現在の外の気温は1℃です。昨日より少し高くなっています。
1℃、微妙な気温です。降り積もった雪の内、ごく少量の雪は解けているはずです。この辺の雪か水か微妙な境目も現象的には面白いところです。
地球温暖化で北極の氷が溶けると海面上昇する、という話があります。本当でしょうか?氷は4℃の水よりも体積が大きいはずです。ならば溶け出して4℃までは体積は減るはずです。4℃を越えて海水の温度が上昇してゆくとその膨張に従って海面上昇するとは思いますが、単に氷が溶けるだけでは変化は小さいのではないでしょうか?氷の海面下にある部分の体積や膨張率等を計算するとどうなるのでしょうか?
さて、今日の話題も氷です。氷の面白い現象について書きます。面白い現象と言うとすぐに思い付くのは過冷却現象や諏訪湖の御神渡り等を思い付きますが、今日は猪苗代湖の氷の写真集の事を書きます。
私は2009年の冬に本屋で「猪苗代湖 幻想的な氷の世界」という本を見付けました。この本は小荒井 実さんという元小学校の校長先生が出版した猪苗代湖の様々な氷の造形の写真集です。
その本には氷が造った驚くべき造形美の写真が数多く載っています。特に「しぶき氷」という「しぶき着氷・飛沫着氷」の写真の数々には、思わず「ナニコレ!」と思ってしまうと思います。
それは猪苗代湖に吹き付ける冬の強い西風と湖面の水しぶきが冬の気温の中で造り出したものです。その自然が造り出した神秘的な造形美には畏敬の念を抱かざるを得ません。
その本には「しぶき氷」以外にも「氷丘脈」や「蓮の葉氷」や「アイス・ランバート」等も載っていますし、私はとりわけ「団子氷」が気になりました。
「団子氷」とはその名のままの真ん丸な氷です。それも大集団で湖面に浮かんでおります。実はWebでミシガン湖の氷のボールの写真を見た事があって、不思議な現象だと思っていたのですが、日本でも同じような現象が起きていたのだと思ったものでした。
また、氷紋の写真では七花の放射状氷紋が出ております。雪の結晶では七花のものは見たことがありません。自然では何でも起こりうる、という言葉を思い出します。
この本「猪苗代湖」は当分、お店に置いておきます。本は商品ではないので見るだけですが、興味のある方は申し出て下さい。
現在の外の気温はまだ氷点下です。今年の冬は寒いです。こんなに寒いと本当に地球温暖化は起きているのだろうか?とも思います。地質学者の中には温暖化よりむしろ寒冷化の時期に入っているという人もいます。真相は分かりません。それは単なる太陽の気まぐれだけの現象かも知れません。ただ、地球には大気があり、大気の循環があるお蔭で、比較的安定した気候環境があります。
今日の話題も氷についてです。
思考を地球から宇宙空間に移します。
宇宙空間の気温?と言っていいのか、温度は恐らく氷点下の環境だと思います。そして気圧?と言っていいのか、限りなく真空に近い状態だと思います。
中学生の頃、私は星新一さんのショートショートをよく読んでいました。その星新一さんのエッセーの中で、宇宙船からコップの水を宇宙空間に放り出すとどうなるか?という話題があったのを思い出しました。
宇宙空間が氷点下の環境であれば、水は一瞬で氷るはずです。一方、真空の環境であれば水は蒸発して気化するはずです。宇宙空間はその両方です。
果たしてどうなるのか?実験してみなければ分かりません。
私の思考実験ではまず氷になって、氷になったままその表面から徐々に気化していくような気がします。
なぜならば、宇宙には彗星という氷の存在があるからです。
ただ、氷の塊りになるように宇宙船から宇宙空間に放り出す必要性があります。
コップの水を勢いよく放り出すと拡散する力が大きくなり、無重力中の水の表面張力で無数の小さい球状の粒になり、そして気化して消滅していくような気がします。
実際にはどうなるのか?知っている人がいましたら教えてください。
隕石のコンドライトという種類は小さい粒状のコンドリュールという集合体の岩石です。そのコンドリュールはどうして出来て、どうしてその集合体のような岩石になったのか?このこともよく分かっていないようです。
