花ごよみ

映画、本、写真など・

虐殺器官

2017-02-12 | 映画
34歳で病気で亡くなった伊藤計劃の、
デビュー作をアニメーション映画化。
も読みました。

ジョン・ポールという男を
追跡する命を受けた
アメリカ軍特殊部隊のクラヴィス・シェパード大尉。



言語学者のジョン・ポール。

クラヴィスはジョン・ポールが
チェコに潜伏しているという情報を得る。

追跡を開始するクラヴィス。

監督は、村瀬修功。

映画では母親との関連は
取り払われていて
すっきりとしていて
分かりやすかったです。

やっぱり映像化して、
視覚に訴える方が
頭の中にすっと入ってきます。

ストーリー自体は深く重苦しいですが
この作品のメッセージは伝わってきます。

言葉の持つパワーの怖さ
現代の世の中に対して不安感、

平和と虐殺は表裏という警告。
平和を守っていくのも
行き過ぎるとこわいです。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

虐殺器官  伊藤計劃

2017-02-12 | 本 あ行(作家)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

かなり前に買っていたSF小説。
映画化を知って読んでみました。

主人公はアメリカ情報軍大尉のクラヴィス。
舞台は情報管理社会が徹底した、
アメリカテロ後の世界。
そして現実味のある近未来。

後進諸国では内戦・虐殺が増加、
その背景にいる男、ジョン・ポール。

クラヴィスはジョン・ポールの
暗殺の命を受ける。


グロテスクな描写、結構多いです。
そんなシーンは
さっと読み飛ばしました。
本はそういう所は便利です。

脳の中の価値判断が、
ねじ曲げられると起こる虐殺。

戦争、内戦、悪と善、
情報管理された世界、
テーマはかなり広いです。

作者の伊藤計劃は
34歳で病気のため、
この世を去ってしまいました。
短すぎる一生、残念です。
解説によるとこの小説の、
第一稿も10日間で
書き上げたということです。
すごい筆力、そして才能、
本当にもったいないです。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする