ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

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石の字がある石

2023-01-31 11:33:55 | 日記・エッセイ・コラム

石キューブを見ていると、過去に見た「石の字がある石」の事を思い出してしまいました。

上の写真がそれです。

これは「奇石」(中国盆石の世界③ 2000年 農文協)という本の中にあった写真です。

石名:霊石おのずから名を書す とあるように黒い石に白い文字で「石」という漢字が書かれています。(人が書いたものではありません。)

自然は実に奇妙なものを造り上げると思いました。

このブログでは過去に「土佐の菊花石」(2012.01.02)及び「石が書いた字」(2013.08.11)と「石が書いた字2」(2014.12.06)で文字の話題を書いたのですが、それらよりも今回の「石の字がある石」の方がレベルが高く、霊石とは言い過ぎのような気がするものの、普通の石とは違った貴重な石のように思えます。

石という文字は、崖から落ちた岩の小さなものを示すらしいのですが、石のような象形文字の漢字は、形由来の文字なので、稀に「石が書く」事があり得るのだろうとは思います。ただ、実際にそのような石が存在する事自体に驚かされました。

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石キューブ

2023-01-27 10:36:14 | 日記・エッセイ・コラム

今日の話題は、石という漢字をキューブで表現してみました。

実は、関西のSさんの「鉱物趣味の博物館」というホームパージに「館長の鉱物日記」というコーナーがあって、その2023年1月4日「石の日」に大阪石友会のシンボルマークが出ていました。

上の写真が、そのシンボルマークです。私は、それを見て、非常によく出来ている、と思いました。

そして、そのシンボルマークに刺激されて、石と言う漢字をキューブ状の3D立体ロゴマークにしてみたいと思ってしまいました。

(岸田総理の「次元の異なる少子化対策」ではありませんが、2次元から3次元への飛躍が必要です。半導体の開発の世界でも3D化の技術が必要のようです。どうも世の中のトレンドは3Dという次元上昇のようです。)

3D化というアイデアはすぐに浮かびましたが、実現には試行錯誤がありました。

最初は、金・銀3㎜角のマグネットキューブで試作しようと試みたのですが、どういう訳か?角型の金色のものが入手困難でした。それで、簡単に入手可能だった金色のボール状のものと銀色の角型で作ろうとしたのですが、ボール状のものが磁力で思うようにならず、悪戦苦闘して、その結果、諦めました。

その後、1cm角の木製のキューブで、白と黒のものが比較的安価に入手出来ると知りましたので、それを取り寄せて、作ってみました。

上の写真が、アングルを変えて撮ったものです。一辺6cmのキューブ状になっております。

どうでしょうか?まだ試作品ですが、我ながら、上手くいったと思っております。

出来る事なら、白・黒の精密な石で作りたいと思っております。また、透明アクリル素材や金属素材で作ってみたい気もしておりますが・・・

立方体キューブは対称性の高い立体です。デザイン性も良く、パズルにもなるような気がしております。

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分断

2023-01-24 11:16:21 | 日記・エッセイ・コラム

今日はチョット気分を変えて「分断」とします。

ずいぶん前の事ですが、東京に住んでいた頃、帰省の際には、羽田空港から小松空港まで飛行機で移動しておりました。その際に、上空から見た景色で、雲の色がはっきりと黒と白とに分断されていた光景を見た事があります。

正月の帰省の時でしたから、季節は冬、日本海側と太平洋側が線を引いたように分断されていたその光景を今でも印象深く憶えております。

もう一つ、福岡に住んでいた頃ですが、雨の降り方が極端で、数メートルの差で、晴れと大雨とに分断される天気に遭遇した事があります。まさしく馬の背を分ける天気でした。

自然現象では、稀に、極端な分断が起きる事があるようです。

石の世界でも、分断はあります。

上の写真は、アメシストの丸玉ですが、色の濃さが分断されております。

上の写真は、球顆状の瑪瑙をスライスしたものですが、極端な分断が見られます。

上の写真は、ラブラドライトをスライスして磨いたものですが、これもまた、極端な色の分断があり、面白いと思います。

石の世界の分断現象は、その石の個性であり、ある意味、その石の魅力を高めているような気がします。

人間の世界でも様々な分断がありますが、そちらの方の分断は、どうしてもネガティブな事が多く、あまり語る気になれません。

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面白い黄鉄鉱2

2023-01-20 14:25:03 | 日記・エッセイ・コラム

面白い黄鉄鉱はまだまだあります。

上の写真は、両方とも縦に細長く伸びたもので、長さは約5cm程のものです。

これの面白いところは、縦に伸びた群晶というところでしょうか。

 

左のものは五角十二面体の単結晶が縦に連なっております。どうして縦になったのか?面白いと思います。

 

右のものは微細なキューブ状の結晶が無数に結合しており、その集合体は円柱状になっており、その根元には八面体結晶の方鉛鉱が付着しております。面白いと思います。

左のものの最上部には一つの大きな五角十二面体結晶があります。

右のものの最上部は破断しており、良く見ると、芯のような部分から針状結晶が放射状に延びているようです。

これらの形状を見ていると、もしかすると、鍾乳石のような結晶成長をしたのかもしれません。

そのような結晶成長を想像してみるのも面白いものです。出来るならタイムラプス動画で見てみたいものです。

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面白い黄鉄鉱

2023-01-17 11:22:24 | 日記・エッセイ・コラム

黄鉄鉱は、あまりにも普通過ぎて、あまり面白くない鉱物のように思われがちですが、結晶形態的な側面から見ると、奥深く非常に面白い鉱物と言えるかもしれません。

黄鉄鉱の結晶形の関連図としては砂川一郎さんが示した変遷図が有名です。ただ、実際の結晶形態は、その図よりももっと複雑で、それらの中間的な形や双晶や接合などが加わり、それらの集合体の形態は多種多様で複雑怪奇です。

鉱物コレクターは、そのような多種多様の標本の中から、自分の好みで、ある時はシンプルに、ある時は、珍奇なものを選んでコレクションしていると思われます。

今回は、私が面白いと思った黄鉄鉱を2点紹介します。

最初は、これです。

どうでしょうか?これの面白いところは、シンプルなキューブ状の小さな結晶が数多く集合しているところです。その集合の様も何かしらの秩序が保たれており、その自然な様に魅力を感じてしまいます。

当初、この標本の産地は不明でしたが、先日、関東からいらっしゃった方から、これは秩父鉱山産に違いないという指摘を頂き、素性が分かってうれしく思いました。

次は、これです。

これの面白いところは、多くの結晶面を持ち、何となく双晶風になっているところです。結晶形態的に面白いと言わざるを得ない標本だと思います。

この産地は、元ラベルではカナダ産だけとなっておりましたが、チョッと調べてみると、恐らく、Nanisivik鉱山産だろうと思われます。

鉱物種としては同じ黄鉄鉱でも、産地によって、様々なバリエーションがあり、黄鉄鉱だけでも飽きることなく楽しめると思っております。

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