お店に出してある菊花石で、その母岩の岩石がコンドライトそっくりの粒状の集合体になっている岩石があります。これもどうしてそのような岩石になったのか?よく分かりません。
身近なところにも未知が満ちております。
?お客さんから頂いたユリオプスデージー
昨日はうれしい来客がありました。上の写真はそのお客さんからプレゼントされたお花です。そのお客さんのお名前は聞き忘れたのですが、以前にお買いものをされた事があることとブログを読んで下さっている事をおっしゃいました。うれしい限りです。
そのお客さんは石にも意味があるように、花にも花言葉があります、ともおっしゃって早めに帰られました。
そのユリオプスデージーの花言葉を調べました。
「円満な関係」「明るい愛」「夫婦円満」とあります。
何だか温かい気持ちになりました。ありがとうございます。
花言葉を調べたWebサイトにはユリオプスデージーは寒さに強い花らしく、真冬でも花をさかせてくれる、とありました。早速、フランク・ロイド・ライトの花瓶に入れお店に飾って置くことにしました。
昨日は同じマンションに住む石好きの小学生の姉妹とそのお母さん御祖母さんも来ました。姉妹とも小学生らしい買い物をして行きました。こちらもうれしい限りです。小さい子向けの商品も充実させなければならないと思いました。
午後には常連になっているNさんが来ました。Nさんの石を見る目にはいつも教えられる事が多いです。昨日もマリ共和国産のマリ・ガーネットの原石と中国 fujian産の満バン柘榴石を買われました。マリ・ガーネットの原石は見た目があまり美しくないので安い値段を付けていたのですが、その中の少しくすんだオレンジ色の原石の中に宝石質のものがある事を見つけました。中国fujian産のスペサルティン・ガーネットも煙り水晶を取り囲んだ群晶タイプのものでそれだけでも珍しいものなのですが、さらにそのガーネットはレインボーになっていると指摘しました。よく見るとそれはレインボーがにじみ出ていました。私は全く気が付いていなかったのですが、それは確かにレインボーガーネットでした。
Nさんは先週買って行ったラブラドライトの原石の小さな欠片を見せてくれました。先週、店にあった時は小さな濃い青が印象的な石でしたが、何と!その青が石全体に広がっていました。何か魔法に掛けられたような気がしました。
Nさんにかかると石達も美しく変身してしまいます。そういう意味でNさんもうれしいお客さんです。
夕方にはYさんが来店されました。Yさんは「ポルテ金沢 Happy Christmas Fair」のポルテ商品券の当選者で、その券を使っての買い物です。Yさんは水晶の棚に置いてあった水入りのアメジストを目当てで来たらしく、最初はその棚になくなっていたので残念がりましたが、バーゲンの棚に移してある事を告げると、二重の喜びに変わりました。何だか私もうれしくなりました。Yさんは旅行記の本を出版予定という事で、その本も楽しみです。
そうそう、一昨日の閉店間際にもうれしい来客がありました。閉店の音楽が流れている中で素早くテーブルの上のケースに入れてあったサムネールボックスを選んだお客さんです。アメリカ ユタ州産の水晶の群晶ですが、形がミルククラウン状の花のような結晶です。先日のご来店の時には別のものをお買い上げ頂いたのですが、気になっていたらしく、再度のご来店でした。
他にもそのようなお客さんもいるはずだと勝手に思い、うれしくなりました。
今日のこのブログが100回目のブログとなります。
今の外の気温は0℃です。水が液体から固体の氷へ相転移する気温です。今日の話題は氷です。
小学生の頃、水の密度が4℃で最大になることが不思議でした。なぜ4℃なのか?は分かりませんが、水のそのような性質の為、氷は水に浮くのです。そういう性質がある為、魚は氷点下の水の中でも生きていけるのです。
