花ごよみ

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天空の蜂  東野圭吾

2015-03-01 | 本 な、は行(作家)

天空の蜂 (講談社文庫)

超大型特殊ヘリコプター“ビッグB”が、
遠隔操作出来るように改造され、
格納庫から遠隔操作により、
乗っ取られ飛び立つ。

そして稼働中の原子力発電所の
真上に空中停止。

奪われた超大型ヘリコプターには爆薬が搭載。
無人操縦のヘリコプターの中には、
偶然閉じ込められてしまった、
小学生の子供も乗っていた。
そのことを犯人は後から知ることになる。

国民を人質に全ての原発の停止、
廃棄を犯人は要求。

上空1000m以上の
ヘリからヘリへ子供を抱きながら
乗り移るという
サーカスのような
救出法を探る救難員たち。

最後まであきらめず
自分の仕事を投げ出さない人々。

技術に絶対と言うことはありえない。
だから絶対に安全とは断言できないと
主張する反対派の人達。

タイトルにもなっている、
刺されて初めて蜂の恐ろしさを知ると
説く犯人。
登場人物は多彩です。

ヘリコプターが海上に落下するシーンは
緊迫感たっぷり。
読んでいてハラハラしました。

622ページもある小説
でも書かれている内容は約10時間の出来事。
濃い内容、それにスリル感、
スピード感もある
読み応えのある物語でした。

原発の事件を題材にしているこの作品が
20年も前に書かれた小説というのがびっくり!!

堤幸彦監督で映画化もされるそうです。







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