ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

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【定休日は毎週水曜日です。】【4月も毎週日曜日は休業します。】

かがやきの輝き

2018-03-29 16:23:13 | 日記・エッセイ・コラム
昨日は2週間ぶりの定休日で天気も良かった事もあって、約1年ぶりに早朝散歩をしました。今回の散歩の目的地は早朝無料開園をやっている兼六園で、日の出前の時間に出発しました。薄暗い街中を歩いて兼六園に向かい、入園すると、ちょうど日の出になりました。



上の写真は卯辰山から顔を出した朝日です。

既に何人かの人達が写真を撮っておりました。その人達の会話を聞いていると、非常に興味深い話をしておりました。それが今日のブログのタイトルです。



次の写真は兼六園から見える北陸新幹線です。遠方に北陸新幹線のかがやきが見えます。昨日は朝日の方向が悪かったせいか、朝日が、かがやきの窓に反射する光景は撮れなかったのですが、稀に「かがやきの輝き」が見れるそうです。

その話を聞いてその現象に興味を抱きました。「かがやきの輝き」、何と甘美な響きでしょうか!そのような「かがやきの自乗」とも言える光景を見たいものです。

私は鉄ちゃん(いわゆる鉄道マニア)ではありませんが、そのような光の現象には非常に興味があります。

実は「石の華」でも、この時期(春分と秋分前後)の晴れた日には夕日がリファーレのビルのガラス窓に反射して店内を照らすのです。その昔、小学校の教科書に載っていた物語りを思い出します。( 鈴木三重吉 「岡の家」 青空文庫に全文あり きれいな小さな石を女の子にプレゼントする表記あり)

reflection、リフレクション、には何か魅かれるものを感じてしまいます。



昨日はソメイヨシノの開花前だったのですが(金沢では本日開花しました。)、早咲きの桜は既に開花しておりました。



昨日もいつものように翠滝(みどりたき)を見て、それから金沢城公園を通り抜けて帰途に就きました。





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時間4

2018-03-23 11:13:46 | 日記・エッセイ・コラム
3月のこの今の時期は卒業や異動の時期です。早いものです。ついこの前、新年のお正月を迎えたと思っていましたし、2月の大雪もあっという間に既に過去の事となりました。還暦を過ぎてしまっているせいか、ジャネーの法則(時間の心理的長さは年齢に反比例する)通りに、時間の流れが速くなっているような気がします。

数日前、常連客だった大学生が卒業式を終えて実家に帰るという事で最後のご来店がありました。彼は4月から出身地の会社に就職されるそうで、そのお祝いの意味を込めてささやかな値引きサービスをしました。彼はマニアックな鉱物コレクターで、レアな鉱物を好む傾向があり、当店にとっては貴重なお客様だったと思います。そのような常連客がいなくなるのは寂しい事なのですが、彼の「金沢は近いのでまた来ます。」という言葉を嬉しく思いました。

その彼が入学式の当日に初めて来店した事を昨日の事のように鮮明に覚えております。あれからもう4年!時の流れは早いものです。

他には、予備校生の時に初来店だったお客さんは東京の大学に行きましたが、その彼も、卒業で、4月からは東京で社会人になるそうです。その彼も帰省中で来店して近況報告してくれました。

私の大学生の頃の4年間は、それなりに長かったような記憶がありますが、私にとっての彼らの大学4年間は、あっという間だったのです。

思えば、「石の華」も開店から7年目になっております。オープン前の準備期間やオープン当日の事は今でも鮮明に覚えております。それから北陸新幹線の金沢開業の日の事も鮮明に覚えております。そのような時の節目の記憶はしっかり脳に刻み込まれるようです。

時間とは物理現象のひとつなのだろうと思いますが、それとは別の心理的時間の事も考えてみました。



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時間3

2018-03-16 12:08:01 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「時間3」とします。(このブログでは過去に「時間」2015.06.29、「時間2」2015.06.30を書いておりました。)

一昨日のニュースでスティーブン・ホーキング博士の訃報を知りました。偉大な理論物理学者の死は人類にとっては大きな損失だと思います。その50年以上の車椅子生活は想像以上に長い時間だっただろうと思われますが、その間の研究業績を思うと、長い時間で良かったのかもしれません。(ご本人にとっては短い時間だったのかもしれませんが・・・)

