今年は、各地の桜の開花が遅れているらしく、東京は本日になりそうで、金沢では来週の4月1日に開花予想されています。
桜の季節には、過去に何度か「桜石」を話題にしておりましたので、今日は「面白い桜石」というタイトルにします。
上の写真がそのようなチョッと面白い桜石です。
これは亀岡市湯ノ花の母岩付き桜石(菫青石仮晶)です。何が面白いかと言うと、花弁の部分が二色になっているところです。
普通の桜石は、上の写真のように銀色系のものとピンク色系のものがあり、それらはそれぞれ単色です。
今日の桜石は、銀色系の素地にピンク色系の色が規則正しくチョコっと付いており、中々、愛らしい雰囲気があります。
植物であれば、突然変異で、このような変種がありそうですが、これは鉱物の桜石ですから、どうしてこうなったのか?不思議です。
コレクターという人種は変わった珍品を好みます。
この種の珍品は鉱物コレクター向きの標本と言えます。
ここに一つの牡蛎と思われる貝殻があります。
上の写真がそれです。
この貝殻は、ひとつ前の「ドラゴンパール」のバロック真珠と共にありましたので、私は勝手にそのマザーオブパールの現物だと思い込んでいました。
ところが、この貝の中を良く見てみると、何か?別の貝のようなものが付着しております。
一体、これは何なのでしょうか?
もしかすると、この牡蛎貝は他の貝を捕食したのでしょうか?
私は貝類には詳しくないので、これが何物なのか?はわかりません。
ただ、貝の中の貝という面白い現象のように思えてなりません。
過去に「映像新時代」というタイトルで3回書いておりました。(2023.12.05 2023.12.07 2023.12.08)
つい先日、OpenAIのSoraという動画生成AIの映像を見ました。
正直、ショックを受けました。
これまでにもCGやドローンなど映像の革新的な技術はありましたが、これまでは少しずつ比較的緩やかな進化だったと思います。
ところが、現在の生成AIの技術革新は、想像以上に進化しており、驚愕してしまいます。
その動画は、カメラワークもしっかりしており、現実の動画のようにリアルです。
それも、その動画は簡単な言語を入力するだけで作成されるというから、信じられません。
これは正真正銘の映像新時代に突入したと言えそうです。
このような動画生成AIの登場は、映画制作やCM制作などの業界にも大きく影響して行くでしょう。
今後は、そのようなAI技術に関する様々な問題も生じてくるでしょう。
ただ、技術の進化は止められません。
そのような映像新時代に突入している訳で、それらとどう共生して行くか?考えさせられます。
ところで、そのようなAIはシリコン(水晶と同じ二酸化ケイ素のsiです。)という物質から出来ていると思うと、何か不思議な思いがします。
ちょっと前の事になりますが、あるお客さんから「ドラゴンパールありますか?」と聞かれました。
私は何の事やらわからず???
そのお客さん曰く「私の誕生日石なんです。」
Web検索してみると、確かに「3月20日の誕生日石はドラゴンパール」というサイトが出てきました。
どうもドラゴンパールとは淡水真珠のバロックパール(変形真珠)の事のようでした。
バロックパールの中には奇妙な形をしたものがありますが、それらの中で、ドラゴン(龍)をイメージするものをそう呼ぶそうです。
残念ながら、当店にはそのようなものはありませんでした。
ところで、誕生石ならぬ誕生日石なるものがあるそうですが、誰がどのように選んで決めたのでしょうか?・・・わかりません・・・
そう言えば、今年の干支は龍でしたが、元日の能登半島地震の影響のせいか?あまり話題にもならなかったような気がしております。
先日、何かのTV番組を見ていると、中国では真珠ブームが起きている、という話題を紹介しておりました。
辰年で真珠ブームと来ると、ドラゴンパールなるものの人気が高い訳がわかったような気がしました。
そうそう、現在、店に一個だけ淡水真珠がある事を思い出しました。
上の写真がそれですが、もしかすると、これもドラゴンパール???
今日も「面白い水晶」です。
私の鉱物趣味は、水晶が好物で、更に、丸いものが好物です。
そのような好物を兼ね備えた鉱物が存在しました。
上の写真がそれです。
水晶が丸くコブのように群晶しております。
究極の丸いものと言えば、やはり、球体です。球体は「体積一定で最小表面積の立体」かつ「表面積一定で最大体積の立体」です。自然界には球体の形状のものが多いのですが、自然界と同様に私も球体を好みます。
「最小のもので最大を成す」というダイマクションという理念を提唱したのはバックミンスター・フラーでしたが、自然界は元々そうなるようになっていました。
ところで、今日のこの水晶、もう一つ面白いところがあります。
上の写真がそれを物語っています。
これは、水石の世界で言う、舟形石です。
球体かつ舟形、二つを兼ね備えた水晶は、やはり、「石の華」的な好物です。