kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

衝撃

2023-04-06 05:50:06 | 日記
1月から3月の世界の株式市場は3月の米地銀SVBの破綻に端を発した金融不安への懸念から
一時急落する場面もありましたが、短期間で市場は冷静を取り戻しました。ダウは銀行株の
戻りの鈍さもあり昨年末比では僅かな上昇に止まりましたが、グロース銘柄の主力市場の
ナスダック指数は15%の上昇、半導体銘柄で構成するSOX指数は3割近い上昇でした。

ナスダック指数とSOX指数は高値圏からの下落率が高かったことや年初の水準が低かった
ことで出遅れ感も味方したのかもしれません。長期金利低下が高PER銘柄の割高感を軽減
したことで見直し買いが入ったようです。

月も変わり相場が前月と同じ流れなのか、それとも再びグロース株売りのバリュー株買い
に戻るのかどうかが注目されます。今週末の雇用統計など経済指標の発表を乗り切れば来
週末から始まる米企業の決算発表に注目が集まります。

半導体関連など米国の写真相場になる傾向が強いところは特に注目されます。増してSOX
指数は年初からの3ヶ月で3割近く上昇して足元の株価水準は高値圏にあります。決算の結
果次第では変動が大きくなる可能性は捨てきれません。もともとこのセクターは変動率が
高い傾向があることも注意すべきです。

中長期では半導体市場は拡大することは間違いありません。安全保障の面からも益々先端
半導体産業の重要性は高まっています。米中の先端半導体における摩擦激化も激しくなる
ことはあっても緩和されることはないでしょう。日本はかつての半導体王国から転落しま
したが、製造装置では米国に続く勢力を維持しています。

世界一の半導体受託製造企業のTSMCの工場誘致にも成功しました。また日本初の半導体
受託企業を目指すラピダスがIBMの技術協力を得て北海道に2ナノの最先端半導体工場を建
設することが決まりました。オープンAIが開発した対話型AIチャットGPTの衝撃は世界の
大きな話題になりました。

余りにも加速する開発競争で倫理面などの整備が追い付かず一時最先端の開発をしばらく
凍結すべきだという意見も出ています。しかしAIが産業界に一大変革を迫る流れは止めら
れないでしょう。半導体産業の重要性は増すばかりです。
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