全敗が消えた星 その248

　劃期的な「部屋別…」実施の昭和四十年
正月場所━当時NHK-TVでKアナウンサーが
「同門戦わず」と云う300年の伝統を破って
…なんて話していたし、相撲史に関する智識
は現在の何分の一もなかったから、あぁそう
なんだ…と思っていた。
　実は、「同藩戦わず」が真実なんですよ。

　“褐色の弾丸”元関脇房錦が、初日から六
日目の星取表を真っ黒に塗り潰した。
　翌七日目、関脇北の冨士〔現解説者〕を寄
倒して連敗脱出━幕内全敗が消えている。

なんで「桜」じゃなく「梅」なの…?

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　過日、N市在住のN氏より頂戴した３枚
続き錦絵「東都大角力遊覽圖」コピーに
ついて。バック街路樹の花は…と、これま
で３人の女性に伺ったところ、「梅」との
意見で一致した。あんた、鳥渡阿呆かいな。
桜と梅との区別がつかないなんて…と云わ
れそうだが……。

　けれども、疑問を生じた。愚考では、幕末
萬延元(1860)年春場所打上げ直後の遊覧図
と独断。開幕したときは安政七年だったが、
千穐楽の時点では「萬延」に改元されていた。
〔『日本相撲史』見出しに安政七…、星取表は
萬延元年…となっている。〕
　当年三月に延引になって━旧暦三月だから、
梅に非ず、桜の季節だ。