氷は個体です。水も鉱物の一種とすれば、氷は岩石に当たると思います。宇宙的視野で考えれば、水が液体状態にあることが少数派で、宇宙にある大半は岩石的な氷の状態だと思います。
氷も水も不思議な存在です。
数年前に名古屋大学の公開講座に行った事があります。その時のテーマは水が氷る時のコンピュータ・シミュレーションでした。それは大型コンピュータを駆使したシミュレーションで、0℃近辺で何度か氷の核が出来たり消えたりしているのですが、その揺らぎの中で突然、自己組織化が起こり、一気に氷ってしまう映像でした。
その時の映像も感動的でしたが、もう一つ「水のネットワーク」という言葉も耳に残っています。水の分子はネットワークで結び付いています。人間の世界ならば「絆」というはやり言葉に当たるのでしょう。
固体の氷や雪の結晶は鉱物的な性格を持っていますが、液体としての水はそれ自身で完結することが無くなるために、もはや鉱物的な性質からかけ離れてしまいます。そのような液体としての水のネットワーク性が水の特殊性を物語っているのでしょう。
話は変わりますが、「ムペンバ効果」という言葉をご存じでしょうか?ムペンバ効果とは「特定の状況下では高温の水がより低温の水より短時間で凍ることがあるという物理学上の主張」の事です。1963年の当時、タンザニアの中学生であったエラスト・B・ムペンバが発見したとされている現象です。そのことは古くはアリストテレスの文献にも出てくるらしいのですが、事の真偽は良く分かっておりません。常識的に考えるとお湯が水よりも早く氷る事などあり得ない事です。
そのようなことが本当に起こり得るのか?もしかすると、水の気化にも絡んでくるような気もしますが、真相はよく分かっていません。
最近は「ニュートリノは光よりも早い」とか「ハイゼンベルグの不確定性原理の補正・修正」とかが出てくるようになっており、科学的な原理原則にも補正・修正が必要な時代になってきたような気がします。
今日も雪の結晶についてです。
そうそう、忘れていましたが、「石の華」のロゴタイプを作った時に、私がデザイナーに要望したのは「華」の字が雪の結晶のように見えるように、という話をしました。昨年の真夏の時の事です。暑い中、私と同姓のMさんは要望通りのロゴを作ってくれました。
ついでにこの機会に書くと、MMが3D立体になっているロゴマークも同じMさんのデザインです。キューブ状のMMは側面には4方向にMが並んでいます。MMは私の名前の頭文字で、それ以外のMMはMineral Marketの意味をこめてあります。いつかこの3Dロゴマークを360度回転するサイトを作りたいと思っております。
ところでポルテ金沢のマークもいつも見ているのですが、私にはMの文字に見えてしまいます。ポルテは「門、玄関」という意味のフランス語に由来するので、それは門のイメージだと分かるのですが、何となくMの文字にも見えてしまいます。
違うのに同じように見えてしまう。
白鉛鉱の結晶の中にはまるで雪の結晶のように見えるものがあります。ナミビアのツメブ鉱山産やオーストラリアのブロークン・ヒル鉱山産やモロッコ産の白鉛鉱の結晶には雪の結晶そっくりのものがあります。白鉛鉱は斜方晶系の鉱物ですし、雪の結晶は水分子の水素結合による六方晶系の結晶構造です。
これは斜方晶系の鉱物によく見られる反復連晶で、柱状結晶が貫入三連晶によって擬六方結晶となっているものです。
違うのに同じように見えてしまう現象は探せば他にもたくさん見つかると思います。
あと、雪の結晶で思い出すのは、名前は忘れましたが、名古屋の高校の先生で雪の結晶のコレクターの方がいらっしゃいました。確か2010年の冬に名古屋市の吹上近くのある画廊で雪の結晶展を開かれていて、私も見に行きました。雪の結晶にまつわる様々なコレクションが展示してあり非常に面白かったです。私が行った日はその先生と加賀市の「中谷宇吉郎 雪の科学館」の館長との講演があり、充実した時間を過ごせました。
雪の結晶には各地に愛好家がいらっしゃるようです。
寒い日が続いておりますが、雪の結晶の事を考えて、寒さを忘れましょう!