ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

民進党代表選3氏が立候補

2016-09-10 10:50:47 | 時事
民進党の代表選挙が始まっています。今回は岡田代表が参議院選の責任を取り立候補しないことから、真っ先に蓮舫氏が名乗りを上げ、続いて前原氏と玉木氏が立候補しました。

党の代表を選ぶということはその党の顔を決めることで、同時に民進党という組織を宣伝する場所でもあるはずですが、あまり盛り上がっていないような気もします。報道では蓮舫氏がリードしているようですが、都知事選の結果もあり女性党首というのはそれなりの斬新さがあり良いような気もします。

立候補者のキャッチフレーズを上げるとまず蓮舫氏が「新世代の民進党」「ガラスの天井を打ち破る」これは意味が分からなかったのですが、女性の社会進出を阻むものをガラスの天井としているようです。「発信力」としています。一方前原氏は「旧民主党政権の戦犯」、「ヒューマンファースト」を挙げています。まあ実質的にはこの二人の勝負になりそうですので、玉木氏は省略します。

キャッチフレーズというのは人の気持ちをつかむための文言のはずですが、どちらもあまりピンとくるものにはなっていないようです。これから政策論争などをすると言っていますが、もともと民進党はバラバラな人の集まりになっています。ですからまずやらねばいけないことは、党の政治基盤がどこにあるかをはっきりさせ、バラバラな人でもそこは一致するという物を見出すことです。

また単なる与党を批判するだけの野党にとどまらず、政権交代可能な党を目指すのであれば、この政治基盤が自民党とどこが違っているのかを明確に示すべきです。旧民主党政権時代よくあったのですが、色々の人の集まりですので多様な意見が出てくるのは当然です。そういったすべての意見を集め党内で議論し、多数決か何かで一本化するというのが普通の流れになると思います。

ところが旧民主党では、こういった党議が決まった後でも堂々と反対を表明する人が多くいました。これでは政党として存在する意味がほとんどありません。この辺りは政権政党になったから目立ったのかもしれませんが、現在の民進党も似た様なものと思われます。

代表選できれいなことを言っていても、党員に党議に従わせことから始めなければ、自民党批判政党の枠から脱することはできないでしょう。たぶん民進党の代表には蓮舫氏がなりそうな気がしますが、しっかり党内をまとめないと自民の批判票の受け皿にもなり切れないような気がします。

そういった点では旧民主党が政権時代に露呈してしまったもろさが、全く改善していないことを有権者は微妙に感じ取っているのだと思います。