ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (講談社文庫)
女同士の捻れた友情、
母親との心の隔たり。
事件を起こし、
その後、行方不明になってしまった、
幼なじみのチエミ。
彼女についての手がかりを得るため、
フリーライターであるみずほが
チエミの学生時代の友人達に会い
チエミについての話を
聞いていきます。
みずほとチエミ。
対照的とも見える二人の人生。
チエミが逃亡しなければならなかった訳、
不思議なタイトルのゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ、
ラストになってこの数字の意味が
明らかになります。
そして救いがあります。
女同士の嫉妬、羨望、対比…
みずほ、チエミそれに他の登場人物も
あまり共感は得られず
読んでいてイライラします。
こんな人たちとは
一定の距離を置きたい感じです。
女性の心の裏面をあらわにしていて
結構リアルで重い内容でした。
みずほとチエミは対照的で、イライラするんですけど、それでもどちらの気持ちも分かる部分があって、心理描写が本当に巧いなぁと思いました。
TBありがとうございます。
猜疑心、嫉妬心など
イヤな部分、不安定な心などが、
いっぱい詰まっていました。
心理描写、本当にリアルで巧いですね。