かぶれの世界(新)

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落し物のお返し

2024-01-28 21:01:46 | 日記・エッセイ・コラム
昨日の多摩丘陵歩きは少し足を延ばし距離を稼ぐ積りだった。多摩川沿いに上り野猿街道を経由して多摩丘陵の川崎街道を歩き、府中街道から自宅に戻った。距離にすると従来より3キロ増程度歩いたと思う。だが、府中郷土の森公園を経て遊歩道でスマホの落し物を見つけて予定が狂った。

迷った末にスマホを拾い上げて持ち主に連絡を取ろうとしたが、パスワード無しの緊急連絡の取り方をトライしたが分からず交番に持って行くことにした。昨日は歩数と距離・時間を測りながらの挑戦的要素を含む山歩きだったので、落し物を拾って届けるのに手間取り時間ロスするのを躊躇った。

だが、私は若い頃からうっかりして落し物をする癖があった。まだ十代の時大阪に旅行し免許証を無くし四国の自宅まで郵送して貰ったことがある。多分これが始まりだったが終わりではなかった。それから約30年後に東京の自宅の近くの体育館で免許証を無くし交番に届けて貰った。その時はお礼は無用と言って拾い主の名前を警察は教えてくれなかった。

財布を無くしたこともある。家族とハワイに行った時はホテルの玄関に続く旅行会社の出店でパック旅行を予約後にクレジットカードを忘れ、翌日出店に行くと保管していてくれた。別の時に米国に仕事で行きホテルにチェックインし、部屋に入って直ぐカードを忘れたことを思い出し慌ててカウンターに行くと預かっててくれた。本人確認もせず返してくれた。何かに熱中し他を忘れる。

事程左様に後期高齢者になる迄に落し物をして知らない人が拾ってくれ助けて貰ったことは何度もあるが、逆に落し物を拾って感謝されたことはなかった。なので、今回は人生初めて落し物を拾って持ち主に返す絶好の機会と思うと、一瞬躊躇ったが恩返し優先で交番に届けようと思った。

近年まで自宅の近くの旧甲州街道沿いに交番があったが、最近見かけなくなった。記憶が曖昧だったので旧甲州街道まで一旦出て、交番の跡に一般住宅に建て替わっているのを確認した。自前のスマホを確認して、約1キロ先の大國魂神社前の交番を確認した。

神社の鳥居に近づくとその前を護送車が2台とパトカーを見かけ悪い予感がした。交番は誰もおらずパトロール中の表示があった。備え付けの電話をかけると行事に対応していて暫く戻らないから本署まで行ってくれとの事。もうこれ以上歩くのは嫌だったがやむを得ないと思い、ケヤキ並木を歩き始めると大勢の巡査がホコ天の片づけみたいな作業をしていた。

近くの巡査に聞くと都知事が来て演説をぶった後片付け、私が首を捻ると小池百合子知事と繰り返されやっと事情がわかった。彼にスマホを拾って届けたが交番に人がおらず、本署に来いと言われたが急ぎの用があって困っている。というと彼は気持ち良く引き受けてくれやっと帰宅に向かった。

帰り際に別の巡査に「これって選挙対策?」と聞くと彼は無言だったが、僅かに頷いたように感じた。帰宅して家内に話すと彼女も即答で「市長選挙対策に間違いない」と言った。市役所のHPから関連する行事を調べるとやはり都知事が現市長の応援演説をしに来たらしい。

私は税金を使って特定候補の応援を都知事や警察がしても良いのかと一瞬疑問が湧いた。だが、今日の昼は家族揃ってお気に入りのイタリアンで食事をする予定だったので。その途中に私は投票所に立ち寄り、知事が応援した現市長に投票した。午後6時の投票率は22%だった。■
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