神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

いまどきの姥捨て山

2017年12月13日 09時53分15秒 | 老人介護

今朝「迷ってる」という女性から相談された

彼女は1歳年上で、旦那さんは地元大手の管理職だったが退職間もなく60歳そこそこで

急死して、彼女は寡婦となった

少し認知が入ってきた90歳の実母と暮らしている、足腰が衰えて移動は車いすだ

食欲旺盛で健康面はまったく大丈夫と言うことだ

今はショートスティを利用しているが、進められるままに応募した特養入所に当選

あまりにも急で何の準備もしてなかったので動揺しているとのこと

明日にでも入所OKだが、とりあえず一週間のばしてもらい、母親の説得もしなければという

彼女の決断を鈍らせているのは「姥捨て山」だという自己嫌悪

今は、さほどの問題も無く、平和な親子生活をしているつもりだという、そんな時、母を家から

追い出すことに自責の念を持つのではないかと迷っている

 

だが私に言わせれば贅沢な悩みだ、特養を望む市民は数百人も待機している、わが家もそうだった

その中で運良く当選をして悩んでいる、ならばなぜ応募したんだろう

それは、数年後を見据えて応募したのだと思う、それが突然「今」になってびっくりしたのだ

私の考えでは、今はいいだろう、だが一年ごとに親の認知は進んで行き、予測もつかない事態が起こる

可能性は高い、また体だっていつ骨折したり、肺炎になったりするかわからない

自分だってやがて70歳を超えて高齢者の仲間入りだ、好きな海外旅行だって出来なくなる

それを思えば、親と別れるのは辛いなどと泣いているほど悠長な問題ではない

今は仏の気持ちでいても、仏の影に鬼が住んでいる、思いどおりにならない事態になったとき鬼が出てくる

何年も妻を介護していた夫が高齢になって妻を絞め殺したり、心中したなんて話しはザラにある

高齢の親を介護していた孝行息子が認知の親を同じように殺した例も数多ある

姥捨て山と言ったって、信州の山奥に親を放り捨ててくるのではない、介護の人たちに囲まれ、同年代の

人たちと話したり、お茶を飲んだりして過ごす

家でたまにヒステリーを起こす孝行娘と二人暮らしの生活と比較したって遜色ないはず

しかも車で15分足らずの場所にある、ダメだったら退所すれば良いだけのこと、強制収容所に入れるわけ

ではない。

「ちょっと贅沢な悩みですよ」と言ってやった、「ダメなら連れて帰れば良いだけでしょ」とも

当選したのは神様の意志だと思って素直に受け入れてみたら・・・・・・。

私の考え方はおかしいでしょうかね?  相談されるととことん親身になってしまう、お人好しです。