ごっとさんのブログ

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   薬と猫と時々時事

人は易きに流れる

2015-08-01 10:35:34 | 文化
変なタイトルを付けましたが、昨日に続いて車の話です。もう車検も終わり自分の車が戻って来ましたが、このときの代車を運転して見て、タイトルのような感想を持ちました。

私は就職してからですので、40年以上車を運転してきました。前にも書きましたように、ずっと車通勤でしたので、毎日かなりの距離を運転していました。子供が小さいころは、いわゆるファミリーカーに乗っていましたが、子供が大きくなりあまり行動を共にしなくなり、女房も仕事など始め車が必要になってきました。そこで女房はファミリーカーに乗り、私は若いころの夢であった、スポーツカータイプの車に乗り出しました。ですから当然マニュアル車ばかりで、2年半ほど前に今の車を買うまで、マニュアルだけを運転してきました。たぶん最適なギアを自分で選んで走る、というところに良さを感じていたようです。

マニュアル車の欠点は、坂道発進です。ブレーキとアクセルを踏みかえると同時に、タイミングよくクラッチをつながないと、後ろに下がってしまいます。坂が急な時は、サイド発進をするなど、それほど面倒には思っていませんでしたが、今の車に代わって何もしなくてよくなったときは、これは楽だと感心したものです。

代車でかみさんと隣の市の大型スーパーに買い物に行きましたが、ここの駐車場は車止めがありません。それ以前にこの車にはバックモニターが付いていませんでした。今の車で初めてバックモニターが付いたので、大部分の時期はドアミラーで車庫入れをしていたはずで、普通に車庫入れをしようとしたら、変な角度になってしまい切り返す必要がありました。あまりバックモニターは見ていないような気がしたのですが、やはりこれに頼っていたようです。特にどこまで下がれるかが、全く分からなくなっていました。バックモニターに映る逆の車を確認していたので、どの程度まで近づけるかの感覚がなくなっていました。実際に止めて見に行ってみると後ろの車とは1メートル以上離れていました。

前述のように、毎日かなりの距離を運転していましたので、ある意味運転には自信を持っていたのですが、今回ミラーでの車庫入れが1回でできなかったことは、ややショックでした。やはりいろいろ運転をアシストする機能が付いてくると、それをそれほど利用していないつもりでも、頼ってしまっているようです。40年もかけていわば磨いてきた感覚が、わずか2年程度で忘れてしまうもののようです。

たぶん昔の状態になれば、すぐにそういった感覚は戻ってくるのかもしれませんが、やはり人は「易きに流れる」もののようです。