昨日、店内で咲いていた胡蝶蘭の花が全開しました。このブログでは、ちょうど1年前の2022.03.01に『「石の華」の花 全開』というタイトルで一度書いておりました。
上の写真がそれです。この胡蝶蘭が花咲くのはこれで3回目となります。
どうも植物は忠実に季節に従うようです。今年の冬はいつもより寒かったような気がしておりましたが、ようやく春の訪れが来たようです。地球も忠実に太陽の周りを公転している事を思います。
さて、昨年は胡蝶蘭の花と共にブラジル産のフラワーアメシストの写真を出しておりました。それにならって、今年もフラワーアメシストです。
上の写真は縦21cm、横16cmの大型サイズです。やはり、このクラスのものは迫力があり、店内でも見栄えがすると思います。
石の花を愛でる事ができる平和を幸せに思います。
店にある詳細不明のアンモナイトの化石を見ていて、その形状があの複素数空間で描いたあのオイラーの公式のグラフに似ている事に気付きました。
上の写真がそれです。この機会にと!思って、それがどの種のアンモナイトか?調べてみました。
色々、調べてみると、どうもそれは、ユーボストリコセラス ジャポニカムのようです。それは北海道産の異常巻きの一種で、立体的な螺旋巻きになっております。
「螺旋3」のマダガスカル産のアンモナイトは対数螺旋という平面的なタイプの螺旋でしたが、今回の北海道の夕張産と思われるアンモナイトはバネを伸ばしたような立体的な螺旋になっております。
その螺旋は、まるで、オイラーの公式のグラフのようです。
オイラーの公式とはオイラーの多面体定理(v-e+f=2)の事ではなく、複素解析のeiπ + 1 = 0の数式の事で、それを複素数空間で描いた時に現れる螺旋です。
私は高校生の時に文系を選択しましたので、当時、数学Ⅲで出て来た複素解析はやりませんでした。(複素数平面に関しては大学生の頃、自分で見つけました。X軸に実数の数直線、Y軸に虚数のiを置くというアイデアで全ての座標が実数+虚数iで示すことができました。)
その後、複素数立体なるものを見つけようとしましたが、自力ではなかなかできませんでした。そして、諦めてその後、数学から遠ざかりました。私は最近になって知ったことですが、それもそのはずで、複素数はそのままでは3次元に拡張できなかったようです。
実は、虚数のiに加えてj,kという虚数および実数との四元数で座標を表し3次元に拡張できるらしいのですが、それは立体ではなく空間というそうです。
複素数空間に関しては、4次元以上の空間認識を必要とするそうなので、難解なのですが、理解できなくても、オイラーの公式のグラフが立体的な螺旋を描くこと自体に神秘性を感じてしまいます。
そして、アンモナイトの一種が、そのような形をとっている事自体にも不思議な感じがしております。
久しぶりの散歩観察学です。(「散歩観察学6」2022.10.31以来です。)
昨日は店の定休日で、寒いながらも久しぶりの青天だったので、この冬初めての市内散歩をしてきました。ここ一か月の平均歩数は日に5000歩に達していないという事もあって、歩数稼ぎで、金沢の街中である香林坊まで散歩しました。気温は5℃ほどでしたが、風が吹いていなかったので、ひなたは暖かく感じました。
上の写真は、その道中、中央小学校の横の道端で見かけた面白い光景です。ステンレス製のごみ箱?の上に積もった雪が、気温上昇で溶けて、まとまって動いている瞬間の姿です。まるで生物のような雰囲気です。タイムラプス動画で見てみたいという気持ちになってしまいました。
もう一つ、これは香林坊近隣の民家の玄関先のエアコンの外機です。流れるような氷が張り付いた様子が面白いと思いました。このような光景はこの季節ならではで、思わず、持っていたスマホのカメラで撮りました。こちらもタイムラプス動画で見てみたいという気持ちになってしまいました。
液体の水も氷れば個体の鉱物です。石のブログ的には守備範囲内の現象だと思っております。
今日は「螺旋3」です。(このブログでは過去に「螺旋1」2012.03.16、「螺旋2」2012.03.17というタイトルで書いておりました。)
昨日から今冬最後と思われる寒波が来ているせいか、お客さんのいない静かな時間を過ごしております。以前だと未読の石の本を読んで過ごす事が多かったと思います。最近では、もっぱらYouTubeなどの動画を見たりする事多くなってきました。それは、一度ある動画を見ると、その関連動画が次々と出てくるからだろうと思います。
昨日、たまたま、ある数学関連の動画を見てしまった事から、複数の動画で、これまで知らなかった事を数多く知りました。石の世界でもまだまだ知らない事が多いのですが、近年、数学への興味が薄れていたこともあって、初めて知る事が多く、非常に興味深く思いました。
例えば、幾何学の正2.5角形やガウス素数という存在、等々、知的好奇心が刺激されました。そして、非常に美しい素数の分布としてのウラムの螺旋には、驚きと共にその美しさに感動してしまいました。
忘れていた数学の世界の美の感動を思い出してしまいました。鉱物にも数学にも、その背後には知られざる美が潜んでいます。
特に、ウラムの螺旋からは螺旋の持つ神秘性をあらためて再認識しました。
思えば、水晶などの結晶成長には螺旋構造があります。生物の世界でもDNAの二重螺旋構造は重要です。
数学の世界では、黄金螺旋などの非常に美しい螺旋構造があります。そう言えば、あの最も美しい数式と言われているオイラーの公式も立体的なグラフにすると複素数空間では美しい螺旋を描くそうです。
螺旋には様々なタイプがありますが、石好きの美しい螺旋は、やはり、これでしょうか。
上の写真は、よくあるマダガスカル産のアンモナイトのスライスしたペアです。シンプルに美しいと思います。
ローズクォーツは通常は塊状(紅石英)で産出します。ただ、稀に六角柱状の結晶(紅水晶)で産出することがあります。
上の写真はそのような珍しい結晶です。その結晶は小さいものですが、稀産であることから水晶にしては高価な値段になっております。
そのような高価なローズクォーツの結晶が、安価に売られておりました。
上の写真は、近くの金沢フォーラスのカプセルトイのコーナーでゲットしたものです。「光る!クリスタルドームライトPart.3」という全6種の中のひとつです。もちろん本物のローズクォーツではありません。アクリル・ABS・不飽和ポリエステル製のおもちゃです。
近年、このようなガチャが流行っているようですが、ライト付きのドームケースに入っており、300円ではお得なような気がしております。
天然のローズクォーツ結晶はレアもので、大きな結晶にならないという事には、微量のチタンが影響しているらしのですが、そのような事をカプセルトイのメーカーさんは知っているのでしょうか?・・・。
そう言えば、先日、ツーソン・ショーを紹介したTouTubeの動画で、とんでもないサイズのローズクォーツの結晶の群晶を見ました。
世の中には常識外れのものが存在するという事実も忘れてはなりません。