21日の東京市場は大きく下落(452円安)しました。今回も3万3000円台の期間は短く年初
来の高値更新から3万4000円台への道は案外遠いのでしょうか。148円台の円安が業績にプ
ラスに働くとみられる自動車銘柄も下落しました。
既にこのところの円安による業績上方修正を織り込み済みとは思いませんが、今回の円安は
昨年10月に150円を付けた時よりも緩やかな円安になっていることから投機的な動きと決め
つける訳にもいかず、昨年のような介入は難しそうです。
円安の底流にあるのが米国の金融引き締め局面が長引くということであり来年の早い時期で
の利下げは、ほぼ無くなったことで既定路線になっていることです。日米の金融政策の方向
性は簡単には変わらず円安から円高への反転は当面期待薄のようです。
円安による輸出企業の業績にはプラスでもエネルギーや穀物など輸入に依存している分野で
は今後も価格の上昇や高止まりが国内消費にはマイナスです。物価対策で失敗すれば国内消
費の低迷を招く恐れもあり円安の負の部分への注意が必要になりそうです。
最近の相場のリード役は銀行などの金融セクターや自動車、建設といったセクターや鉄鋼や
非鉄まで物色の輪に加わってきました。銀行はデフレからインフレへの転換で金利の上昇で
メリットを受ける期待から自動車は円安による輸出採算の好転でした。
銀行には金利上昇や円安による外債の含み損問題、自動車セクターでは中国での販売不振と
いったマイナス材料はこれまでは余り材料視されていません。好材料を先に織り込む形で大
きく上昇した後で上値が重くなった時点で今度は悪い材料が売りの口実にされるというケー
スも今後頭に入れておくべきかもしれません。
トヨタ株もこの1ヶ月で2割近く上昇しました。上昇ピッチの速さには注意が必要な動きです。
メガバンクのトップである三菱UFJもやはり同期間で2割上昇しています。両社は時価総額1位
と2位ですからマネーの集中ぶりが推測されます。
配当落ちまで上昇が続くかもしれませんが、大きく上昇した銘柄にはそろそろ反動も考えなけ
ればならないかもしれません。米国金利の高止まりという現在の金融環境に変化が無ければグ
ロースセクターにマネーが移るということは考えづらいですが、バリューセクター中心に一時
的な波乱は頭に入れておくべきです。
来の高値更新から3万4000円台への道は案外遠いのでしょうか。148円台の円安が業績にプ
ラスに働くとみられる自動車銘柄も下落しました。
既にこのところの円安による業績上方修正を織り込み済みとは思いませんが、今回の円安は
昨年10月に150円を付けた時よりも緩やかな円安になっていることから投機的な動きと決め
つける訳にもいかず、昨年のような介入は難しそうです。
円安の底流にあるのが米国の金融引き締め局面が長引くということであり来年の早い時期で
の利下げは、ほぼ無くなったことで既定路線になっていることです。日米の金融政策の方向
性は簡単には変わらず円安から円高への反転は当面期待薄のようです。
円安による輸出企業の業績にはプラスでもエネルギーや穀物など輸入に依存している分野で
は今後も価格の上昇や高止まりが国内消費にはマイナスです。物価対策で失敗すれば国内消
費の低迷を招く恐れもあり円安の負の部分への注意が必要になりそうです。
最近の相場のリード役は銀行などの金融セクターや自動車、建設といったセクターや鉄鋼や
非鉄まで物色の輪に加わってきました。銀行はデフレからインフレへの転換で金利の上昇で
メリットを受ける期待から自動車は円安による輸出採算の好転でした。
銀行には金利上昇や円安による外債の含み損問題、自動車セクターでは中国での販売不振と
いったマイナス材料はこれまでは余り材料視されていません。好材料を先に織り込む形で大
きく上昇した後で上値が重くなった時点で今度は悪い材料が売りの口実にされるというケー
スも今後頭に入れておくべきかもしれません。
トヨタ株もこの1ヶ月で2割近く上昇しました。上昇ピッチの速さには注意が必要な動きです。
メガバンクのトップである三菱UFJもやはり同期間で2割上昇しています。両社は時価総額1位
と2位ですからマネーの集中ぶりが推測されます。
配当落ちまで上昇が続くかもしれませんが、大きく上昇した銘柄にはそろそろ反動も考えなけ
ればならないかもしれません。米国金利の高止まりという現在の金融環境に変化が無ければグ
ロースセクターにマネーが移るということは考えづらいですが、バリューセクター中心に一時
的な波乱は頭に入れておくべきです。