ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

人工の鍾乳石

2019-09-08 15:03:50 | 日記・エッセイ・コラム
昨日は、日本建築学会で金沢に来ている友人夫婦を案内して、浅蔵五十吉美術館、九谷セラミックラボラトリー、中谷宇吉郎 雪の科学館に行って参りました。友人夫婦は共に私の大学生時代からの親しい友人で、私が運転するクルマで、3施設をドライブして来ました。ドライブ中の会話も興味深い話が多く、30数年ぶりの新発見もあったりして、非常に充実したドライブになりました。

最初に行ったのは能美市の浅蔵五十吉美術館(1993年開館)です。その施設を設計したのは友人の大学の先生だった池原義郎です。友人は先生の設計らしい部分を解説してくれましたので、建築物そのものをより楽しめたと思います。その中で、建築にはあまり関係のない私的に気になる部分を発見しました。それが、今日のブログのテーマです。





上の写真はそこで発見した人工の鍾乳石です。鍾乳管と石筍がありました。そこは開館から26年経っているので、そのようなものが出来てしまったのでしょう。それは、石好きにとっては、ある意味、建築物に付加価値を加えたような気がしております。建築物や展示品の美しさ、それらに更なる魅力が付加された美術館になったように思います。

次は小松に移動して、今年の5月に開館した九谷セラミックラボラトリー(セラボクタニ)に行きました。こちらはオリンピックスタジアム(新国立競技場)を設計した有名な隈研吾の設計となる新しい建築物です。こちらも友人の解説付きで見る事ができました。そして、これは偶然だったのですが、一昨日から始まった総合芸術祭「クタニズム」(小松市と能美市、両市で初開催となる展覧会の会場が浅蔵五十吉美術館とセラボクタニの二部構成になっている)を両方見た事になりました。我々の目的は建築探訪だったのですが、偶然に「九谷の現在(いま)」で若手作家達の作品も重ねて見れた事になったようです。

ただ、セラボクタニの方は、新しすぎて今日のブログのテーマである人工鍾乳石はありませんでした。

その後、加賀市に移動して中谷宇吉郎 雪の科学館に行きました。その建物は磯崎新が設計しました。1994年竣工なので、こちらも25年経っています。こちらも友人の解説付きで館内を見回りました。すると、案の定、人工鍾乳石を発見しました。



上の写真がそれです。コンクリートと北陸の気候は四半世紀を経ると、どうしても、そのような人工鍾乳石を生じさせてしまうのだろうと思いました。

中谷宇吉郎 雪の科学館では企画展 山田功写真展「彩氷」が開催中でした。私は、その昔、山田功さんが名古屋で開催していた雪の結晶をテーマとしたユニークな個展を見に行った事があり、虹色の彩氷の美しさに見惚れてしまいました。

雪や氷も鉱物の仲間です。もちろん鍾乳石や陶磁器も石の仲間です。今回は建築探訪と石探訪を重ねて見る事ができた、と思いました。。


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 苔(こけ) | トップ | 1,000,000PV達成 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ケイティ)
2024-04-01 04:17:08
兵庫県尼崎市南武庫之荘の、尼宝線という道路の、阪急電車の線路と尼宝線とが、十字に交差する、道路の下のトンネルのところにも、人工鍾乳石があるますよ。
ここは、ペンキの塗り替えのたびに、折られてしまいますけど、今回分は、いまだに残っています。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事