kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

ユニコーン企業の星だったのに

2018-09-18 05:58:43 | 日記
先週2万3000円まで駆け上がった日経平均ですが、やや違和感も
残りました。まだまだ米中貿易戦争の行方は見通せません。また
日米貿易協議は現状では日本に取って厳しい交渉になりそうです。
17日には米中貿易戦争の先行き不安から上海市場は大幅安で年初
来安値を発表しました。

もうすぐトランプ大統領が2000憶ドルの追加関税を発表するとの
報道で米株も引けにかけて下げ足を強めました。関税率は国内の
影響を考慮して10%になるということは悪い材料ではありません。
しかし追加関税が発表されれば日米協議を中止するとの報道もあ
ります。先週日本株が大幅上昇した背景には米中協議再開を材料
視していましたから相場への影響は避けられません。

今週日本株が続伸する考えられる条件はトランプ大統領の日本に
対するこれまでの過激な発言とは裏腹に日本との貿易問題で柔軟
な対応に転じるとか中国との貿易協議が予定通り再開され何らか
の解決策が見えてくる。しかし現状では希望的観測をでません。
交渉ごとは時に思惑で大きく市場を揺すりますから投資家として
はやはり慎重に構えるべきです。

市場関係者が度々触れるように日本株は米国株と比較すればPER
やPBR面では確かに割安です。しかしFANG銘柄に代表されるよう
な大型ハイテク銘柄は見当たりません。時価総額の上位銘柄には
自動車や通信、銀行などオールドエコノミー銘柄が軒並み名を連
ねます。

オールド銘柄は米国企業でも市場平均よりも評価が低い状況です。
それに自国に大きな消費市場を抱える米国と今後人口減が進みあ
らゆる産業で国内市場が縮小に向かう日本とは条件が違います。
日本だけでなく世界で稼げる企業でないとマネーを引き付けられ
ません。

メルカリの上場前の前評判は上々でした。メルカリ人気が盛り上
がりIPO市場だけでなく日本株全般にも好影響が期待されました。
しかし結果は皆さんもご存知のように見掛け倒しでした。余りに
も知名度の高いメルカリにバラ色の未来を期待し過ぎたのかもし
れません。

やはり前人気が高かったFacebookも2012年の5月に上場しました
が3ケ月後には公開価格の38ドルの半分の水準まで下落する場面
がありました。現在の株価はここ数ヶ月人気離散したといっても
安値から10倍、公開価格から5倍程度です。メルカリも目先公開
価格3000円を割るこむ場面があったとしてもFacebookのように
数年我慢すれば大化けする可能性だってあるかもしれません。

メルカリが日本で圧倒的な存在になったように米国などの市場で
も市場を切り開けるかどうかです。まだ勝負は先だという見方も
あります。もしメルカリの米国での事業が軌道に乗り世界のハイ
テク銘柄の中も入りに成功すれば日本株の見直しも進むかもしれ
ません。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする