kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

トランプが自爆する日

2017-02-02 07:45:42 | 日記
予想されていたこととは言えトランプ大統領による不規則発言で
日米の金融市場とも迷走を余儀なくされています。中国と日本を
同列の為替操作国と見なすなど日本とはオバマ前大統領時代の
同盟国として緊密な関係だった時とは対応が大きく変わってしま
ったような印象を受けます。

米国でも入国禁止令を大統領令として発して産業界からも流石
に非難する声が上がっています。トランプ大統領が敵味方をは
っきりさせ極端な対応をしています。大国の大統領として国を分
断するよ発言や行動はリーダーとして果たして相応しいのかい
ずれこのままだと不都合な事態になりそうです。

今回の入国禁止令についての大統領令に対しても国民の反応は
支持がやや上回ったようですが賛否が大きく分れています。大統
領選挙時から続く米国の分断は尚も続いているようです。それが
トランプ流といってしまえばそれまでですが、自由で多様な価値観
を受け入れる米国の良さはどこにいってしまったのでしょうか。

米国の貿易不均衡は改善する必要がありそうですが、それは保護
主義を強めて海外製品を締め出して実現するものではなく貿易黒
字国に内需を拡大するような政策を取らせて米国からの輸出を増
やすことで改善を図るのが全うな方法です。関税の引き下げの必
要があれば政府間の交渉で改善を図るべきです。

また非関税障壁があるならじっくり当事国同士で話し合い改善を計
るべきです。勿論国同士の交渉ごとですから国益が絡んで簡単に
は先に進まないでしょう。だからといって強引に自国の要求を突き
つけることは混乱を招くだけです。雇用を増やすために米国への
投資を求めるなら税制など様々なビジネス環境を整えることが先決
です。今のように脅しをかけて呼び戻しても政権が変わればまた出
て行ってしまうかもしれません。

保護主義を強めて鎖国すれば国の発展が遅れ最終的に困るのは
米国です。江戸時代の日本の先例からもそれは明らかです。一定
のルールを設けた後で貿易を活発化させることが経済成長には必
要です。米国第一主義もいいですが、度が過ぎれば弊害も多くなり
ます。

当選後はビジネスマンとして成功を収めた資質からビジネス寄りの
政策に舵を切るという市場の期待は揺らいできました。このままで
はビジネスの本質が分からない不動産屋の成り上がり大統領とい
ったレッテルを貼られてしまいます。一連の政策が格差拡大への
不満から彼を大統領に当選させた支持者たちのためになるのでし
ょうか。

2年後には議会の中間選挙があります。昨年の選挙で上下両院で
多数派を握った共和党が心配するのは共和党出身の大統領が暴
走して混乱が広がり選挙に影響することです。大統領の公約が実
現できるかどうかは共和党の協力が必要です。大統領と共和党の
対立が激しくなれば政策は実現できず政権は立ち往生します。そ
れはトランプ大統領の人気が剥げ落ち国民の支持をさらに失くす
ことです。それは歴史上もっとも不人気だった大統領という汚名を
つけられることになるかもしれません。
コメント
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