花ごよみ

映画、本、写真など・

サウスバウンド  (奥田英朗 )

2006-04-23 | 本 あ行(作家)



型破れな父に翻弄される家族を、 
少年の視点から描いた長編作品。
 
物語は二部構成になっています。
第一部は東京が舞台。 
都会での生活。
 
不良中学生の話、潜入活動家、
元過激派の迷惑な感じの父親、 
煩わしい日常にさいなまれる小学生の暮らし。

カラッとした明るさは感じられない。
この物語はどういう方向へ進んで行くのか、 
少し不安になってきます。

ガラッと変わって第二部の舞台は沖縄、 
西表島での親切な島の人達の中での暮らし。
読み進めていくうちに、 
だんだんと明るい方向に進んでいくのが、
実感出来て、一安心。 

ここでは父親の存在が大きくなってくる。 
家族のつながりも、事件を通して強くなっていく。 

カナダ人のペニーさんの行動に
じんときました。  
なぜか憎めないこの人、好感が持てます。 

自由を愛した父。 
人を押さえつけることを許さない魂。 
そんな父親の起こした風をを胸いっぱい吸い込む。
徐々に父親を理解していく二郎。
精神的にもたくましく成長していく。 
 
からを脱ぎ捨て、旅立って行くイメージでした。
 
ガンバレと声援を送りたくなります。
爽やかさを感じる読後感。


 

 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは^^ (tsubaki)
2006-04-25 23:37:29
トラバありがとうございます★



二郎は、短い間に

たくましくなりましたね~。

応援したくなりました(*^-^*)

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こんばんは☆ (kazu)
2006-04-25 23:51:31
こちらこそTB、コメントありがとうございました。

本当に精神的に強くなりました。 

周りも暖かい人達で 

もう安心ですね(*^-^*)
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Unknown ()
2006-04-30 15:45:05
こんにちは!

ここにくると、お花がいっぱいで、気持ちが和みます。

さて、この本のおとうさん、こんな人が、父親だったら迷惑に違いないけれど、自分の主張を持っている点で、すばらしい人ですね。
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花さん、こんばんは (kazu)
2006-04-30 22:44:00
ありがとうございます!

そう、おっしゃって頂ければうれしいです。TBもありがとうございました。

このお父さん、はじめの方はほんと

迷惑な人でしたね。

でもだんだん素敵な人に思えてきましたね。 

 



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