東アジア歴史文化研究会

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張成沢氏失脚、そして処刑、北で何が起きたか

2013-12-13 | 北朝鮮関係
今朝、「張成沢氏処刑」という驚くべきニュースが流れてきた。北でもっとも中国と深いパイプがあり、しかも金正男の後見人でもあった張成沢という人物とはいったい何者なのだろう。妻は金正日の実の妹である金敬姫である。しかし、事実上、10年前から別居、離婚状態にあったという。

金正日死去2周年にあたるこの時期に、なぜ突然逮捕、処刑となったのか。「反党反革命的分派行為」としているが、中国との密接に関わっているために、正確な事実は誰にもわからない。しかし、この度の報道は意図的に張成沢の逮捕拘束場面をあえてテレビ放映している。いったい誰に見せつけるために放映したか、である。ある諜報関係に詳しい方は、「それは中国であろう」と断言している。

ということは、中国は張成沢を後押ししてクーデターを起こそうとしていた可能性がある。それを察知した北朝鮮の最高権力者はいっきに排除したのではないだろうか。あくまでも推測である。

13日、朝鮮中央放送が、前12日に開かれた国家安全保衛部特別軍事法廷で張成沢に死刑判決を下し、即時処刑したことを発表した。朝鮮中央放送は処刑の理由について、「敵らと思想的に同調し、わが共和国の人民主権を転覆する目的で敢行した国家転覆陰謀行為が共和国刑法第60条に当たる犯罪を構成することを確証した」「凶悪な政治的野心家、陰謀家であり、万古の逆賊である張成沢を革命の名の下に人民の名の下に厳しく断罪、糾弾し、刑法第60条により、死刑に処すものと判決を下し、即時執行された」と発表した。

ますます北朝鮮情勢は目が離せない。

以下の朝鮮中央テレビ報道もどの程度本当なのかわからない。北朝鮮は意図的に偽情報を流し、情報を撹乱させることもある。そうした情報を単に鵜呑みにすると危険である。こういう時こそインテリジェンスが重要となってくるのだが。はっきりしたことはまだ誰もわからないのである。
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Photo2013年12月3日に、韓国国家情報院は「張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長が失脚し、側近2名が公開処刑された」と明らかにした。処刑されたのは李龍河(リ・ヨンハ)行政部第1部長と張秀吉(チャン・スギル)行政部副部長で、時期は11月下旬とみられる。一部メディアからは、失脚の原因について、金正恩体制発足に伴い、張の力添えで事実上のナンバー3に昇格させた側近の崔竜海(チェ・リョンヘ)朝鮮人民軍総政治局長との間で権力闘争が発生し、これに張が敗北した可能性や、金正恩が自らの絶対的権力の護持のために、事実上のナンバー2の張を排除した可能性が提起されている。また、これとほぼ時を同じくして、義兄で駐キューバ大使を務める全英鎮(チョン・ヨンジン)と、甥で駐マレーシア大使の張勇哲(チャン・ヨンチョル)が本国に召還されている。

12月7日に放送された朝鮮中央テレビで、金正恩の現地視察映像の全ての場面から、張が編集や加工により消されていたことにより、粛清された可能性がより確実のものとなった。そして、12月9日に朝鮮中央通信が、8日に開かれた朝鮮労働党政治局拡大会議の決定により、張成沢を全ての役職から解任し党から除名したと正式に報じた。解任と除名の理由は「分派策動で自分の勢力を拡張し、あえて党に挑戦する危険極まりない反党・反革命的分派事件が発生した」「党の唯一的指導体系を確立する事業を阻害する反党・反革命的分派行為を働き、強盛国家の建設と人民の生活向上を目指すたたかいに莫大な弊害を及ぼす反国家的・反人民的犯罪行為を働いた」「資本主義生活様式に染まって不正腐敗行為を強行し、腐敗堕落した生活をした」「思想的に病み、極度に安逸に流れたため麻薬を使い、党の配慮によって他国に病気の治療で行っている期間には外貨を蕩尽し、賭博場まで出入りした」「張成沢とその追随者らが働いた犯罪行為は想像を絶し、党と革命に及ぼした弊害の結果はきわめて大きい」などとしており、私生活に至るまで徹底的に糾弾された。

また、同日午後に放送された朝鮮中央テレビは、張が両脇を抱えられて党政治局拡大会議の議場から連行される様子を撮った写真を映しながら、朝鮮中央通信同様、「権力を乱用して、不正・腐敗行為をし、複数の女性と不当な関係を持って、高級食堂の裏部屋で、酒遊びや飲み食いをしてきた。他国で病気治療を行っている期間には、外貨を使い果たし、賭博場まで訪ね歩いた。」などと、数々の張の「罪状」を挙げて、繰り返し呼び捨てで報道した。北朝鮮が、このような逮捕場面を公開するのは極めて異例で、1970年以降では初めてである。朝鮮中央通信は「張成沢を取り除き、その一党を粛清することによって、党内に新しく芽生える危険極まりない分派的行動に決定的な打撃を加えた。」と報じており、粛清の語は西側メディアの呼称ではなく、事実上の北朝鮮政府公式見解となっている。張の「犯罪行為」の具体例としては、韓国の洪翼杓国会議員によると、海外での食堂事業(北朝鮮食堂)に関する不正があったという。

13日、朝鮮中央放送が、前12日に開かれた国家安全保衛部特別軍事法廷で張成沢に死刑判決を下し、即時処刑したことを発表した。朝鮮中央放送は処刑の理由について、「敵らと思想的に同調し、わが共和国の人民主権を転覆する目的で敢行した国家転覆陰謀行為が共和国刑法第60条に当たる犯罪を構成することを確証した」「凶悪な政治的野心家、陰謀家であり、万古の逆賊である張成沢を革命の名の下に人民の名の下に厳しく断罪、糾弾し、刑法第60条により、死刑に処すものと判決を下し、即時執行された」と発表した。







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