野鳥と野鳥写真(観察と展示)

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真夏のタンチョウ達・・・(子育て中)

2021-07-31 21:47:36 | 野鳥写真

タンチョウ達の画像・・・(道東の真夏のタンチョウ達)

尾岱沼の中州に佇むタンチョウ・・・(野付半島)

子育て中のタンチョウ達・・・(温根沼の湿原)

 まだ飛べない幼鳥(後一ヶ月以上は飛べないため、外敵からの脅威がある)の二羽を子育てしているタンチョウ達と遭遇したが、現地の人に聞くと幼鳥二羽の子育ては珍しいと言われていた。

子育ち中のタンチョウ達・・・(温根沼の湿原)

まだ飛べないタンチョウの幼鳥達・・・(温根沼の湿原)

タンチョウの親子達・・・(温根沼の湿原)

 河口での餌獲りが終わると、安全な塒へと戻って行くが、中州にある半島の反対側へつがい達は幼鳥を連れて行ってしまった。

小さな幼鳥を連れていたタンチョウ達・・・(風連湖畔)

 宿泊場所の部屋からも撮影できたが、早朝は道路近くまできていたため、あまり遠くない状態で撮影できたが、道に車が走るようになると道路から離れたところへと幼鳥を連れて行ってしまった。※つがい達の飛んでいるところを見たことがなかったため、二羽が幼鳥を守るように常に寄り添っていた。※まだ数ケ月はこの状態が続くと思われるため、つがい達も飛び方を忘れてしまうのではと心配になります。

 白い個体のタンチョウは道東の新緑にも映えるため、真冬の雪の中の画像とは又違う雰囲気の画像となり、子連れのタンチョウ達の光景は微笑ましい。※道東の風連湖畔の緑の中のタンチョウの白い個体がよく映える。

ベニマシコの画像・・・(おまけ)

領域拡大での撮影だったため、少々ピン甘ですがお花畑に出て来てくれた。

コヨシキリの画像・・・(霧多布岬の遊歩道)おまけ

シマフクロウの画像・・・(おまけ)

真夏のタンチョウ達・・・(風連湖と野付半島)

 冬には餌付け場所へ行けば必ずられるが、夏場は鶴居村の伊藤サンクチャリーや鶴見台に行っても運がよくなければ見られるかも知れないが、殆んどタンチョウ達の姿は見ることが出来ません。※11月頃から3月頃までは餌付けが行われているが、現在は餌付けは行われていないので、タンチョウ達の姿はありませんでした。

 タンチョウ達の子育ては、つがい達が付きっきりで行いますので、上空を飛ぶオジロワシや地上のキタキツネなどから襲われないように一時も警戒を怠らない。※幼鳥や若鳥と一緒にいるため、餌付けしても道路脇や人家の人間のいる近くにはこないようだ。

 今回四ヶ所で見たタンチョウ達は子育てをしていない個体(子供を連れていないつがいと、単独のもの)と、現在子育て中(二つがい)のものだったが、雪のある真冬に釧路湿原などに訪れると大抵何処ででも見られるため、あれだけいたタンチョウ達が何処へ行ってしまったのかと不思議になります。※鶴見台の直ぐ前の店の店主に聞くと、3月過ぎには殆どのタンチョウは居なくなると言っていた。


北の番人・・・(夏羽のオジロワシ達)

2021-07-31 10:09:25 | 野鳥写真

オジロワシ達画像の画像・・・(真夏の道東)

夏羽のオジロワシ・・・(風連湖)

 冬羽よりもオジロワシの個体の色が白っぽくなっており、多少迫力がないように見えるかも知れませんが、北の番人のように精悍な姿を見せています。

夏羽のオジロワシの画像・・・(浜中町の海岸)

オジロワシの飛翔シーンの画像・・・(風連湖河口)

 霧とサハリンの山火事の影響で、殆んど真夏の抜けるような青空になることがなく、毎日PM2.5情報が出る程、薄く雲が掛ったような上空だったため、至近距離以外から撮った被写体の野鳥以外は、何を撮ってもすっきりしない画像となってしまいました。

オジロワシとウミネコのバトル・・・(風連湖河口)

オジロワシの止まりものの画像・・・(モユルリ島)

 本来は魚食性のオジロワシも夏場には野鳥の幼鳥達を襲い、北の大地の頂点の猛禽類となっており、オジロワシ達を警戒するように他の野鳥達は子育てをしている。

オジロワシの止まりものの画像・・・(落石港の岸壁)

オジロワシ達の止まりものの画像・・・(モユルリ島)

