花ごよみ

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愚行録  貫井徳郎

2017-02-01 | 本 な、は行(作家)

愚行録 (創元推理文庫)

映画化を機に読みました。

ある凄惨な事件の被害者を中心に
それを取り巻く周囲の人々が、
語っていくことで
人間の愚行が明らかにされていく。

ルポライターのような人物が
被害者に関係した人達にインタビュー。
「あたし」がお兄ちゃんに対し語る部分を、
折々挟みこみながら物語は展開。

幸せな一家に突然襲いかかった惨劇。
被害者一家の知人、友人達が語る話は
結構現実味があって嫌みたっぷり。

犯人捜しというより
被害者と関わった周囲の人達の、
嫉妬、エゴ、格差社会が
もたらす心の暗闇など、
愚行の数々、人間の裏側に潜む悪意を
明らかにしていくのが
きっとこの本のテーマなんでしょう。

様々な愚行が明かされ、
イヤな気分になってきます。
心が重くなってしまい、
後味は悪いです。

インタビューの部分と、
「あたし」が語る部分、
ラストになってどういう風に繋がっていくのか
気がかりでした。

映像化もどんな構成になるのか気になります。








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2 コメント

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Unknown (しんちゃん)
2017-02-02 06:38:06
 駄目だ・・・
つい半年前に読んだのに、創元推理文庫は文字が小さすぎるって印象しかない(爆)
あと、「今日はここまで」という空間(章といえば章かな)が少なかったこととね(笑)
しんちゃんへ (kazu)
2017-02-02 18:20:37
こんばんは

確かに字が小さくて読みにくいですね。
でもそれだけ本が薄くなるので
持ち歩きには軽くなるのでいいかも。
空間は少ないですね。
おにいちゃんの章の手前で一旦
置いとくとか(笑)

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