2万円の大台を目前に日経平均は膠着状態が日増しに強まってい
ます。ロシアゲート疑惑で米国株が大きく下落した影響で1万9500円
を割り込み警戒感が強まりましたが、その後の米国株の反発もあり
落ち着きを取り戻しました。しかし今月初旬の勢いは感じられません。
やはり米国株の戻りに比べて円相場の高止まりが日本株の重石に
なっているようです。ロシアゲート前の113円台から110円台へと円高
が進行し一方的な円高は収まりましたが111円台からなかなか円安
方向に振れる兆候は見られません。
円高に加えて米国市場の減速懸念が根強い自動車銘柄の不振は深
刻です。トヨタやホンダは既にトランプラリーが始まる前の水準まで下
げてしまいました。一方主力のインド市場が好調なスズキは10年来高
値を今月更新しています。業績面の勝ち組と負け組みが端的に株価
に出ています。
自動車と並んで日本の主力産業の電機銘柄のソニーやパナソニック
日立などは年初来高値圏で推移していますから外需銘柄の中でも余
計に大手自動車銘柄の不振が際立っています。大手自動車銘柄の株
価が反転するようでないと日経平均の2万円乗せや2万円での定着は
厳しそうです。
ロシアゲートで揺れるトランプ政権の先行き不安から市場は再びディフ
ェンシブ銘柄物色に戻ってしまったようです。業績好調な建設や食品や
日用品銘柄中心に23日も年初来高値を更新した銘柄は225銘柄を数え
ます。新安値をつけた25銘柄ですから日経平均が膠着感を強める中で
も物色意欲は旺盛なのかもしれません。
もっとも今から順張りで高値銘柄を追いかけられるかというと一抹の不
安があります。確かに現在高値更新を続けている銘柄は業績好調で今
後も折りに触れて物色されそうです。しかし相場のリズムからこのまま
上昇が続くかどうか判断は難しいところです。市場の過熱感を測る指標
の騰落レシオは10日に買われ過ぎの120を越えた127%になりすでに10
営業日を経過しました。23日には149.57まで上昇しています。
騰落レシオは投資判断の目安として以外に頼りになる存在です。4月中
旬騰落レシオが売られ過ぎに80を下回る68をつけた日に日経平均は1万
8224円の安値をつけ結局その日を底に急激に戻り相場に突入しました。
その時点では市場関係者の下値めどは1万8000円とか1万7500円とか
一段安を予想するものでした。その時に騰落レシオを頼りに買い出動し
ていたらその投資は報われた可能性が高かったでしょう。
そう考えると買われ過ぎのレベルを越えた営業日数はすでに10日間。
しかもめったに越えない150に迫る149.57まで23日には上昇しました。
以上のことを考えると日経平均の高値から遅れてピークをつける傾向
の強い騰落レシオを考えるとそろそろ警戒すべき時点に来ていること
は間違いないように思えます。その場合多くの銘柄が下げるでしょうが
上昇の目立った銘柄ほど下げ幅が大きくなることが考えられます。それ
でもこれらの銘柄に乗るのでしたら即座に降りる準備が欠かせません。
ます。ロシアゲート疑惑で米国株が大きく下落した影響で1万9500円
を割り込み警戒感が強まりましたが、その後の米国株の反発もあり
落ち着きを取り戻しました。しかし今月初旬の勢いは感じられません。
やはり米国株の戻りに比べて円相場の高止まりが日本株の重石に
なっているようです。ロシアゲート前の113円台から110円台へと円高
が進行し一方的な円高は収まりましたが111円台からなかなか円安
方向に振れる兆候は見られません。
円高に加えて米国市場の減速懸念が根強い自動車銘柄の不振は深
刻です。トヨタやホンダは既にトランプラリーが始まる前の水準まで下
げてしまいました。一方主力のインド市場が好調なスズキは10年来高
値を今月更新しています。業績面の勝ち組と負け組みが端的に株価
に出ています。
自動車と並んで日本の主力産業の電機銘柄のソニーやパナソニック
日立などは年初来高値圏で推移していますから外需銘柄の中でも余
計に大手自動車銘柄の不振が際立っています。大手自動車銘柄の株
価が反転するようでないと日経平均の2万円乗せや2万円での定着は
厳しそうです。
ロシアゲートで揺れるトランプ政権の先行き不安から市場は再びディフ
ェンシブ銘柄物色に戻ってしまったようです。業績好調な建設や食品や
日用品銘柄中心に23日も年初来高値を更新した銘柄は225銘柄を数え
ます。新安値をつけた25銘柄ですから日経平均が膠着感を強める中で
も物色意欲は旺盛なのかもしれません。
もっとも今から順張りで高値銘柄を追いかけられるかというと一抹の不
安があります。確かに現在高値更新を続けている銘柄は業績好調で今
後も折りに触れて物色されそうです。しかし相場のリズムからこのまま
上昇が続くかどうか判断は難しいところです。市場の過熱感を測る指標
の騰落レシオは10日に買われ過ぎの120を越えた127%になりすでに10
営業日を経過しました。23日には149.57まで上昇しています。
騰落レシオは投資判断の目安として以外に頼りになる存在です。4月中
旬騰落レシオが売られ過ぎに80を下回る68をつけた日に日経平均は1万
8224円の安値をつけ結局その日を底に急激に戻り相場に突入しました。
その時点では市場関係者の下値めどは1万8000円とか1万7500円とか
一段安を予想するものでした。その時に騰落レシオを頼りに買い出動し
ていたらその投資は報われた可能性が高かったでしょう。
そう考えると買われ過ぎのレベルを越えた営業日数はすでに10日間。
しかもめったに越えない150に迫る149.57まで23日には上昇しました。
以上のことを考えると日経平均の高値から遅れてピークをつける傾向
の強い騰落レシオを考えるとそろそろ警戒すべき時点に来ていること
は間違いないように思えます。その場合多くの銘柄が下げるでしょうが
上昇の目立った銘柄ほど下げ幅が大きくなることが考えられます。それ
でもこれらの銘柄に乗るのでしたら即座に降りる準備が欠かせません。