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高齢者の交通事故対策を急げ

2015-11-04 22:36:14 | ニュース
高齢者が引き起こす交通事故が目立って増えている様に感じる。認知症の治療を受けている高齢者が宮崎市で起こした事故は悲惨だった。結果的に高齢者が若い人を殺すというあってはならない事故だった。更にその直後に高齢者の運転する車がコンビニに突っ込む事故が報じられた。車が必須になっている田舎の方が状況は悪いと容易に推測される。

私の実家のある四国の交通事故の6-7割が高齢者が関わっているという報道を昨年聞いた。買い物など日常生活でマイカーに頼る高齢者比率は、都市部が37%地方が58%だという(NHK)。警視庁の統計データによれば、全国の交通事故の総件数が年々激減している一方で、高齢運転者関与事故の比率が平成26年度で20.6%になり10年前の1.9倍になっている。私は許容できないレベルに達したと考える。

この状況を受けてNHKや民放がこぞって急増する高齢者の交通事故問題を報じた。提案された対策を聞いて私は物足りなく思った。手元にデータはないが、多分自動車は世界で最も沢山人を殺した兵器のはずだ。日本でも減ったとはいえ昨年4,113人が交通事故で無くなった。
誰も死んでいないのに激しい反対運動が起こる原発再稼働と比べ、何千人死んでも自動車の反対運動を起こさない。この違いは何から来ているのか。大雑把に言うと自動車のもたらす利便性と比べ、ある程度の事故死を許容する社会的コンセンサスが出来上がっているからだと思う。

だが、高齢者の比率が急速に高まる我国では発想を変え、基本に戻って自動車の役割を考え直すべきだ。言葉に注意しなければならないが、「高齢者と自動車は悪」という前提に立ってあるべき姿を見直すべきだと考える。番組の提案には高齢者に対し遠慮があって(当然だと思うが)、十分な効果が期待できない様に感じた。

発想を変えて、「殺人(交通事故による)を犯す恐れのある人や道具を放置するな」という考え方で取り組むべきだ。高齢者は定期的に厳密な試験をパスしない限り運転出来なくすべきで(代替手段の提供が必要)、その後も監視するシステムを作るべきだ。勿論、私は極端な表現を使ったが高齢者を傷つけないような表現の仕方でやれば良い。

更に高速道路の逆走とかブレーキとアクセルの踏み間違い等の単純な誤りを防ぐのは、自動車メーカーは優先順位を変えてやる気になりさえすればすぐできるはずだ。事故発生時の責任等については早急に適切な法的な措置をとるべきだ。拙速でもトータルで事故が減れば良い、個々の不都合を心配する余り手遅れにならないようコンセンサスを作り上げればよい。高齢者の交通事故を防ぐのは我国の社会的ニーズでなければならないと高齢者の私は思う。■
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