ごっとさんのブログ

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川内原発の再稼働

2015-08-12 10:36:01 | 時事
いよいよ川内原発が2年ぶりに再稼働しました。私は基本的には、安全性が確認されれば、原発は稼働すべきと考えています。

一つは安全性の面ですが、原子力という人間が扱うにはかなり危険なものであるかぎり、100%安全ということはないと思っています。しかし現在社会は若干の危険性があっても、うまく折り合って生活しているのではないでしょうか。例えば毎日食べている食品が安全かといえば、同じ生命を食べている限り絶対安全ということはあり得ません。また毎年数千人が事故で命を失う危険な車でも、その必要性とのバランスで使っています。

原発自身の安全性を考えても、前に書きましたように、運転停止をしているからといって、安全性が高まるわけではありません。運転停止は、単に制御棒によって臨界点に達しないようにしているだけですので、福島原発の4号機のように、冷却機能が失われれば、稼働しているときと同じような事故になるはずです。ですから運転すると危険で、稼働していなければ安心というのは、いわゆる神話に過ぎないと思っています。

しかし福島の事故以来、原発の安全性は格段に高まっていると思われます。現在はどこの原発であっても、福島級の地震や津波が起きても事故にはならないような設備になっているはずです。もちろんそれ以上の規模の地震など起こる可能性はありますが、福島事故の教訓から正しい対処法ができているはずですので、同様な事故になる可能性はかなり低いと考えられます。

もう一つが経済上の問題です。各電力会社は、火力発電などによって、現在のような猛暑でも電力不足になることはないようです。私は震災直後、計画停電を経験しましたが、現代社会はいかに電力に依存しているかを、身をもって体験しました。しかしそのために、日本の主力産業の一つである自動車産業の輸出額を超えるような額の石油を輸入しているのは、いかにも不自然な気がします。というよりもったいないというのが本音かもしれません。原発は運転停止していても、制御棒で止めているだけですので、人員などすべての経費は稼働しているときと大して変わらず、莫大な経費を必要とするはずです。必要な電力を、こういった停止中の原発を稼働させることで得ることは当然とも言えます。

福島原発事故直後は、あれだけ節電を呼びかけていたのに、もうそういった言葉を聞くことはありません。この夏は異様な猛暑ですので、節電よりエアコン使用を呼びかけるのが当然なのかもしれません。やはり電力というのは、生活するうえでなくてはならないものですので、無駄をなくす意味でも原発は稼働すべきではないでしょうか。