新参者
図書館で何ヶ月前に予約したのかも
忘れていましたが、
やっと手元にやってきた本です。
阿部寛主演でドラマ化するんですね。
まっ、とにかくドラマ化前に読むことができ
よかったです。
加賀恭一郎を阿部寛が演じます。
どんな感じでしょうか?
できれば出演者の顔を、
明かしていない状態で
読みたかったです。
今回の東野圭吾の作品(新参者)は、
ミステリーの形をとりながらも
人情味あふれる
優しい物語になっています。
ミステリ作品というよりも、
日本橋を舞台とした、
江戸情緒漂う作品と言う感じ。
主人公は日本橋警察署に
着任したばかりの、
警部補、加賀恭一郎。
東野圭吾作品ではおなじみの刑事です。
江戸の文化の残る街を、
加賀恭一郎が駆け抜けます。
そしてするどい洞察力を駆使して、
事件を解決へと導きます。
この作品は、短編の形をとりながらも
一つ一つの話はつながっています。
容疑をもたれた人物を一編ごとに
消去していくという方法をとっています。
それぞれの短編が、
一応解決をみながらも
全体的に見ると連作長編となっていて
そして最後に全貌が明らかになってきます。
また一つごとの作品の背景には、
温かい人情があって、
ほのぼのとした感動があるのです。
私の今まで読んだ
東野圭吾作品に比べると、
少し異質な雰囲気の、
穏やかな感じのする作品でした。