 離島ではいろいろな水鳥達が味噌建てをしているため、オジロワシ達もそんな水鳥達の雛や幼鳥達を狙っているのか、三羽程のオジロワシの姿を確認できました。

オジロワシの飛び上がりシーンの画像・・・(風連湖畔)

 風連湖畔に二羽のオジロワシが棲みついているようで、朝夕は風連の上空を悠々と飛び回っていたが、休息場としている湖畔の止まり木に長い時間止まっていた。※EOSR+ハチイチイチ(1.6クロップ)で撮影しました。

オジロワシの木止まりの画像・・・(風連湖畔)

 

オジロワシの生息している風連湖で・・・(タンチョウ達が子育ち中)

 分かり難いが、つがいの後ろに小さな幼鳥が離れずに付いて、湖畔の水辺を餌を啄ばみながら歩き回っていました。※夕刻になると、安全な場所へ移動し道路から離れた塒へと、つがい達は幼鳥を連れて行き、早朝になると再び道路近くまで出て来ていた。

 風連湖畔には一度子育てに失敗したタンチョウの親子が、未だ小さな幼鳥を連れているためなのか、風連湖畔にオジロワシが二羽棲みついているため、タンチョウのつがい達は一時も幼鳥から離れることがないように警戒しながら子育てをしている。

 今回の道東の野鳥撮影では予備機として、一眼レフカメラも持参していましたが、一度も使うことも無く、全画像をミラーレスカメラ二台で撮ることになりました。※EOSR6+EFマウントアダプター+ヨンニッパx2.0(テレコンバーダー)とEOSR+ハチイチイチ(手持ち用)の二台を使用しての撮影となりました。


根室市の離島の野鳥達・・・(落石ネイチャークルーズ)

2021-07-30 09:07:03 | 野鳥写真

エトピリカの画像・・・(濃霧のない島影の海に中に・・・)

 残念ながらエトピリカの岩止まりは撮影することは出来ませんでしたが、揺れる船の中から被写体に狙いを付けて撮ることは難しく、折角ファインターの中に入れても波間に隠れてしまい、そんな連続の中での撮影となりました。

 今回は濃霧の影響もあるところからエトピリカに的を絞り撮影することにしましたが、島の完璧の止まりものは撮影できませんでした。※6羽程度のエトピリカの個体が入っているとの説明があった。

ケイマフリの画像・・・(餌ゲット)

ケイマフリ達の画像・・・(海の中で泳いでいた)

濃霧の中のウトウの画像・・・(警戒心が強く船が近づくと逃げて行く)

チシマウガラスの画像・・・(希少種の繁殖地)

ヒメウの画像・・・(繁殖地)

ウミウ達の画像・・・(繁殖地)

 根室市落石港からユルリ島とモユルリ島へのネイチャークルーズ・・・(今シーズン初出船)

 普段は水鳥を撮ることはありませんが、この時期の道東は夏鳥や留鳥の繁殖期が終盤を迎えており、野鳥達は草木や灌木の上ら載らなくなっているため、探鳥しにくくなっているので、今回の道東訪問では船酔いの心配があり、乗船しての野鳥撮りは敬遠していましが、8日間と長い滞在期間もあって、船酔いの薬を調達し覚悟して船に乗り込むことにしました。※天気もよく然程波も高くないと船頭さんとクルーズガイドさんから船はあまり揺れないと案内があり、よかったと思いました。※落石港から出て来ると直ぐに濃霧の中のクルーズとなり、又、外洋に出て来るとそれなりに波があり、農務と船の揺れの中での難しい鳥撮りとなる予測が立ちました。

 19日に今シーズンのクルーズに先駆けて、船頭さんやガイド・地元のメディア等の関係者だけ乗船しネイチャクルーズを実施したそうですが、23日(乗船当日)が観光客を乗せての初クルーズとなったせいなのか、定員14名の満員が乗船していた。※あと一人空いていると、10日前にようやく予約が取れました。

 濃霧の中をユルリ島とモユルリ島へ向かって、クルーズ船(普段は漁船として使用している)は何も見えない中を走って来ましたので、船の揺れと不安だけが支配していましたが、島が近づいても全く島影も見えなく、時折ガイドが船の近くの海の中にいる水鳥達を探す(進行方向に向かって、何時の方向に何がいると指を差して指示してくれた)と教えてくれるが、船の揺れと濃霧の影響で撮れるような状況ではなかった。

 唯一島影に入ると濃霧が晴れて、島もはっきり見えるがその場所を離れると、再び濃霧の中に突入してしまい、目の前が真っ白となり、何も見えなくなってしまいました。※エトピリカ等の島での止まりもを濃霧の中では撮ることが出来ませんでした。 

