこよかった。二枚目であり身体がシャープであった。
霧馬山が来場所11勝してこの名前を引き継ぐ可能性は高いと思うし、それを期待している。最近の大相撲の横綱・大関の名前に継承したものが少ない。新たな名前を考えるのもいいが活躍した名力士の名前を継承することも大事である。
そう思っていた矢先の霧島である。陸奥親方は謙虚に霧島襲名を話題にしているが愛弟子がそれを断るはずがなかろう。霧馬山が霧島なるのはえらく明るい話でありこの襲名が成ったとき霧島時代が到来するのではないか。うきうきする。
霧馬山は知らないうちに関脇に来ていた。そう強いと思わなかった。きのうも大栄翔に勝には勝ったが2番とも押された末での逆転であった。けれど星をきちんちと上げている。負けにくい力士である。それは大関、横綱へ駆け上がる大きな資質である。
新関脇で優勝、来場所大関取りに挑む。これは上へ行く器であると見ていい。大栄翔のような押し相撲をがちっと受け止める踏み込みの鋭さを磨いたら、陸奥親方が行けなかった地位へ行くことも可能。日本人の霧島をモンゴル人が継承して霧島になる。ロマンである。
霧馬山が霧島になる日を待っている。


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雑草という名の草はない

2023-03-26 06:29:56 | 言葉
黒鐘公園


島田駱舟さんから彼が主宰している印象吟句会「銀河」という小冊子が毎月届く。すべて題詠で句を作ていてその2023年3月号の題の一つが俳人も無視できないものであった。
すなわち、

雑草という名の草はない

というもの。これは植物学者・牧野富太郎の言葉らしい。いつか句会で「雑草」という句が出されたとき誰かが「雑草という名の草はない」といってたしなめた記憶がある。
この言葉をヒントにしてどんな句を作ったか。伊藤こうか選から小生の気に入った句を探した。

親分は鉄砲玉の名も知らず 菊地良雄
鉄砲玉は、鉄砲の弾丸というほかに、行ったきりで戻ってこない人間、 転じて、そのような役割を果たす者という意味がある。最下位のヤクザであろう。親分の言うなりに手足のように働き刃傷沙汰もやる。題の平等という概念の反対を句で展開しておもしろい。

以下同文誉めているのかいないのか 島田駱舟
賞状授与の場面。最初の入賞者は全文を読むがあとは面倒ゆえどこでも省略される。平等じゃないじゃないか、とかみついている。

下っ端は戦争なんかしたくない 菊地良雄
そうなのだ。戦争を仕掛けるのは政治のトップにいる人たち。下っ端は戦争でどんどん死ぬ。雑草には名前などないじゃいかと戦争で死んだ者の怨嗟の声が聞こえる。

牧野先生をイヌフグリが訴える 佐藤孔亮
あのかわいらしい花を「犬の睾丸」と名付けたのはなにゆえか。名前をもらったのはいいがもうすこし何とかして欲しかったよ、とイヌフグリが言っています。

異論多々承知五類へ一括り 金子千枝子
これは新型コロナウイルスのこと。それにしても「雑草という名の草はない」からここまで飛躍するのは凄い。

いくつかの偽名で詐欺師荒稼ぎ 堀江加代
どの偽名でも成功してどの偽名も気に入っているという詐欺師の心理。偽名で詐欺師という展開は見事。

番号の点呼にも慣れ塀の中 土方かつ子
どの草も平等という表題の意図をもっとも忠実にこなした句。人の場合、名前が消えて番号になって囚人という発想がいい。

少年Aと呼ばれた彼は今どこに 瀬田明子
未成年で凶悪事件を起こした場合マスコミがよくこう呼ぶ。行く先をわからぬようにどこかに住まわせる。ここまで題を飛躍させられるのはこの会の川柳の魅力。

我が辞書に雑魚などないとさかなクン 秋山了三
ほかの作品から見てやや飛躍が足りない印象だが、まさにさかなクンの内面を見てきたように描いた。

千鳥ヶ淵無名戦士の花筏 古川大晴
花びらのひとつひとつが戦死した人という擬人化。俳句でこの擬人化はどうしようもないが川柳だともつ。これが川柳と俳句の大いなる違い。

あだ名しか覚えていない友はるか 藤井美沙子
同級生だろう。あだ名だけれどしかとイメージがあるとその人への思慕。悪くない。

*************************************************
いろいろな「雑草という名の草はない」を見てきて、小生にその意識の句があることに気づいた。去年の今ごろ書いた句。着想した場所も覚えている。結を遊ばせたプレイステーション。地面が掘られて凸凹でありいい遊び場である。

犬ころに石ころに影うららけし わたる

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坂を歩く

2023-03-24 06:02:58 | 身辺雑記

貴重な坂。右に国分寺のゴミ焼却場、左に国分寺市民室内プールがある

俳句をつくることより歩くことが大事だと思っている。
最近、葬儀と同期入社の集いがあって出かけた。葬儀で元気そうな句を書いていた友が杖をついていたのに衝撃を受けた。80歳ならやむをえぬかと思うものの気持ちが暗澹とした。また12年ぶりで会った同期入社のT子の変貌ぶりにしばし面食らった。丸い顔ではあったが顔も身体もでぶでぶ。風船に水をたくさんいれて垂れ下がっている印象なのた。彼女は聡明で自他の仕事に厳しかった。それが身を律することができずこうなってしまったか、愕然とした。
清掃のパートタイム労働は金銭を得ることもだが動く契機になるとの意識で続けている。身体を動かすことはやっているが、この2件に衝撃を受けて、歩くことが一番と感じたのである。

結を見ない1週のうちの4日は絶対歩かなきゃいけない。
しかし72歳で頑張ると筋肉を傷める。先日、武蔵国分寺公園の原っぱでサッカーボールを蹴りながら走ったら筋肉が攣った。激しい動きはもうだめと悟った。
坂を上るのがいいと思い、散歩の中に坂をいれることを考えている。坂をずっと上ると山上りになるが手ごろな小さな山は界隈にない。
武蔵国分寺公園は起伏のあるよい散歩コースだがアパート近くの森は平たん。しかし近くに坂があることに気づいた。坂の存在はわかっていたがそこを積極的に歩き始めたのは2件から受けた衝撃でひらめいた。
坂を使って森を周遊すると一周が約1200歩。坂を5回上り下りすると6000歩。53~55分かかる。時計がなくても時間の計算ができ都合がいい。

1日1万歩とよくいうが、そんなことはできない。
歩行は単調で飽きる。1万歩歩くのに小生のスピードで80分かかる。それは続かないし、そんなにしなくても体調は維持できる。世間や人のいうことを安易に信じてはならぬ。自分に合った運動を自分で感じることである。
歩行は飽きるのでたまにプールの水の中を歩く。それも飽きるから泳ぎを入れる。ずっと泳ぐと水の中の薬品で事後、鼻や喉が変調をきたす。それで泳ぐ時間と歩く時間の割合を考えている。
動物と違って人間は摂食行動で身体を使わない。ゆえに健康のために動かざるを得ない。人間ゆえの宿命。
歩いて老いにどこまで対抗できるのか……歩かなければならない。

武蔵国分寺公園のゆるやかな起伏

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