ホーキング博士の理論物理学、宇宙論には時間が大きく関係しておりました。虚数時間を用いた宇宙誕生やタイムマシンを否定した時間順序保護仮説はその典型です。どうも時間の正体とは物理学的現象のひとつだったようです。

さて、このブログは物理のブログではありません。

先日、Web上のあるホームページで以前「石の華」で売っていた菊花石の写真を見ました。そして、それはその売値の3倍の値段で売られておりました。それを見て、色々、思いました。

転売されている事実は許容しなければならない現実だと思います。現にオークションサイトなど、その手のサイトは多々ありますし、リアルショップでもリサイクルショップなどもあります。その価格にしても客観的な絶対価格はないのですから、それが高くても安くても、それなりにアリだと思います。

そもそも、その菊花石はその前は「石の華」の商品でしたし、その前は私の個人所有物でした。さらに私の前の所有者もいたはずで、その前の事は知りません。それは産地から掘り出された後、数人の所有者を転々としたのかもしれません。

菊花石の成因の定説は無いようですが、その生成には日本列島の誕生や地球史的な長い時間が関わっていたはずです。

それを思うと人間の時間は短いのです。石の時間に比べれば人の時間は桁違いに短いのです。石を永遠に所有する事はできません。もしかすると石を所有しているという事は儚い幻想のようなものなのかもしれません。

そういう意味ではコレクションという時間は非常に短いのです。

だからこそ、そのような刹那の時間を大切にしたいと思います。



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おっぱい岩周辺の地質環境

2018-03-09 14:59:00 | 日記・エッセイ・コラム
昨日、この前のブログで出した天草のおっぱい岩周辺の化石を見たいというお客さんがいらっしゃいました。それらの化石らしき石の現物は店に置いてありましたので、それらを出して見てもらいました。そのお客さんのお母さんが化石に詳しいらしく、それらの写真を撮ってもらって、その場ですぐにスマホで送ってもらいました。返答はすぐに来ましたが、写真だけではすぐにわからず、図鑑などで調べて下さる事になりました。今後の展開が楽しみです。

そのような予期せぬ展開になりましたので、それらの化石の周辺情報として、おっぱい岩周辺の現場写真を再度出す事にします。何かの手掛かりになれば幸いです。

まずは再度おっぱい岩です。海岸にある事がわかると思います。



次はその周辺の写真です。堆積層がはっきりしている所です。



これはそこでのサンプルです。小さな堆積層の縮図です。



このようなノジュールもありました。



次の2枚は翌日の帰る時に再度通りがかって撮ったものです。しっかり海水に浸かっていました。海の中にある時間帯の方が多いのだろうと思いました。





現場は道路のすぐ横にあり、看板もあったと思います。
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化石らしき石

2018-03-05 10:39:40 | 日記・エッセイ・コラム
この前のブログ「奇岩2」で書いた天草のおっぱい岩周辺の化石らしき石についての問い合わせがありましたので、自宅に置いてあったそのサンプルを店に持ってきて写真を撮りました。

この前のブログでは「それらを無視して帰りました。」と書いたものの、実は、その化石らしき石のサンプル数個はしっかり採取しておりました。それらの正体が何物なのか?わからず、化石にはそれほど興味が無かったので、それらはそのまま仕舞い込んでおりました。今回、ブログを書いて話題にするまで、それらの事はすっかり忘れておりました。

まずは、これです。





一見すると化石らしき石のように見えますが、果たしてこれは何なのでしょうか?その模様からシダ植物のようにも見えますが、違うようにも思えます。私には化石の知識が乏しく、何か?わかりません。もし、わかる方がいらっしゃいましたら教えて下さい。

次はこれです。





果たして、これは化石でしょうか?もしかすると何かの生物の生痕化石?ひょっとすると化石ではなく、小さな甌穴のような地質現象で出来たもの?それにしても存在感のある美しい丸穴です。

最後はこれです。





これも化石なのかはわかりません。このような亀甲のような形態を見ていると何となく生物起源のような気がしてきます。

これらの化石らしき石はその周辺にそのまま落ちていました。ハンマー等で割ったものでは無く、単に拾っただけです。

天草地域は化石の宝庫らしいので、化石好きの聖地のような所らしいのですが、それほど化石には興味の無い私はあっさりその場を立ち去りました。

確かに、化石には地球史、生物史的なロマンがあるとは思いますが、その色彩がモノトーンである事から興味が薄くなっております。やはり、結晶形態や色彩の多様性のある鉱物の方が魅力的に思えてしまいます。

コメント (1)
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