 今回船酔いがなかったため、今まで敬遠していた離島での鳥撮りに多少自信が付いたので、挑戦していきたいと考えているが、過去の嫌な思いが頭の中を霞めなくもないため、慎重に対処していきたいと思います。※フラッシュバック(外国航路の何万トンの大型客船と高速船は大丈夫だったが・・・)は若い時の経験も鮮明に思い出すもので、長い間船酔いがトラウマとなっておりに怯えている。※80km/Hの高速船はケアンズでグレートバリアーリーフまで約60km風の当る上部の甲板に乗ったが酔わなかった。

 オジロワシが雛や幼鳥を狙って、岩礁や島の岩場に棲みついて、多くの水鳥達の雛が犠牲になっているとガイドから説明があった。

ユルリ島ともモユルリ島の概要・・・(希少動物の生息する島)

 布盛海岸から約2.6kmほどの洋上にユルリ島とモユルリ島は位置し、長く無人島であったため手付かずの自然が豊富に残されているが、特にこの付近にしかいない動物として、エトピリカやチシマウガラスなどの希少鳥類に指定されている鳥の巣が確認されている。

 又、道東地域はエトピリカが生息できる南限地域として学術的にも貴重な地域といえるため、尚通常、上陸は許可されていないが浜松海岸などから双眼鏡などで観察することはできる。


道東の野鳥達・・・(夏鳥と留鳥)

2021-07-29 09:20:23 | 野鳥写真

ベニマシコ達の画像・・・

草木に止まるベニマシコ♂・・・(風連湖畔の道路脇の草地)

ベニマシコの木止まり・・・(風連湖畔)

枯れ木に止まるベニマシコ達・・・(風連湖畔の林)

電柱のワイヤーに止まるベニマシコ♂・・・(風連湖畔)

ベニマシコ♂の画像・・・(ドアップ)

道東の夏鳥達の画像・・・(道東各地)

ノビタキ♂の画像・・・(野付半島)

ノビタキ♂の画像・・・(浜中町山中)

 濃霧の中で撮影したため、ピントが甘いように見えてしまいましたが、目も入っていたので、投稿しました。

ノビタキ♀の画像・・・(野付半島・浜中町の草原)

コヨシキリの画像・・・(霧多布岬)

ノゴマ若鳥の画像・・・(霧多布岬)

喉のところが少し薄く赤くなっていたので、ノジコの若鳥と思い撮影した。

ノゴマの画像・・・(浜中町の草原の道路脇)

草の中に隠れてしまい暫く待っていましたが、なかなか姿を見せることはありませんでした。

草原の灌木に止まるカッコウの画像・・・(霧多布岬)

オオジュリンの画像・・・(霧多布岬)

シマセンニュウの画像・・・(霧多布岬)

ツメナガセキレイ若鳥の画像・・・(浜中町の海岸近く)

カワラヒワの画像・・・(浜中町草原)

ミヤマカケスの画像・・・(浜中町山中)

ヒガラの画像・・・(浜中町山中)

キジバトの画像・・・(浜中町山中)

道東の水鳥達・・・

ミヤコドリの画像・・・(風連湖畔)

コスズガモの画像・・・(風連湖畔)

 

 北海道では草原に夏鳥(本州では旅鳥)普通に見られるが、流石に7月の道東では繁殖期が終盤を迎えているため、子育ても終わり夏鳥達も見難くなっていました。※ベストシーズン(探鳥)は5月から6月いっぱいですが、北海道観光のベストシーズンは7月になっている。※8月の旧盆が過ぎると、朝晩ストーブが焚かれる地域が多くなると言われている。

 野付半島の草原や霧多布岬の遊歩道にはノゴマやノビタキ・コヨシキリ・オオジュリン・シマセンニュウ等がよく見られていたようだが、草むらの中から鳴き声は聞こえていてもなかなか灌木等の草木の上には乗ってくれなくなっていた。※地元の人達に聞くと、霧多布岬の先端の岩場の海中にラッコの親子達が棲みついていると多くの観光客が訪れていました。

 道内の何処ででも見られていた夏鳥に出会うのもこの時期には難しくなており、殆んど毎日のように道東の真夏の風物詩でもある濃霧の中、苦労しながら夏鳥達を探鳥することになってしまいました。※海岸線は大抵何処も濃淡の差はあっても霧が掛かり、見通しが悪く野鳥撮影には厳しいものがありました。

