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カラマーゾフの妹 高野 史緒

2013-03-14 | 本 さ、た行(作家)

カラマーゾフの妹

この小説は、今放送されているTVドラマ、
「カラマーゾフの兄弟」
見ていたので読み易かったです。
ちょうどいいタイミングでした。

TVドラマでは
長男ミーチャに相当する満を斎藤工、
次男イワンに相当する勲を市原隼人、
三男アリョーシャは林遣都が、
涼という配役名で演じています。 
ミーチャ‥満、イワン‥勲、
アリョーシャ‥涼、
名前を似せています。
カラマーゾフとはロシア語で、
黒く塗るという意味、
ドラマではこの家族の姓は黒沢。

本では名前を愛称と本名、
例えばアリョーシャをアレクセイとも。
場面によって違う名で書かれていたので、
慣れるまで登場人物について、
書かれているページを
幾度も見直す羽目に。

この小説は文豪ドストエフスキーの
『カラマーゾフの兄弟』の、
続編として書かれています。
ドストエフスキーを「前任者」としているんです。

13年前の事件の真相とは?
そして13年後に新たな事件が起こる。

未解決に終わった事件を解決し
謎を推理、証明し、
この事件に終止符を打ちます。

テレビの最終はまだですが
やっぱり彼だったんだという感じ。
一人で納得しています。
テレビでは違っているかもしれないですが…

ドラマと小説、
同じ結末に至るとは限らないし、
ましてこの小説では
原作から派生し、
作者独自の推察をしたものなので。

原作は未読ですが前任者が書いた、
原作についての解説があるし、
テレビも見ているので
難なく読むことができました。
カラマーゾフの3兄弟、
それぞれの俳優の顔が浮かんできます。

多重人格、ホームズ、ロケット、
コンピューター、ミサイルが出てきたり、
SF風味も加味されていて、
原作者というか、
前任者もびっくりの展開。

アリョーシャの本当の顔、
彼の結末は驚きです。

2012年の江戸川乱歩賞受賞作。


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