型破れな父に翻弄される家族を、
少年の視点から描いた長編作品。
物語は二部構成になっています。
第一部は東京が舞台。
都会での生活。
不良中学生の話、潜入活動家、
元過激派の迷惑な感じの父親、
煩わしい日常にさいなまれる小学生の暮らし。
カラッとした明るさは感じられない。
この物語はどういう方向へ進んで行くのか、
少し不安になってきます。
ガラッと変わって第二部の舞台は沖縄、
西表島での親切な島の人達の中での暮らし。
読み進めていくうちに、
だんだんと明るい方向に進んでいくのが、
実感出来て、一安心。
ここでは父親の存在が大きくなってくる。
家族のつながりも、事件を通して強くなっていく。
カナダ人のペニーさんの行動に
じんときました。
なぜか憎めないこの人、好感が持てます。
自由を愛した父。
人を押さえつけることを許さない魂。
そんな父親の起こした風をを胸いっぱい吸い込む。
徐々に父親を理解していく二郎。
精神的にもたくましく成長していく。
からを脱ぎ捨て、旅立って行くイメージでした。
ガンバレと声援を送りたくなります。
爽やかさを感じる読後感。
二郎は、短い間に
たくましくなりましたね~。
応援したくなりました(*^-^*)
本当に精神的に強くなりました。
周りも暖かい人達で
もう安心ですね(*^-^*)
ここにくると、お花がいっぱいで、気持ちが和みます。
さて、この本のおとうさん、こんな人が、父親だったら迷惑に違いないけれど、自分の主張を持っている点で、すばらしい人ですね。
そう、おっしゃって頂ければうれしいです。TBもありがとうございました。
このお父さん、はじめの方はほんと
迷惑な人でしたね。
でもだんだん素敵な人に思えてきましたね。