 本州では冬鳥のベニマシコ♂の個体の赤色が印象的な婚姻色となっており、道路脇の草むらの草木の上に止まったり、電線等に止まり縄張り誇示のためなのかよく鳴いている。※ベニマシコ達は北海道以外の他の地域では冬鳥であり、北海道で繁殖している。※二番子の抱卵中なのか、草むらの中に時折入って行くため、まだ繁殖中なのかも知れない。

 宿国岱(風連湖に浮かぶカラマツ林の中に生息している)のカラマツ林の中に営巣していたクマゲラとヤマゲラの情報も教えて貰いましたが、春国岱の木道が昨年の台風で二ヶ所壊れてしまい通行止めとなっていたため、残念ながら出会うことが出来ませんでした。※通行止めのテープを潜って入れると、地元の若い人に聞いたが無理はしたくないので、諦めました。

 


北の森の守り神・・・(シマフクロウ第2弾!)

2021-07-28 10:33:20 | 野鳥写真

シマフクロウ♂の大撮り画像・・・(ヨンニッパ×2.0テレコン装着)

 この日初めて出て来た時のシマフクロウ♂画像で、未だ警戒しているようだったが、暫くすると餌獲りをして、自分は食べずに巣の中にいる幼鳥のために、忽ち嘴に咥えたまま運んで行きました。

シマフクロウ♂の飛び出しシーン・・・(大撮り)

シマフクロウ♂の餌獲りシーン・・・(翼を広げた定番の画像)

 世界最大と言われているシマフクロウが翼を広げると約1.8mあるため、翼を広げたシーンが人気があり、よく言われる通り陸上に生息する小動物を捕らえる時には風切音が聞こえないと言われている。

シマフクロウ♂の餌を咥えた餌運びシーン・・・(飛び出しからの連射)

シマフクロウ♂が二重に移り込んでしまった・・・(原因不明)

ラッコの親子+1・・・(霧多布岬の人気者)

 この夏の霧多布岬の人気者のラッコの親子と、もう1頭の4頭を見るために又霧が晴れるのを待つように崖の上から海の中を覗き込むように多くの観光客の視線を集めていた。※子供のラッコをお腹の上に乗せて、餌を上げているのが愛らしい。

キタキツネの画像・・・(おまけ)

 冬毛から夏毛に生え変わる時期なので、写真のキタキツネは比較的綺麗な個体をしていたが、尾の方はまだ冬毛が生え変わっていたなった。

エゾジカの画像・・・(エゾジカのメスとエゾコジカの群)

野付半島にて・・・

エゾジカの群・・・(草原にて)

 

 嘴に咥えたまま餌運びをする場合と、足に掴み持って行く場合があるが、どちらかが幼鳥の給餌のためか、又メスへの餌渡しなのかが不明ですが、よく観察していると一回毎に餌運びの餌の持ち方が違うようだった。

シマフクロウ達の繁殖行動・・・

 シマフクロウ達は近親婚を嫌い、出来るだけ血の繋がりのない個体同士がつがいとなると言われているが、シマフクロウ達は生息している森の移動をしないため、個体数が少なくなっているために正常な状態での繁殖が難しくなっているとも言われている。

 殆どの個体には足環が付けられて、個体識別が出来ることになっているが、一部の個体には足環のないものもいるため、完全な管理状態にあるとは言えないので、今後は近親婚問題がそう遠くない時期に出て来るかも知れない。※シマフクロウ達は一人っ子(1羽)の子育てが通常であり、然も毎年子育てはしないため、個体数の増減はあまりない。

 NPO法人シマフクロウ・エイド 厚岸群浜中町茶内に菅野正巳さん(テレビで放映されたことがある)と言う人が、シマフクロウの保護活動をしているため、依然シマフクロウの観察や写真を撮らせてくれるように働きかけましたが、断られてしまいしました。※全て断らないで、シマフクロウが警戒しないような条件を整え、商業的にビジネスも検討し安定収入を得ると、NPO法人の活動も円滑に回ることになると思われるが、飽くまで綺麗事で運営しているようだ。※個人の力と多少の支援を得ながらの運営はきついものがあり、長続きさせるためにも経営面を安定させることだと考えられる。

 地球上に生息している動物は我々人間と上手く共存していかなければならない訳で、過剰な保護活動は種の恒久的な保存にはならないと思われるため、動物や野鳥にも人間に慣れて貰わなければならないし、我々人間は動物達の生息域に無断で侵入してはならないため、お互いに境界域を越えないようにすることが大事だと考えられる。※残念なことはブラインドにも入らずに警戒心の強い野鳥達を撮影する人が少なくなく、節度ある行動を取ってもらえば、来年も又翌年も同じ場所に野鳥達が来てくれることになる。※自分だけは又一回だけなのでと、自分勝手は絶対にやってはならない。